わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

(46)リアス式海岸で徐行! 若狭湾を望む小浜線【最長片道切符の旅2021】[福井→京都]

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は最長片道切符の旅26日目の後半の様子をお届けします。

 

2021年8月31日(火)26日目②

ここまで北陸三県を横断しながら、美味しいものをたくさん味わってきました。本日の目的地である京都を目指し、引き続き移動していきます。

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続いて福井駅から乗車するのは、15:45発の北陸本線 敦賀です。後続で特急サンダーバード号もありますが、福井~敦賀駅間はそこまで離れていないので料金節約も兼ねて普通列車で移動していくことにします。

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使用車両は521系。関東民の私にとってはJR西日本管内の普通列車の顔はみんな同じように見えるのですが、関西圏で活躍する223系とはまた別の形式です。まぁある程度共通の設計とすることでコストカットを図っているとは思いますが…。

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列車は定刻通りに福井駅を発車。私は何とか着席できましたが、高校生の帰宅時間帯とちょうど重なったようで車内は立ち客も多数発生するほどの混雑を見せていました。

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この福井~敦賀駅間においても、車窓からは開業間近の北陸新幹線の高架橋を時折眺めることができます。在来線では途中に鯖江や武生といった主要駅がありますが、これらの代替として新幹線の福井~敦賀駅間には新幹線単独駅である「越前たけふ駅」が設置される予定で、駅舎の外観はほぼ完成しているようです。

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そして16:37に終点の敦賀駅へと到着。新快速の行先でもよく見る駅名で、関西圏が再び間近に迫ってきたことを実感します。

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しかし最長片道切符の旅で、そう簡単に京都へ行かせてくれるわけではありません。湖西線は昨日通ってしまっていますので、敦賀駅からは小浜線に乗り換え進んでいきます。

乗車するのは敦賀16:45発の小浜線舞鶴です。先ほどの北陸本線普通列車からちょうど接続する形での発車となります。

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使用車両は125系。意外かもしれませんが小浜線はローカル線でありながら全線が電化されており、全列車が電車にて運行されています。車両中央部にはドアを埋めたような魔改造の跡が見られました。どうやらこれは223系の一部をそのまま流用したためだそうで、急いで乗り込もうとすると一瞬焦りそうです(駆け込み乗車はやめましょう)。

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列車は定刻通りに敦賀駅を発車。高校生の乗車がありましたが、それでも思ったほどの混雑ではありませんでした。

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これから列車は、若狭湾に沿って福井県西側のほそ~い部分を縫うように走っていきます。序盤は山間部を走りますが、後半では海の近くを走ることになるので景色にも期待ができそうです。

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2両編成で走るこの列車はワンマン運転のため、途中駅までの利用の方は概ね前寄りの車両に乗られているようです。私は終点の東舞鶴まで乗り通すので、後ろの車両でゆっくり過ごします。

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17:06には美浜駅へと到着。ここでは対向列車との行き違いのため4分ほど停車します。

しい」、良い地名ですね。「横に長い浜」から名付けられた横浜とはわけが違います(笑)。

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小浜駅からは大量の高校生の乗車があり、それまで比較的空いていた車内が一気に混雑を見せます。やはり小浜が沿線最大の主要都市であると実感します。

北陸新幹線がここ小浜駅を通る計画もあったと思いますが、あれ結局どうなったんでしょうか…?

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そして小浜駅を出たあたりから…いよいよ海が見えてきました! リアス式海岸が特徴的な若狭湾で、対岸に見える半島とは陸続きになっています。湾に沿って走るため線形があまり良くなく、この区間では必然的に徐行運転となるようです。観光列車でもないのに景色の良い区間をゆっくり楽しめる、何とも素晴らしい路線です。

海沿いには多数の原子力関連施設も立ち並び、中学受験の時にちょうど東日本大震災があったため原子力の分野が時事問題と絡めて頻出だったこともあり、この若狭湾沿いの原子力施設がなかなか覚えられなかったのを思い出します。

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この辺りは海水浴場も点在するリゾートエリアにもなっているようで、若狭和田駅の前にもヤシの木が生えています。特に冬はそこそこ寒い地域だと思うので南国の設定には若干無理があるような気もしますが…?(笑)

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終盤では再び内陸へと入り、車窓右手には青葉山も望むことができました。雲が多いですが、夕焼けに照らされて何とも幻想的な雰囲気です。

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敦賀駅を出て約2時間、18:46に終点の東舞鶴駅へと到着。気づけば福井県を抜けて京都府へと入っていました。

f:id:watakawa:20211219121027j:plain東舞鶴駅からは対面ホームにて18:50発の舞鶴線 綾部行へと乗り換えます。小浜線舞鶴線は線路こそつながっていますが、直通運転はほとんどなく基本的にここ東舞鶴駅で乗り換えが必要のようです。

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東舞鶴駅京都府舞鶴市の中心となる駅で、京都駅から特急まいづる号が1日7.5往復運行されています。時間が合えば特急まいづる号で一気に京都へ行きたかったのですが、残念ながら小浜線普通列車とは接続が良くないようなので大人しく舞鶴線普通列車を利用していきます。

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列車は定刻通りに東舞鶴駅を発車。すっかり日も暮れ、外は真っ暗です。

前回の記事でフライングでご紹介した「越前かにめし」をこの時も持ち歩いているわけですが、車内もお腹も空いていたので思い切ってこの普通列車の車内で食べてしまおうかという考えが頭をよぎります。もちろん別にそれでもいいと思うんですが、どこから急に車内が混み出すかも分かりませんし、おにぎりやパンならまだしも流石に駅弁は食べにくいなぁと思ったので京都まで我慢することにしました。

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19:20に終点の綾部駅へと到着。ここで山陰本線へと乗り換えます。

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せめてここからでも、福知山方面からの特急に乗れれば快適なのに…と思いましたが、あいにくそれも難しいようなので、引き続き普通列車での移動になります。続いて乗車するのは綾部19:28発の山陰本線 園部行です。終点まで乗り通していきます。

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列車は定刻通りに綾部駅を発車。特に終点の園部まで大きな街や観光地があるわけでもなく、外の車窓も真っ暗なのでひたすらに音楽を聴きながら暇を潰します。

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20:29に終点の園部駅へと到着。これより先は「嵯峨野線」の愛称が用いられる区間へと入り、いよいよ京都駅が近づいてきたことを実感します。

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本日乗車する最後の列車は、園部20:41発の嵯峨野線 京都行です。日中は快速の運行もある区間ですが、夜なので地道に各駅に停車しながら向かいます。

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列車は6両編成。だいぶ都会らしい両数になってきました。前寄り4両が221系、後寄り2両が223系のようです。

定刻通りに園部駅を出発しました。

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亀岡駅を出発後はトンネルが続きます。ここの区間保津峡の渓谷を直線的に貫く新線となっており、1989年に開業しました。地形に沿って進む旧線は現在の嵯峨野観光鉄道(嵯峨野トロッコ)となっており、特に週末は多くの観光客で賑わいます。

嵯峨嵐山駅を過ぎ、車窓はだんだん都会的になっていきます。京都市内中心部の区間では多くの区間が高架線となっています。

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そして21:28にようやく終点の京都駅へと到着! 本日の移動はここまでとなります。

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近未来的な京都駅舎の前は平日の夜でもそれなりに人がおり、街の賑わいを感じさせます。実は本当は26日目は福井まででルートを終える予定もあったのですが、その後の行程との兼ね合いもあり、結果的に少し無理をして一気に京都までルートを進める形となりました。

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ライトアップされた夜の京都タワー東本願寺を横目に、宿泊施設まで徒歩で向かいます。これで京都観光もバッチリです!(?)

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26日目の宿は、「THE POCKET HOTEL 京都烏丸五条」です。限られたスペースの中に必要最小限の設備が揃っており、2,000円で泊まることができました。ここは約1年前にも利用したことがあり、ネットカフェと大差ない額で整った設備を利用できるため、とても好きな宿です。

 

今回はここまで。

次回は27日目の旅の様子をお届けしていきます。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。