
みなさんこんにちは! わたかわです。
今回はJR難波~名古屋駅間を「関西本線」という路線で走破してきましたので、その様子をご紹介していきます。
2021年3月29日(月)
さて、今回は大阪の「JR難波駅」にやってきました。今回はこれから関西本線で名古屋へと向かいたいと思います。

みなさんは大阪から名古屋へと向かう際、何を使って移動するでしょうか。ほとんどの方が「新幹線」か「近鉄特急」をチョイスすると思います。新幹線なら新大阪~名古屋駅間は50分程度、近鉄特急なら大阪難波~近鉄名古屋駅間を2時間10分程度で移動でき、いずれも乗り換えなしでとっても快適に移動できます。両都市間の移動の需要は常にかなり高い状態にあるといえるでしょう。

しかし今回は、JRの在来線、それも東海道本線などではなく関西本線を利用します。そのスタート地点、大阪ミナミには近鉄、阪神、南海、地下鉄各線の他に実はJRも乗り入れているのです。近鉄と阪神は「大阪難波駅」、そして南海と地下鉄はひらがな表記で「なんば駅」と表されるようですが、JRの場合は「JR難波駅」。「JR」を含めて正式な表記のようで、関西には他にも「JR五位堂」「JR俊徳道」「JR小倉」等、こうした表記の駅名が多数存在します。これは関東にはない傾向ですよね。
それでは早速ホームに入っていきます。ちなみに今回は青春18きっぷを利用するため、このJR難波駅の有人改札で入鋏してもらいます。

JR難波駅は地下ホーム2面4線の駅で、関西本線の始発駅にあたるため全列車が当駅始発となります。京葉線の東京駅みたいなものです。
正式な路線名称は「関西本線」ですが、途中の加茂までの区間は「大和路線」という愛称がつけられており、一般的にこちらを使用して案内されます。10:00発の大和路線普通列車、王寺行に乗車していくことにします(ただしこの先の乗り継ぎの関係ですぐに途中下車します)。

乗車するのは、ウグイス色に塗られた国鉄車両201系です! 首都圏では遥か昔に引退しましたが、関西ではまだ現役バリバリで活躍しているようで、今回乗車する10:00発の普通列車(写真左)とその次の10:12発の快速列車(写真右)がどちらもこの車両でした。しかし関西ではあまりにも日常の光景なのか、鉄道ファン的な人は皆無。こんな古い国鉄車両に全く人が群がっていないなんて、まるで昭和末期にでもタイムスリップしたかのようです。

私鉄と地下鉄のイメージが強く、JRのイメージは薄いなんばの駅ですが、実はこのJR難波駅の開業は意外に早く、1889年のこと。但し当時は「湊町」という駅名でした。
それから100年以上に渡り湊町駅として利用されてきましたが、度重なる駅の移転等を経て1994年に現在の「JR難波」へ改称。その2年後の1996年には地下化され、現在の通りの駅となりました。他の私鉄・地下鉄各線のなんば駅とはかなり離れていますが、広大に形成された地下街で連絡しており、雨の日でも濡れずに乗り換えられるようになっています。将来的には「なにわ筋線」として大阪駅方面(うめきた新駅)まで繋がる計画もあるようで、今後の動向にも目が離せません。
それではさっそく6両編成の201系に乗り込み、関西本線の旅がスタートです!

列車はJR難波を出るとすぐに地上へと上がり、大阪環状線に合流して今宮へと到着します。今宮~天王寺駅間はたくさんの線路が並び、まさに東京でいうところの渋谷や新宿の辺りを見ているようです。

大阪のシンボル、通天閣がある新今宮を過ぎると、目の前にはだんだんと大きなビルが見えてきました。これが大阪市内でも梅田・難波と並ぶ一大ターミナル駅の一つ、天王寺となります。

JR難波を出て7分、10:07に天王寺へと到着。列車はこの先も大和路線を走りますが、この先の接続があまり良くないので天王寺で少し時間を潰すことにします。

天王寺駅は大阪環状線、大和路線、阪和線、地下鉄御堂筋線、地下鉄谷町線が乗り入れます。また隣接する大阪阿部野橋駅からは近鉄南大阪線も発着しているほか、駅前からは阪堺電車も発着しています。まさに東京でいうところの新宿駅のように乗り入れ路線数が多く、また特にJRはホームの数もとんでもなく多いです(語彙力)。駅のすぐ隣には、あの横浜ランドマークタワーよりもわずかに高いビル「あべのハルカス」がありますが、今回はお金も時間もないので登らず下から見上げるだけにしておきます。

駅の北西方向には「天王寺公園」もあります。写真中央部にお城のようなものがありますが、方角と大きさ的におそらく大阪城ではないと思います。

さて、それでは駅に戻り、関西本線の旅を再開していきたいと思います。天王寺から乗車するのは、10:45発の大和路快速 加茂行。大阪環状線方面からやってくる8両編成の列車です。

やってきたのは白い車体に淡い色の帯が入った221系。私が関西のJRで最も好きな車両です。理由は特にありません。
この列車は天王寺始発ではなく大阪環状線を走ってきた列車ではありますが、しかし始発駅は天王寺駅。「矛盾しているじゃないか」と思うかもしれませんが、そうではなく、先ほど40分ほど前に天王寺を出発して大阪環状線を一周し、再びこの天王寺駅にやってきてこの先は大和路線に入るという「6の字運転」をしているのです。

図に示すとご覧の通り。天王寺を10:06に出発する時点ではあくまでも「大阪環状線 鶴橋・京橋方面」の列車として出発しますが、その後環状線内を走行中に「大和路快速 加茂行」へと変貌を遂げるようです。私が乗車するタイミングでは既に大阪環状線を一周してきているので、停車時間はわずか。さっそく乗り込みます。

大和路快速は天王寺を出ると、久宝寺、王寺のみに停車し、その先は法隆寺、大和小泉、郡山、奈良、平城山、木津と各駅に停車して終点の加茂へと至ります。しばらく車窓には住宅街が続き、久宝寺では新大阪方面からのおおさか東線が合流します。特に途中の王寺まではかなりの本数があり、奈良・加茂までも大阪近郊エリアとして不自由ない本数が運行されているといってよいでしょう。

次第に駅間では開けた田園風景も見えてくるようになりました。ただしやはり駅周辺はどこもおおよそベッドタウンとして発展しているようなところばかりで、まだそこまで「田舎にきたな~」と感じるほどではありません。

11:18に列車は途中の奈良へと到着。言わずもがな奈良県の県庁所在地ですが、しかし街の中心は近鉄奈良駅の方らしく、こちらの奈良駅はホームこそたくさん並んでいるもののかなり閑散としている印象です。近鉄奈良駅の方は大阪難波や京都から多数の特急列車も乗り入れていますが、JRの奈良駅には定期特急列車の乗り入れはありません。ただ大阪方面からは今しがた乗車してきた「大和路快速」、そして京都方面からは「みやこ路快速」という列車がそれぞれ運行されていますので、それで何とかといったところでしょうか。コロナ前はインバウンド需要で、ジャパンレールパスを片手にJRで奈良を訪れる外国人観光客も多かったのでしょうが、今や見る影もありません。

奈良では数分間の停車の後、発車。先ほどまでそこそこ車内は混雑していましたが、大半のお客さんは奈良までで下車し車内はかなり空きました。快適な転換クロスシートの車両で加茂へと向かいます。

列車は少しだけ京都府南部に入り、線路が3方向へ分かれる木津へと到着。隣に停車しているのは学研都市線の列車だと思います。この駅からは京都方面と北新地・尼崎方面へも線路が続きますが、今回は名古屋方面へと向かうため右に進んでいきます。

そして11:34にこの列車の終点、加茂へと到着です。大和路線の愛称が使われるのもここまでとなります。

加茂から先も、引き続き関西本線を乗り継いでいきます。続いて乗車する列車は、加茂11:42発の亀山行。接続時間8分ということでスムーズに対面ホームでの乗り換えが可能なのですが、この列車が何と驚くことなかれ、たった1両のディーゼルカーでの運転なのです。

JR難波を出てからここまでもちろんずっと電化区間でしたが、この加茂~亀山駅間はまさかの非電化区間となります。列車本数も列車両数もここまでとは大きく異なり、どの大和路快速に乗っても加茂で接続が良いとは限らないので注意してください。
8両編成から1両編成への乗り換えということで、車内はかなりの混雑。18きっぷシーズンということもあってか、車内は立ち客も多数発生しています。
そして定刻となり、加茂を出発。列車は木津川沿いの山間部をゆっくりと進んでいきます。

ICカードにも対応!(亀山到着後に撮影)
この非電化区間は関西本線でも屈指の秘境区間となるわけですが、実は大阪近郊区間に含まれており、ICカードでも乗車することができます。ただし途中駅はどこも無人駅ということだからか、車内にタッチ機が設置されており、首都圏ではなかなか見ない光景です。鶴見線や相模線のような無人駅の簡易タッチ機よりも不正乗車を防ぐ効果は大きそうですね。

12:38に列車は途中の柘植(つげ)に到着。ここでは草津線が乗り入れており、向かいのホームの列車に乗り換えると琵琶湖のほとりに抜けることができます。ここでかなりの降車があり、車内がだいぶ空きました。

加太駅のホームからは桜も眺めることができ、春を感じます。駅間走行中はさも文明が遮断されたかのような山深い中を走りますが、各駅周辺にはちょっとした集落が形成されていることも多いようです。

そして加茂から約1時間半かけ、列車は13:05に終点の亀山へと到着です! 県境を越えていよいよ三重県へと入りました。非電化区間はここまでとなり、この先は名古屋まで再び電化区間となります。

そしてこの亀山駅を境に、JR西日本からJR東海へと変わります。駅としてはJR東海が管理しているので、改札口には自動改札機も設置されているのですが、この自動改札機にタッチできるICカードは東海区間で入場記録のあるものだけ。西日本区間で入場したICカードは有人改札のそばに設置された読み取り機にタッチすれば出場できます。

亀山に来るのは昨年7月の「JR東海最長片道切符」以来2度目ですが、その時も今回も単に乗り換え駅として利用するのみで、駅周辺の観光等をする機会がなかなかありません。駅周辺に観光名所が全くないわけではないでしょうが、近隣に伊勢志摩や忍者の街(伊賀上野)等の一大観光地があるのと比べるとやはり単なる「乗換駅」として利用するほかないのかもしれません。

駅の運賃表はかなり広域で、岡崎・京都・奈良・紀伊長島等が同じ1枚の表に掲載されているのはなかなか感動です。先ほどの加茂とこの亀山では必ず乗り換えが必要となるのですが、今から15年前(2006年)までは名古屋~奈良を直通運転する急行〔かすが〕という列車が設定されており、近鉄に対抗していたようです。

さて、それではここ亀山から関西本線最後となる名古屋行の列車に乗車していきます!
亀山からは3方向に線路が伸びており、基本的に特急の乗り入れはないため全て普通列車となります。日中は各方面とも概ね1時間に1本程度の本数ということで、お互いにうまく接続が取れるようになっているのでしょう。

乗車していくのは、亀山13:24発の快速 名古屋行。313系2両編成での運行となり、いよいよ東海区間に入ってきたのだという実感が湧きます。JR難波から続く関西本線の列車としてはこれで4本目となりますが、全て異なる顔の車両ばかりで同じ路線とは思えません。

側面の表示を見るとワンマン運転のようですが、しかし実際は車掌さんが乗務されているようでした。転換クロスシートの座席に座り、定刻通り亀山を出発です。多くの区画に人が座っているようですが、立ち客はほとんどいないようでした。

車窓は亀山までの非電化区間からうって変わって、かなり開けています。そして河原田駅の手前では右側から伊勢鉄道が合流。あちらはただの地方ローカル線…かと思いきや、名古屋~伊勢方面・南紀方面を結ぶJRの特急・快速列車が通る主要路線だったりします。

私が乗車している列車は、一応「快速」ではあるのですが、実は途中の四日市までは各駅に停車し、その先は桑名のみに停車して名古屋に至るということで、実質「区間快速」的な列車のようです。日中の亀山駅には快速しか乗り入れないようなんですが、実は四日市までは各駅に停車するため特に問題はないということのようですね。

桑名を出ると、次は終点の名古屋…のはずなのですが、何故か途中の永和駅で運転停車。というのも、この辺りは名古屋近郊の超主要路線でありながら単線らしく、上下列車の行き違いがあるようなんです。首都圏で言ったら総武線快速が平井あたりで運転停車するみたいなもんですからね…なかなか信じがたいです。運転停車なので扉は開かないのですが、これホームで列車待つ人からしたら乗りたくて仕方ないんじゃないですかね…?
ちなみにこの後春田駅でも同じように列車行き違いのための運転停車がありました。

桑名を出ると車内の混雑度合いもいよいよ増してきて、辺りにも次第に建物が増えてきます。ここまで来ると名古屋はもうすぐ。八田から先は近鉄とぴったり並走する区間になります。JRや近鉄の留置線を過ぎると列車は左に大きくカーブを描き、いよいよ名古屋駅へと入っていきます。

そして14:35にようやく列車は終点の名古屋へと到着です!
JR難波を出てから約4時間半ですが、まぁ天王寺で油を売っていた時間を除けばだいたい所要時間は4時間程度といったところだと思います。

というわけで、今回はJR難波~名古屋駅間を関西本線で移動してきました。
時間がかかり本数も少ないルートで、1本乗り遅れると大幅に行程が狂うリスクを伴いますが。区間ごとに異なる車両で運用されていたり景色が良かったりと、これはこれで見どころ満点のルートです。みなさんも大阪~名古屋間を移動する際には是非検討してみてください!
最後に、様々な移動手段での大阪~名古屋間の運賃、距離、時間をまとめてみます。やはり速さでいけば新幹線が圧倒的に他の追随を許さない様子がよく見て取れる一方、近鉄の無課金列車乗り継ぎの安さも魅力的かもしれません。それぞれの路線で、利用できる割引切符等もあったりしますので、是非状況や目的に合わせていろいろと利用してみてください。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!