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陸海空を制覇する箱根ゴールデンルート。大涌谷の真上を飛ぶロープウェイが圧巻すぎた!【2022-12箱根2】

 

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watakawa.hatenablog.com

 

2022年12月2日(金)

箱根登山鉄道強羅駅で終点…ですが、この先もまだまだ乗り物を乗り継いで先へと進むことができます。

強羅から接続するのが、早雲山へと向かう「箱根登山ケーブルカー」。交通系ICカードは使用できないようですが、もちろん箱根フリーパスのフリーエリアに含まれているため何の問題もありません。

乗車するのは強羅12時32分発の早雲山行箱根登山ケーブルカーは日中毎時3本の運行なので、利用の際は時刻表をしっかりとチェックしておくのがオススメです。

ケーブルカーは一般的な鉄道と異なり、ホームが急な斜面になっています。また車内も山の斜面に合わせて階段上になっており、駅も車両も「傾いた場所を走ることが前提」の造りになっています。

列車は定刻通りに強羅駅を発車。早雲山駅までの道のりはわずか1.2キロですが、途中には公園下、公園上、中強羅、上強羅の4駅があります。

なるべく水平に撮影すると、ホームの傾きはご覧の通り。雪の日などはつるつると滑ってホームを歩くのでさえも命がけになりそうです。

12時43分、終点の早雲山駅に到着。途中の駅で乗降する観光客はそれほど多くなく、ほとんどが強羅~早雲山駅間を乗り通します。

早雲山駅の駅舎は、2020年7月にリニューアルされています。2020年6月に来た時にあちこち工事していたのを覚えていますが、見違えるほど綺麗になっていてびっくりしました。

2階には足湯つきの展望テラスがあり、箱根の山々を一望することができます。あいにく雲一つしかない空ですが、晴れている時にまたここでのんびりしてみたいものです。

ケーブルカーは早雲山が終点ですが、まだまだ先へと続く乗り物があります。それが「箱根ロープウェイ」です。

箱根ロープウェイは早雲山~桃源台間を結んでおり、途中の大涌谷で必ず乗り換えが必要となります。まずは早雲山~大涌谷間を結ぶゴンドラへと乗り込みます。

早雲山を出てしばらくは、全国どこにでもあるようなごく一般的なロープウェイの景色が続きます。木々の間をかき分けながら、山を上っていきます。

しかし山を上りきると景色が一変します。そう、これこそが地熱地帯「大涌谷」で、白い煙が絶えずもくもくと上がっています。

こんな危険な谷の上を、何食わぬ顔でゴンドラが次々通過していく光景はカオスというほかありません。辺りには硫黄の香りが立ち込めているのがよく分かります。

そして大涌谷駅へと到着。ゴンドラを降りて駅舎の外に出ると、目の前はまさに谷底を見渡す景色が広がります。

大涌谷は箱根観光で訪れる場所としては最も標高が高く、地図で見るといかに厳しい自然の中にあるかがよく分かります。公共交通機関で訪れる場合はロープウェイか路線バスが一般的で、ロープウェイの場合は先ほどご覧いただいた通り大涌谷の真上を飛ぶ貴重な経験ができるのでオススメです!

 

大涌谷駅に到着後、まず飛びついたのがプレミアムソフトクリーム「CREMIA」。濃厚で味わい深い上質なソフトクリームをラングドシャのコーンで包んでおり、とっても贅沢な味わいです。お値段は550円とソフトクリームにしてはややお高めですが、量も多いので満足感を味わえます。

また、大涌谷に来たら是非とも立ち寄りたいのが「くろたまご館」。大涌谷を代表する名物「黒たまご」を購入しいただくことができます。

黒たまごは5個入りでお値段500円。とにかく熱々で、殻を割ると中から白いゆでたまごが出てきます。最初のうちはなかなか手に持っているのも大変なくらいの熱さですが、苦労しながら殻をむいているうちにちょうどよい温度になってきます。

大涌谷には、観光客が気軽に散策できるエリアとは別に「自然探究路」という場所があります。火山活動の活発なエリアへとつながる道ですが、どうやら事前予約制となっているようなので今回はお預け。次に来た時は是非行ってみたいものです。

雨も強まり、寒さも厳しく、急いで建物の中へ。引き続きロープウェイへ乗り、桃源台方面を目指します。

小田原から大涌谷まではひたすらに箱根の山を上ってきましたが、ここからはだんだんと標高が下がっていきます。激しい雨がゴンドラに打ち付けるおかげで眺望は絶望的ですが、先ほど早雲山から大涌谷まで乗車した際よりも圧倒的に空いており、一組ごとにゴンドラ1台を貸し切りで利用することができました。

大涌谷桃源台駅間を結ぶロープウェイには、姥子(うばこ)という途中駅があります。降車客の有無にかかわらずいったんドアが開き、駅構内ではかなりゆっくりと動きます。しばらくするとドアが閉まり、桃源台へ向けてさらに標高を下げていきます。

そして桃源台駅に到着!

ロープウェイを降り、駅の外へと向かいます。

桃源台駅芦ノ湖のほとりにあり、周辺にはハイクラスのリゾートホテルが集結しています。各方面へと続く路線バス・高速バスも集まる一大ターミナルで、駅舎も立派です。しかし雨が強い…。

続いて乗り継ぐ乗り物は「箱根海賊船」です。ここまで陸を進むロマンスカー・登山鉄道・ケーブルカー、空を飛ぶロープウェイと来たので、湖を進む船を利用していくことで「陸」「海(湖)」「空」コンプリートを果たすことができます。

時刻表を見間違えており、乗れるはずの便を乗り過ごしてしまいましたが、気を取り直して1本後の桃源台港15時20分発の便へと乗り込みます。箱根駅伝が近いこともあり、横断幕が掲げられています。

箱根海賊船芦ノ湖を一周する遊覧船で、桃源台港を起点に箱根町港元箱根港へと寄港しながら再び桃源台港へと戻ってきます。必ずしも一周全区間乗船する必要はなく、今回は桃源台港箱根町港区間のみを利用していきます。もちろん箱根フリーパスが使えます!

15時20分、定刻通りに桃源台港を出港。雨は心なしか少し落ち着いてきているように見えますが、それでもあいにくの天候です。

しばらくすると進行方向左側に見えてくるのは「箱根園」エリアです。芦ノ湖のほとりにありながら箱根海賊船が立ち寄ることはありませんが、温泉やリゾートホテル、動物園などが集まる人気の観光エリアです。

そこからさらに進むと、一足早く箱根町港元箱根港に立ち寄って桃源台港へと戻る海賊船とすれ違いました。我々の乗っている船よりもさらに金色に光り輝いているように見えます。時刻表を見間違えていなければあれに乗っているはずでした。

30分ほどで箱根町港に到着。桟橋を歩き、バスターミナルまで行くとちょうど箱根湯本駅方面へと向かうバスがやってきたので乗り込みます。

急行バスだったため、箱根町港から箱根湯本駅までは約25分間ノンストップ。16時15分頃、無事に箱根湯本駅へと戻ってきました。

この後は箱根湯本駅近くのホテルで1泊しますが、その様子はまた次回お届けしたいと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。