わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

【弾丸】わずか6時間で大阪市内を観光。王道観光スポット&グルメを堪能!

 

2024年1月1日(月)

本日は大阪へとやってきました。

お正月、家でゆっくりのんびり過ごしたりするのもよし。しかし2024年の私はこれまで以上に旅行に力を入れていきたいと考えておりますので、元日から行動を開始してまいります!

本日は17時42分に大阪駅を発車する特急サンダーバード号へ乗車する予定があり、それまで6時間ほど中途半端な空き時間がありますので、これを活用してお手軽に楽しめる大阪市内観光をしていこうと思います。

なおせっかくのお正月ですから、大阪天満宮住吉大社といった初詣スポットへも行きたいところですが、何時間かかるか分かりませんので今回初詣は予定しておりません。お正月感は皆無の観光ですのであしからず…(笑)。

時刻はお昼の11時前、現在は大阪駅に来ています。「いきなりお昼ご飯!」でも良いのですが…まずは大阪駅から歩いてすぐの人気スポットへ向かいます。

大阪駅中央北口を抜け、「グランフロント大阪」や「ルクア大阪」の間をすり抜けながら階段を降りていきます。すると正面中央に何やら目立つビルが見えてきました…!

こちらがまず1つ目の目的地「梅田スカイビル」です。旧梅田貨物線の跡地を横切るような歩行者通路がありますので、そこを突っ切ればすぐです。

梅田スカイビルは、1993年に完成した高さ約173mのランドマークビル。完成から30年以上が経過していますが、その古さを感じさせないほど今も側面は鏡のように光り輝き、周辺の景色を鮮明に反射しています。

ビルは主に「タワーイースト」「タワーウエスト」によって構成されており、その2つが上部で一つに繋がっています。館内には展望台・貸会議室・バスターミナル・レストラン等が入っており、また周辺にある「ウエスティンホテル大阪」「滝見小路」等と併せて「新梅田シティ」を形成しています。

今回の最大の目的は、何といっても展望台「空中庭園」からの景色。地上階から入るとまずはエスカレーターで数階上がったところに空中庭園のエントランスが現れます。

入場料は大人1,500円。チケットカウンターは何と39階にあり、この時点で実は空中庭園とあまり高さは変わりません。

40階展望台にて、まずは南方向の景色から。方角としては主に西梅田・福島周辺が見えています。大小無数のビル群に加え、そこに複雑に入り組む阪神高速はまさに大阪ならではの光景です。

少し足元の方へ目をやると、旧梅田貨物線の跡地も確認できます。画像左上に見えているのが大阪駅で、その手前の工事中のエリアにかつて線路が走っていたものと思われます。

続いては南西方向、こちらは大阪湾へと注ぐ淀川の河口が見えます。2025年の大阪・関西万博開催地である夢洲があるのもこの方角です。

展望台は広々としており、スタイリッシュなデザインです。それなりの混雑をも覚悟していましたが、思いのほか空いていました。

こちらは北方向、淀川に架かる阪急各線の橋なども見えます。主に十三・南方周辺が見えています。

また、こちらでもやはり旧梅田貨物線の跡地をはっきりと確認することができます。画像上が新大阪方面、下が西九条方面です。以前は特急はるか・くろしお等も走行していましたが、2023年の”うめきた新駅”開業に合わせ設備一式が地下化され、現在この展望台から走行の様子を見ることはできません。

40階の展望台よりもさらに一つ上の「屋上階」も開放されており、こちらは「スカイ・ウォーク」と呼ばれます。窓や余計なものがなく、より開放的な景色を楽しむことができます。

スカイ・ウォークより改めて、西梅田・福島方面を見てみますと…あの名所(?)「TKPを貫通する阪神高速」もしっかりと確認することができます。

十三・南方の方角を改めて見てみます。淀川には多数の橋が架けられていますが、今目の前に見えている橋は左から順に「新十三大橋」「NTT十三専用橋」「十三大橋」「阪急各線」の4本です。新十三大橋と十三大橋はいずれも国道176号の途中にあり、阪急は3路線分が束になっています。NTTの橋は地図上では表示されない通信用の橋だそうで、川の両岸にあるNTTのビルとそれぞれ接続しています。

さてこのスカイ・ウォークですが、歩行可能な部分は円形になっており、その中央部分はガラス張りの空洞になっています。ガラスに反射するその光景はまるで階段のようで、梅田スカイビルを象徴する景色の一つです。

39階にはカフェもありましたが、今回は時間の都合で割愛…!

梅田スカイビルを後にし、次の目的地へと移動していきます。

駅へと戻ってきました。続いてはJR大阪駅ではなく、Osaka Metro御堂筋線梅田駅です。

JRでは「大阪駅」という呼称が広く浸透していますが、元々のこの地名は「梅田」だそうで、この周辺の地下鉄駅は「梅田」「東梅田」「西梅田」等いずれも梅田を用いており、また阪急・阪神それぞれのターミナルは「大阪梅田」となっています(かつては「梅田」のみ)。東京駅周辺を「丸の内」と呼称するのに似ているかもしれません(東京の地下鉄に「丸の内駅」はありませんが)。

天王寺がやってきましたので、乗車していきます。

なお御堂筋線では、平日終日6号車が女性専用車両となっています。首都圏と異なり「朝ラッシュ時のみ」ではないので注意しましょう。

8分ほど乗車し、なんば駅に到着。正式には漢字表記の「難波」となるようですが、旅客向けの案内はどこもかしこも「なんば」となっています。

駅を出て歩いてすぐのところにあるのが、通称「道頓堀」。飲食店や劇場が立ち並ぶエリアで、大阪観光では絶対に外せません。

道頓堀川に架かる「戎橋」と、そこから見える「グリコの看板」はもはや大阪の代名詞。お正月もものすごい人だかりで、これは記念撮影をするのにも一苦労というところかもしれません。

ちょうどお昼時になりましたので、道頓堀では食べ歩きを楽しみたいと思います!

まずは何といってもたこ焼き。道頓堀には数えきれないほどのたこ焼きの名店が並び、どれにするかも迷うところですが多分どれも美味しいです(笑)。今回はくれおーるのソースたこ焼き(4個/410円)をいただきました。

出来立てアツアツで、とろとろ感がたまりません! たこ焼きは美味しさのあまり食べる勢いが止まらずやけどしがちですので、注意しましょう。

お次は、最近SNSでも大バズり中の「10円パン」。大阪に限らずいろいろなところで味わえるものですが、なかなか機会もないので意を決して列に並びました。なお価格は10円…とはいかず、500円です。

中にはチーズがたっぷりと入っています。てっきり甘い感じのチーズソースのようなものかと思っていたら、ちゃんと塩気とコクのあるとろとろチーズそのもので、一口食べるととにかくチーズが伸びまくります。友達同士で楽しみながら食べるのがオススメです!

道頓堀には他にも、焼肉・餃子・寿司・焼き鳥・お好み焼き等実に様々なお店が並びます。各店が競うように大きな看板を出しているのも特徴で、見ているだけでも楽しいです。

続いては、リアルすぎる巨大なかにの看板が特徴的なかに道楽で「かにまん」(500円)を購入。中にはかにのほぐし身がたっぷりで、付属のマヨネーズをかけてもとても美味しいです!

他にもいろいろと食べたいものがありましたが、胃袋的にも限度がありますのでこの辺で切り上げ、続いての目的地へと移動していきます。

なんば駅から再び御堂筋線に乗車しさらに約4分、下車したのは動物園前駅。駅名の通り、目の前には天王寺動物園があります。こんな都会のど真ん中に動物園があるのも凄い話ですよね。

しかし今回は一人行動なので、動物園よりも気になる場所へ…そう、古くからの大阪のシンボル「通天閣」です!

通天閣がある通称「新世界」と呼ばれるエリアは、道頓堀と少し雰囲気が似ています。こちらは串カツのお店がとにかく目立ちます。

通天閣は高さ108mで、先ほどの梅田スカイビルと比べると少し低め。入場料は大人900円(2024年4月より1,000円に変更予定)で、有名観光地にしてはお手頃価格かもしれません。今回は高さ84mのところにある「光の展望台」を目指しますが、プラス300円でさらに上の高さ94.5mのところにある「天望パラダイス」へも行くことができます。

展望台へと上がるエレベーターがなかなかの混雑で、入館から展望台にたどり着くまでは何と40分ほどかかりました…まあでも入口にもそう書いてあったので、いかに人気であるかを実感します。

そしてやっと展望台に到着! まずは南東方向です。あべのハルカス天王寺駅天王寺公園等が見えます。あべのハルカスの存在感えげつないですね…。

眼下には、先ほど通ってきた新世界の通りの様子も見下ろすことができます。そういえばこの前夜に放送された大みそかNHK紅白歌合戦では、天童よしみさんがこの場所から歌唱をしていました。

続いては南西方向。こちらは新今宮駅があり、大阪市南部から堺市にかけての住宅街が広がります。

ベイエリアの方に注目すると、ひときわ高い建物が見えます。あちらはおそらくさきしまコスモタワーです。

北方向はとにかくビルが多く、大阪市中心部の過密さを目で見て感じることができます。

あべのハルカスはもちろん、梅田スカイビルと比べても低いところにある展望台ですが、だからこそ建物一つ一つが鮮明に見え、他では味わえない景色を楽しむことができました

通天閣を下り、JR新今宮駅へとやってきました。先ほどの動物園前駅とは隣接しており、乗り換えも可能です。

ホームは高架2面4線で、外側の大阪環状線ホームにのみホームドアがついています。

やってくる列車は大阪環状線のほか、主に大和路線阪和線です。おなじみ大阪特有の遠心力によって、天王寺から王寺・奈良・加茂方面へ飛ばされる列車や、関西空港・和歌山方面へ飛ばされる列車が内側のホームを使用します。また特急はるか・くろしおは通過です。

今回は遠心力に任せて大阪市外へ出てしまうと困るので、しっかりと1番線で環状線の列車を待ちます。山手線は日中でも数分おきにやってきますが、大阪環状線の環状列車は何と日中わずか15分に1本程度しかありません。まあ各区間で遠心力のはたらく大和路線阪和線の列車が走っているので実際の運行本数はもっと多いのですが…。天王寺駅での乗り換えを避けたい人にとっては少し不便な本数ではあります。

現在の主力車両は323系で、車内にはLCDも取り付けられ快適です。2019年頃までは国鉄201系も活躍しており、ここ数年で急激な近代化が進んだ印象です。

天王寺駅を発車し、大和路線阪和線と分かれていきます。あべのハルカスへも行きたかったですが…またの機会にします。

乗車すること約15分、到着したのは大阪城公園。ということで…続いては、大阪城公園を歩いていきたいと思います!

大阪城公園、通称「城公園」とも略されるこの場所は大阪城公園駅以外にもいくつかの駅が近接しています。JR東西線大阪城北詰駅、Osaka Metro長堀鶴見緑地線大阪ビジネスパーク駅などで、他にも公園の南側から入るのであればJR大阪環状線Osaka Metro中央線/長堀鶴見緑地線森ノ宮駅もあります。

大阪城公園内には、大本命である大阪城はもちろんのこと、コンサートやイベントが多く開かれる大阪城ホールや野球場等もあります。今回はふんわりと大阪城を見つつ、大阪城北詰駅方面へと歩いていきたいと思います。

園内には「ロードトレイン」も運行されており、小さな子どもにも人気があるようです。

大阪城天守閣は様々な方向から見ることができますが、ロードトレインの極楽橋駅付近からは特によく見えます。現在の天守閣は3代目のもので、1931年に復興されたものだそうです。

大阪城公園の京橋口を出ると、目の前には寝屋川が流れています。京阪本線京橋駅天満橋駅のほぼ中間に位置するこの橋が、まさに「京橋」です。

そこから京橋駅方向に歩いていくと、程なくしてJR東西線大阪城北詰駅があります。

この時、ちょうど屋外を歩いていたため正確なタイミングは分かりませんでしたが、ふと体に異変を感じる瞬間がありました。見ると近くの建物のシャッターがカタカタと音を立てており、「風かな…?」と思っていましたが…。

時刻は16時過ぎ、ちょうどこの場所を歩いていた辺りで能登半島地震が発生したのです。

スマホを開くと、「能登半島震度7」「津波警報」の文字。震源から離れたここ大阪市内で、屋外を歩いている限り明確な揺れには気づきませんでしたが、おそらく先ほどのカタカタと音を立てるシャッターがその揺れだったのだろうと思います。

約1時間半後に大阪駅を出るサンダーバード号に乗車する予定で行動していましたが、果たしてこれはどうなってしまうのか…とりあえずいずれにせよここからはまっすぐ大阪駅へと戻る予定でしたので、その予定でいこうと思います。

この場所には1997年までJR片町線の「片町駅」という駅がありました。四条畷・京橋方面からやってきた列車の終着駅でしたが、JR東西線の開業とそれに伴う直通運転開始のため現在は廃止されています。

片町駅の代替駅としての役割も請け負うのが、このJR東西線大阪城北詰駅。場所は当時の片町駅と近いものの、こちらは地下駅で駅の雰囲気は大きく異なります。

JR東西線は直接大阪駅へ乗り入れてはいませんが、大阪駅と近接する「北新地駅」がありますのでここで下車。運賃計算や途中下車の扱いについて一部特例が認められる場合があり、大阪駅・梅田周辺各線との乗り換えにも便利な位置です。

地上に上がって来てみると、やはり北陸本線は「運転見合わせ」の情報。その後の情報では福井~金沢駅間終日運転見合わせの一報も入り、本日の金沢入りは絶望的となりました。

また、サンダーバード号については、33号(大阪16時42分発)以降全列車が運休になると発表。そりゃ震度7地震が発生し、現地では大津波警報も出ているほどの状況ですから無理もありません。年始の北陸方面への旅行を大変楽しみにしていたところではありますが、乗車券類は全て無手数料で払い戻しをして中止とさせていただきました。

 

というわけで最後は残念な結末となってしまいましたが、大阪観光いかがだったでしょうか?

他にもまだまだ行きたいところがたくさんありますので、またの機会のお楽しみに!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。