わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

【ガチタビ1日目】出た行先はまさかの○○県! ローカル線途中下車の旅

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は先日Twitterでも実況した「ガチタビ」の模様を記事にしていこうかと思います。

「ガチタビ」とは、旅の行先を出発前夜にYouTubeライブ配信にて決める冬の一大企画。対象地域は47都道府県全てで、ランダムに1つ都道府県を決定します。そしてその都道府県内にあるチェックポイントをルーレットで3つ決め、1月26日~28日の3日間でそれらを全て巡るということをしてきました。

youtu.be

詳しいルールはライブ配信でも話していますので、アーカイブをご覧ください。

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ルーレットの結果、目的地となる都道府県およびチェックポイントはご覧の通りとなりました。北海道や九州・沖縄など遠くへ行くことも覚悟していましたが、何とまさかの隣県とは…と驚きを隠せません。

まぁしかし名前の通り「ガチ」な旅なので、これが結果です。この通りに旅をしていきます。綿密なスケジュールを練ることのできない限られた時間の中で、果たしてどんな旅を生み出していけるのか…?

 

2022年1月26日(水)ガチタビ1日目

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ということで、旅のスタートは根岸線桜木町駅。目的地によっては朝早い出発になることも想定し、桜木町駅近くのホテルで前泊していました。結果的には超近場になったのでその必要もありませんでしたが(笑)。

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桜木町駅みどりの窓口にて、今回使用する乗車券を購入。学割証は常に携帯しているので、それを使って「横浜市内→横浜市内」となる乗車券を作っていただきました。静岡側から身延線に入り、甲府を経由して中央本線で八王子方面へと抜け、再び横浜へと戻ってくるルートです。「とりあえず一周する乗車券作っておけばお得だろう」くらいのノリで作っておりますので、この時点ではまだ旅程はまともに決まっていません。特に2日目以降の旅程についてはほぼ白紙の状態で、泊まる宿の予約もまだこれからです。

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根岸線に1駅乗車し、横浜駅へとやってきました。東海道本線に乗り換え、まずは静岡方面を目指します。

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新幹線や普通列車などいろいろ考えましたが、横浜9:24発の特急〔踊り子3号〕修善寺で三島まで抜けることにしました。これから山梨へ行くというのに踊り子号へ乗り込むのは何とも不思議な気持ちですが、なかなか乗る機会もないので楽しんでいきます。

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定刻通りに列車は横浜駅を発車。いよいよ「ガチタビ」スタートです!

踊り子号は座席上方のランプにて空席状況が確認できます。ほとんど全て赤ランプ、つまり空席ということです。流石にオフシーズンの平日ということで車内はガラガラ、1車両あたりの人数は片手で数えられるくらいしかいません。

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横浜~三島駅間は91.9kmということでギリギリ100km未満なので、特急料金は1,020円とかなりお得です。2021年春のダイヤ改正にて踊り子号への乗継割引が廃止されたため、小田原や熱海あたりのよきところで新幹線に乗り換えても踊り子号の特急料金は半額になりません。

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大船駅では先行の普通列車を追い越します。こう見るといかにも東海道線普通列車がちんたら走っているように見えるかもしれませんが、実際は普通列車の方もかなり駅間が長く、山手線や京浜東北線と比べれば表定速度はだいぶ速いはずです。

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車内では朝食代わりに、横浜駅のホーム上で買った崎陽軒の月餅を食べます。横浜駅では京浜東北線東海道線のホーム上に崎陽軒売店があるため、旅のお供にシウマイ弁当や月餅を買っていくのがオススメです!

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藤沢、茅ヶ崎、平塚…などもかなり規模の大きい駅ですが、それらは全てすっ飛ばし次の停車駅は小田原です。左側にはちょうど大雄山線が停車しているのが見えます。

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根府川付近では、素晴らしい相模湾のオーシャンビューを楽しめます。あいにく雲一つしかない空ではありますが、向こうにはかすかに伊豆半島らしき陸地も見えました。

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熱海駅では列車の切り離し作業が行われます。前寄りの1~9号車が伊豆急下田行、後寄り10~14号車が修善寺行となります。伊豆急下田行が先に発車するため、私のような修善寺行の乗客はいったん車外に出て切り離し作業を見物することもできます(乗り遅れにご注意ください)。

185系時代の末期には相当な人だかりができていたこの踊り子号の連結面ですが、この日は平日ということもあり見物人は何と0人。いや私が見ていたので正しくは1人ということになりますが…。

無事に連結作業も終了し、私の乗る修善寺行は10:25に熱海駅を発車。これよりJR東海管内に入ります。

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長大な丹那トンネルを抜けて函南を通過し、10:38に三島駅へと到着。これより先、列車は伊豆箱根鉄道駿豆線へと入るため再び乗務員交代が行われます。JR東海の駅にJR東日本の特急車両が入線している光景は何だか違和感があります。

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三島名物でもある「えぐられたホーム」の途中から分岐し、列車は無事に修善寺方面の線路へと入っていきました。

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三島から先は東海道本線普通列車へと乗り換える経路でも良かったのですが、せっかくなので新幹線で静岡まで行きます。もちろん乗車券の経路はこの通りで作ってありますのでご心配なく。

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三島10:55発の〔こだま715号〕新大阪行に乗り込みます。まさか山梨へ行くのに新幹線を使うことになるとは…こんな経験はなかなかない気がします。

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自由席の号車ですが、こちらは思っていたよりも混雑していました。とはいえ座れないなどという状況では全くなく、快適なシンカンセンの旅を楽しみます。

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三島~静岡駅間には途中に新富士駅がありますが、特定特急券が適用され自由席はわずか990円で乗車することができます。通常は隣駅どうしでのみ設定されている特定特急券の制度ですが、新富士駅は後から開業した駅なので三島~静岡駅間は隣駅だった名残として今でも特定特急券が購入可能となっています。

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11:18に静岡駅へと到着。三島からわずか20分程度ということで、「ヤッパシンカンセンダッタンジャナイスカネー」と言いたくなる気持ちが分かる気がします。

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静岡県内にも観光地はたくさんありますが、今回はあくまでも山梨へと行く道すがらなのであまりここで道草を喰っているわけにもいきません。すぐに駅の中へと戻ります。

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静岡駅からは、11:45発の特急〔ふじかわ5号〕甲府へと乗り換えいよいよ山梨県方面へと向かっていきます。JR東海管内を走る特急の多くは「ワイドビュー」という枕詞が付けられているものの、近年ではその存在感も薄くなり、ついにこの春のダイヤ改正でこの呼称を取りやめることが発表されています。

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たまたまこの日、東海道本線掛川の方で自動車が橋桁にぶつかる事故があったらしく、東海道本線のダイヤ乱れの影響を受けて私の乗るふじかわ5号も2分ほど遅れて静岡駅を発車していくことになりました。まずは途中の身延まで移動していきます。

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ふじかわ号は3両編成と短く、常に混雑しているイメージでしたが、流石に平日の日中ということもあってか自由席車両でさえガラガラでした。まず途中の富士駅までは座席のと逆向きの進行方向で進んでいきます。

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静岡駅で買ったお昼ご飯は東海軒のサンドイッチとまぐろの巻き寿司。これから「海なし県」の山梨へと入っていくので、その前にせめてもの抵抗です(笑)。サンドイッチは360円という超絶リーズナブル価格、まぐろの巻き寿司もボリュームがありとっても美味しかったです!

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富士駅で進行方向が変わり、正しい座席の向きになったところで列車は身延線へと入ります。富士宮駅を過ぎてすぐのところでは富士山が見える…はずでしたが、あいにく雲一つしかない空のため(言いたいだけ)見えませんでした。

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やがて山間部に入り、列車は富士川の流れに沿って進んでいきます。川の対岸に見える高架の道路は中部横断自動車道で、つい最近静岡~甲府間が繋がったことでも話題になりました。今後両都市間の移動が高速バスや自動車メインになると、今乗車しているふじかわ号も窮地に立たされるかもしれません。

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13:08に身延駅へと到着。列車はこの先も甲府まで進んでいきますが、ここで途中下車します。

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駅前から山梨交通の路線バスに乗り込み、身延山を目指します。ここはチェックポイントではありませんが、前から行きたいと思っていたのでこの機会に寄り道していくことにしました。山梨交通ICカードが使えるのが有難いところです。

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10数分ほどバスに揺られ、身延山に到着。バス停からさらに少し坂を上ると、身延山久遠寺の境内へとやってきます。

ここは日蓮宗の総本山として知られるお寺で、身延を代表する観光地です。平日なのでやはり人影はまばらでしたが…この門をくぐった先に凄い光景が待っていました。

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本殿へと続く階段が…長すぎる!!

首がもげるんじゃないかというほど高くまで見上げても頂上が見えません。手すりはあるものの、階段自体がそれほど状態もよくなく、一歩踏み外せば大怪我は避けられない命懸けの上り階段です。

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息を切らしながらも時間をかけて何とか上り切り、本殿までたどり着くことができました。こちらは先ほどとはうって変わって快晴です。

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本殿の時点でかなり高いところまで登ってきてはいるのですが、まだここは山の中腹あたり。ここからさらに上へと向かうには、本殿よりも奥にある「身延山ロープウェイ」を使う必要があります。往復運賃は1,500円となっており、インターネット前売限定の割引価格もあるようですが、準備よく予定を立てられない今回の旅ではなかなかそういった割引を受けられないのが痛いところです。

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麓の「久遠寺駅」から山頂の「奥之院駅」までの所要時間は約7分。ゴンドラ内からは久遠寺駅がどんどん遠ざかっていくのが分かります。多くの場合、ロープウェイというと麓の駅は開けた土地にあることが多いイメージですが、久遠寺の境内は山深い場所にあるためかなり奥地までやってきていることを実感します。

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そして標高1,153mの山頂へとたどり着くと、展望台では息をのむような美しい景色が待っていました! 低い位置に雲が出ているものの、それより上は快晴です。ってか飛行機の機内ならともかく、陸地にいながら雲の上が見えるってあまりない気がします。

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見る方角を変えると、富士宮では見えなかった富士山のてっぺんもはっきりと確認できました。これもかなり高いところまで来ているがゆえに楽しめる景色です。

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山頂には「奥之院思親閣」があります。その名の通り日蓮上人が「親を思う」気持ちから名付けられたもので、時期が時期なら参拝客も絶えないようですが今回はやはり他と同様に閑散としていました。

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そして奥之院まで来たら是非とも食べておきたいのがこの「くし切り餅」。串刺しのお餅にくるみ味噌を塗っていただきます。外は香ばしく、中はもっちりとしていて美味しかったです!

通常1本400円ですが、新型コロナワクチンの接種証明を提示すると100円引になりますので接種された方は是非ご持参ください。

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ロープウェイにて下山し、おそるおそる長い階段を降りてバス停まで戻ってきました。来た時と同じ山梨交通の路線バスで身延駅へと戻ります。何だかやけに古そうな車体ですが、これでもICカードが使えるのは本当にありがたいです。急峻な坂道の途中に設けられたこの「身延山」バス停ですが、何と新宿からの高速バスも乗り入れるというのだから驚き。ちょうど私の乗る路線バスのすぐ隣にも「新宿行」と書かれた高速バスが入ってきていました。

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12分ほどで身延駅へと帰着。先ほどはあまりよく見えませんでしたが、身延駅の駅舎正面には大きく「ワイドビューふじかわ」と書かれた広告があるんですね。これも今春のダイヤ改正で手が加えられる(剥がされる?)のかもしれません。

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身延15:45発の身延線 甲府が到着。引き続き甲府方面を目指して進んでいきます。

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列車は引き続き富士川の東側を走っていきます。実は面白いことに身延線の線路が富士川を跨ぐタイミングは一度もなく、甲府方面へと向かう列車に乗っていると川は常に車窓左側に見えるのです。このため区間によっては川の流れに沿うように線形もくねくねとしているのですが、一方で中部横断道は何度か川を跨いでおり、直線的な区間も多いためだいぶ鉄道が不利な状況かもしれません。

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単線の路線なのでそこまで本数は多くないものの、途中ところどころで列車の行き違いが行われます。市川本町駅からはかなりの数の高校生の乗車があり、たちまち車内は大混雑になりました。

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小一時間移動し、16:38に甲斐上野へと到着。何の変哲もない無人駅ですが、この駅こそ今回のチェックポイント1つ目「みはらしの丘みたまの湯」の最寄り駅なのです!

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甲斐上野駅から「みはらしの丘みたまの湯」までの距離は約2km。シャトルバスも運行されているようですが、時間が合わなかったので今回は歩いていくことにします。

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人通りのない山道を歩くこと約30分、17時過ぎにようやく到着。平日にも関わらず駐車場にはかなりの数の車が停車していたので、車でのアクセスの方が圧倒的に容易なのでしょう。

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ここは広い内湯のほか最高の眺めが楽しめる露天風呂が人気となっています。ここは日帰り温泉施設なのでもちろん館内の撮影はできませんが、代わりに丘の中腹からの眺めをイメージ図として貼っておきます。

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露天風呂へ浸かっている間にちょうど陽が沈み、甲府盆地の美しい夜景も見渡すことができました。画像では分かりにくいですが、肉眼では遠く八ヶ岳まで見えるので本当にオススメです。

これにてチェックポイント1つ目「みはらしの丘みたまの湯」クリアです!

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帰りは暗闇の中をスマホのライトで照らしながら何とか駅まで戻ってくることができました。甲斐上野18:42発の身延線 甲府で本日の宿泊地である甲府へと向かいます。

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車内はやや混んでいましたが、車端部の不思議な形をしたボックスシートが空いていたので腰掛けました。甲府駅が近づくにつれ各駅での人の乗降も多くなっていきます。

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19:15に終点の甲府駅へと到着。身延線ホームの駅名標JR東海らしいオレンジ色の帯こそ入っているものの、デザインは完全にJR東日本を踏襲しています。

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ガチタビ1日目の移動はここまで。今夜は甲府に泊まることにします。

甲府駅には北口と南口がありますが、より発展しているのは南口側。公的機関、商業施設、飲食店、ホテル等は多くが南口側にあります。

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夕食は山梨の郷土料理「ほうとう」をいただきます! 最長片道切符の旅の途中でも食べ、山梨を代表するグルメと言っても過言ではありません。もちもちとした太い麺を野菜やお肉と一緒に煮込んだ料理で、特にこの冬の寒い時期にはぴったりです。

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この日の宿は駅南口から数分歩いたところにある「ゲストハウスソノママ」。特急ふじかわ号に乗車している最中に予約しました。宿によっては早割価格もあったりする中で、そうした恩恵に被ることができないのもこのガチタビの難しさの一つです。じゃらんからの予約にて1泊2,730円のところ、ちょうどこの日配布開始された全宿対象1,000円クーポンを行使して1,730円で泊まることができました。

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客室はビジネスホテルの構造をそのまま活かした造りで、シングルルームほどの大きさの部屋に二段ベッドが2台並んでいます。当然ゲストハウスなので混雑している時は相部屋になることもあるのでしょうが、今回は私一人でまるまる一部屋貸切で利用することができました。ユニットバスは一部屋ごとについており、ビジネスホテルの時の構造そのままです。各部屋はビジネスホテル時代と同様に施錠できます。

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ただし現在はあくまでもゲストハウスということで、客室内での飲食は禁止なのでラウンジを使うようにしましょう。このラウンジにはウォーターサーバーやテレビ、コインランドリーも設置されています。

 

ということで、ガチタビ1日目は無事に終了。

あまりじっくりと予定を立てることが難しい中でしたが、それなりに充実したスタートを切れたのではないかと思います。

1日目終了時点ではまだクリアできたチェックポイントは1ヵ所のみ、まだ時間はあるとはいえ残り2ヵ所も回らなければなりません。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。