わたかわ 鉄道&旅行ブログ

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【明るいうちに出発】東京17時30分発の「特急湘南」が登場! まさかの「平塚」止まり!?

 

2023年3月22日(水)

今回は東京駅にやってきました。これから特急〔湘南〕を利用して平塚駅まで移動していこうと思います。

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特急湘南については、2021年のデビュー当初より当ブログで度々取り上げてまいりました。

デビュー初日の一番列車からはじまり、様々な企画の展開やら何やら…。

私の地元神奈川を走る列車だからこそ、常にアンテナを張り続けています(ただし横浜市内は通過するため、日常的に利用する機会はあまりないのが残念なところです…)。

そんな特急湘南ですが、これまで約2年間に渡り下りの初便は東京18時00分発の「1号」小田原行でした。

かつての〔湘南ライナー〕下り初便が東京18時30分発であったことを踏まえると30分繰り上げられただけでも驚きでしたが、今回何とその18時00分発よりもさらに30分早い「1号」平塚行が新設されたのです!!

特急湘南の下り列車に関しては、これまでデビューから約2年間に渡り全列車が「小田原行」として運行されてきました。

一方で小田原から都心方面への通勤需要自体は藤沢・茅ヶ崎等のそれと比較してもあまり大きくなく、しかも新幹線が通っているため、小田原が近づくにつれほとんど空気輸送になっているケースが多いというのが実情でした。

そこで、今回(2023年)のダイヤ改正では、新たに東京17時30分発を設定しこれを「1号」平塚行として運行。これ以降の下り列車は全て号数が2ずつずれる形となり、また臨時列車として設定されている東京23時00分発の「19号」も同様に平塚行となりました。

東京~平塚駅間の営業キロは63.8キロ、「1号」での所要時間はわずか53分です。

今回は実際に全区間乗車してみて、気になる点を取り上げたいと思います。

発車間際での車内の様子はご覧の通り。列車は9両編成です。

運行2日目ということでまだあまり周知されていないためもあるかもしれませんが、混雑する様子は全く見られません。東京を出る時点では各車両若干名の乗車があるかなといったところです。

列車は定刻通り、17時30分に東京駅を発車。この先品川駅に停車した後、大船駅までノンストップとなります。

車窓左側では、ちょうど東京駅を同時刻に発車した新幹線〔のぞみ55号〕と並走。速度はほぼ変わらないようで、この先田町付近までずっと並走していました。

乗っていて何よりも新鮮なのが、外の明るさです。これは季節にもよりますが、やはり通勤特急の下り便というとあまり車窓には期待できない節がある中で、この〔湘南1号〕は3月のこの時期でも東京を出た時点でまだしっかりと外の景色を楽しむことができます。

もちろん、これが冬ならば「1号」だろうと東京を出る時点で真っ暗でしょうし、夏ならばこれより遅い便でも東京を出る時点ではまだ明るいという場合があることでしょう。

新橋を通過し、まもなく品川へ。駅周辺の巨大オフィスビル群にお勤めの方も、さすがにこの時間帯だとまだ勤務時間中という方も相当数いそうですが…どうなんでしょうか。

品川駅を出発する時点で、車内の乗車率は3~4割といったところ。品川駅からも複数名の乗車があり、仕事終わりのビジネスマンの方も乗ってこられました。

列車は品川駅を発車。この先川崎、横浜、戸塚を通過します。

多摩川を越えて川崎市へ、そしてすぐに横浜市へと入ります。速度は90~100km/hくらいなので、それなりにスピードも出ており、乗っていて実に気持ちがよいです。

神奈川県に入っても、まだ外は暗くなりません。ただ遠くの空を見ていると、だんだん赤くなってきているのが分かります。

やがて車窓左手には、横浜ランドマークタワーをはじめとするみなとみらい地区のビル群が見えてきます。新橋・品川等と同様にこちらも大きなオフィス街ですが、残念ながら特急湘南は横浜駅には目もくれず通過することになります。これは前身となる「湘南ライナー」時代から一貫して守られてきた遠近分離の方針で、東京都心部と湘南エリアをノンストップで結ぶことこそがこの列車の最大の特徴でもあります。

横浜駅では、東京17時23分発の普通列車を追い越します。運行区間が短くとも、こうして追い越さなければならない普通列車があるというのが首都圏の列車本数の多さを体現しているような気がします。

18時05分、列車は大船駅に到着。ここでの普通列車との緩急接続はないようです。

東京を出てからわずか35分、品川からはわずか26分での到着です。ここでは複数の方が降りていかれました。

実は特急湘南の特急料金は「50km以下」と「51km以上」で分かれており、東京から乗車した場合は50km圏内最後の停車駅が大船となります。次の藤沢まで乗車してしまうと特急料金が上表の通り1,020円へと上がるため、大船で降りて後続の普通列車へ乗り換えることで料金を節約するというのは有名な手法です。

湘南1号は大船より先、終点平塚まで全ての駅に停車します。横浜駅を通過したことからも分かる通り羽沢経由ではなく旅客線経由での運行となっています。

大船や藤沢では、この湘南1号に乗ることなく後続の普通列車を待つ人で下りホームがかなり混雑している様子でした。「湘南ライナー」であれば、下りの大船以西各停車駅間のみの相互利用に限り追加料金不要で乗車可能となる特例がありましたが、特急化されてからはその特例も廃止されたため見送るしかありません。

辻堂駅は、湘南新宿ラインの「特別快速」や先日まで運行されていた「快速アクティー」等が通過するため小さな駅であると勘違いされやすいですが、実はその乗降客数は茅ヶ崎・平塚とほぼ同程度あり、決して無視できない存在です。東京始発で運行される特急湘南の下りについては、その全列車が辻堂に停車しています。

相模線と接続する茅ヶ崎駅を発車し、列車は相模川を渡ります。さすがにいよいよ辺りが暗くなってきました。

車内の電光掲示板には「まもなく 終点 平塚」の文字。まさかE257系の車内でこんな案内を見る日が来ることになるとは思いもしませんでした。

 

18時23分、列車は定刻通り終点の平塚駅へと到着。すぐに「回送」表示へと切り替わりました。

下りホームの到着となりますので、後続の普通列車へ乗り継ぐ際には同一ホーム上での乗り換えが可能です。ただし横浜駅普通列車を追い越したのを最後に待避は行われていないため、先ほどご説明した料金面から考えても後続列車へは大船で乗り継ぐのが賢明かと思われます。

乗客の降車完了を確認した後、18時35分頃に列車は東京方へと回送されていきました。

このあともう数時間は特急湘南の運行時間帯となりますので、再び東京へ戻ってより多くの乗客を運ぶべく運用に就くものと思われます。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。