わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

(50)岡山県をぐるっと一周しながら陰陽連絡のターミナルを比較【最長片道切符の旅2021】[岡山→倉敷]

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅29日目の前半の様子をお届けしていきます。

 

2021年9月3日(金)29日目①

8月3日に稚内駅を出発してから今日でちょうど1ヵ月がたちました。肥前山口までの残りの行程がだんだんと短くなってきたことを実感します。

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というわけで、29日目のスタートは岡山駅から。昨夜に引き続き、今日も朝から雨が降っています。宿泊していたホテルから岡山駅まで1kmほどの道のりを歩いてきましたが、大人しく路面電車を使えばよかったなと後で反省しました。

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さて本日まず乗車していくのは、岡山8:07発の津山線 津山行です。かつては急行「つやま」が運行されていましたが、2009年に廃止となってしまい現在津山線では特急・急行の運行はありません。快速「ことぶき」は今でも運行されていますが、今回は時間が合わなさそうなので普通列車で津山へと向かいます。

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車両は朱色のキハ40系が充当されています。ここでフォロワーの南北海道てつどーさん@S_H_Railway)、そして昨日に引き続きよしさんもお越しくださいました。ありがとうございます!

列車は定刻通りに岡山駅を出発。朝とはいえ下り列車なので空いているかと思っていましたが、車内は大混雑でした。数駅進むうちに空席が出始めたので、3人でボックスシートに腰掛けます。

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それにしても本当に雨の弱まる気配すら見せず、車窓も曇ってあまり見えません。列車にただ乗っている分には外の天候がどうであれあまり問題はないのですが、あまり大雨が続くと先が思いやられます。

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1時間半ほど乗車し、9:42に終点の津山駅へと到着。昨日因美線から姫新線に乗り換えた際に利用した東津山駅はこの一つ隣です。

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前回も少し触れましたが、この津山駅からは岡山・姫路・鳥取・新見の4方向に線路が伸びており、中国地方の主要都市どうしを結ぶ重要な結節点になっています。かつては陰陽連絡ルート上の重要な中継地点としても機能していましたが、現在鉄道での陰陽連絡ルートは主に伯備線智頭急行線が担っており、いずれもこの津山駅は経由しないため津山駅にやってくるのは普通・快速列車のみとなっています。

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長編成の列車が入線することはありませんが、ノスタルジックな国鉄気動車が何本も発着するためレトロなホームの雰囲気とマッチしていてまるでタイムスリップしたかのようです。

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改札口付近には各方面への乗り場案内もなされています。こうした地方のターミナル駅では方面に関係なくランダムで列車が発車していくということもあったりするのですが、津山駅ではそのようなこともないみたいです。

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埼玉県の大宮駅や新潟県の新津駅のように、複数の鉄道路線が乗り入れる街は「鉄道のまち」と評されることも多いですが、ここ津山もその一つ。駅の裏側には「津山まなびの鉄道館」があるようで、時間があれば行ってみたかったですが今回は断念します。

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続いて乗車するのは津山10:07発の姫新線 新見行です。昨日東津山から姫路まで姫新線の列車を3本乗り継ぎましたが、この津山から西へ向かう線路も同じく姫新線です。津山駅で運行系統が分かれているので認識としては別の路線のような感じがしますが、「路と見を結ぶ路線」=姫新線となるので納得です。

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列車は定刻通りに津山駅を発車。この辺りでは「美作(みまさか)」とつく駅がいくつも存在します。姫新線も含め、中国地方では初めて乗車する路線が大変多く、途中の駅名も聞き慣れないものが多いのでとても新鮮です。

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やむ気配もない雨の中で、列車は時折必殺徐行をかましながらゆっくりと進んでいきます。途中での乗り降りもあまり多くなくほとんどが津山から新見まで全区間乗車されており、乗客の多くは私のような遠方からの旅行客や鉄道ファンのようでした。

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この姫新線は「中国縦貫自動車道」が並走しており、おそらく今ではそちらの方が中国地方内陸部を走る交通としては主要なものになっているのだと思われます。姫新線の駅よりも中国縦貫道のインターチェンジ付近の方が栄えているということも多いのではないでしょうか。

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そんなわけで、11:48に終点の新見駅へと到着! ここで伯備線へと乗り換えます。

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新見駅津山駅と同様に、線路が4方向にのびる中国地方内陸部のターミナル駅です。しかし津山駅と大きく異なるのは、陰陽連絡の役割を果たす特急列車が多数運行されているという点にあります。倉敷~米子(伯耆大山)駅間を結ぶ伯備線で特急〔やくも〕が1時間に1本程度運行されており、新見駅はその途中停車駅として長編成の列車が頻繁に停車します。

また東京~出雲市駅間を結ぶ寝台特急サンライズ出雲〕も毎日運行されており、津山駅や他の中国地方内陸部のターミナル駅とは実態が大きく異なっているのがこの新見駅なのです。

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そんな新見駅から続いて乗車する列車は、11:55発の伯備線 西大寺です。伯備線を倉敷まで南下した後、山陽本線に乗り入れて岡山方面へと向かい、最終的には赤穂線西大寺まで向かうという最高にロックな列車です。

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列車は定刻通りに新見駅を発車。短い乗り換え時間でしたので駅の外に出たり観光したりということはできませんでしたが、また場を改めてしっかり時間を取れればと思います。

車両形式は213系と呼ぶそうで、伯備線の中でもこの新見より南側の区間で運用されているようです。車内にはずらっと転換クロスシートが並んでおり、1両につき2ドアしかないので急行型車両のような感じもします。

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2両編成でそれほど長編成ではないものの、車内はガラガラだったのでここで少しご当地グルメをつまむことに。昨日姫路でフォロワーさんからいただいたきびだんご(「日本の食」115品目)をいただきます。岡山の定番土産だそうで、私がいただいたものは串刺しになっていて手を汚さずに食べられるのでとてもありがたかったです!

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途中の備中川面駅では対向列車との行き違いのためしばらく停車。先日四国の行程を共にした大学の友人がちょうどたまたま同じ日に伯備線で倉敷から米子方面へと向かっていたようで、ここですれ違いました。

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列車は高梁川に沿って進んでいきます。姫新線津山線と同じく自然豊かな区間もある一方で、やはり特急が停車するような街はそれなりに立派で、鈍行列車のみの路線との違いを感じます。

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東京からサンライズ出雲に乗車すると朝方にこの伯備線の景色を眺めることができ、だいぶ遠くまでやってきたなぁと思わされるものです。今回はあいにくの雨でしたが、また天気の良い日に乗ってみたいものです。

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そして13:08頃に倉敷駅へと到着。対向列車の遅れの影響で、定刻よりも約4分遅れでの到着となりました。

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これより山陽本線に乗り換え西に進んでいく…のですが、その山陽本線ではとんでもないことが起こっていました…その様子はまた次回とします。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。