わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

【激安きっぷ登場】まぐろを食べるためにわざわざ三浦海岸へ行ってきた

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みなさんこんにちは! わたかわです。

さて関東でも梅雨が明け、いよいよ夏本番といったところですね。連日猛暑となっておりますが、今回はそんな夏にふさわしい小旅行をしてきました。

 

2021年7月19日(月)

さて、今回はいつもの横浜駅にやってきました。言わずもがな非常に多くの路線が乗り入れる神奈川県の一大ターミナル駅ですが、今回はその中でも京急を使っていきます。

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京急で最大の乗降客数を誇る

物流の発達した近頃では、首都圏に住んでいながら全国各地のご当地グルメを味わえるようになりました。しかし本当にそのグルメの美味しさを実感するためには、やはり現地に行ってこそというもの。ドラえもんの物語の中で、スネ夫が味噌ラーメンを食べるためだけに放課後北海道にひとっ飛びしたという話もあったと思いますが、今回はまさにそれに近いことを実現してしまおうというわけです。

すなわち今回は「まぐろ丼を食べるためだけに三浦半島へ行く」というテーマでお届けしていきます。

(厳密に言うとまぐろ丼を食べた”だけ”ではないのですが、主目的がまぐろ丼なので許してください)

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快特は日中10分に1本

横浜から三浦半島方面へは、最速達種別の「快特」が10分に1本とかなりの高頻度で運行されています。今回は1番線から11:46に発車する快特 三崎口に乗車して、終点の一つ手前にある三浦海岸を目指したいと思います。

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イエローハッピートレイン

程なくして、湾曲したホームに京急新1000形イエローハッピートレイン」の快特が入線してきました。京急といえば赤い車両のイメージが強い方も多いと思いますが、実は1編成だけ黄色い車両があり、今回は事前に運用を調べてこれに乗ることにしました。このほか青い「ブルースカイトレイン」をはじめ、各種特別塗装車両の運用についてはこちらから確認することができます。

停車時間もわずかなのでさっそく乗り込み、定刻通り横浜駅を発車。三浦海岸までは約40分の道のりです。

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上大岡という要塞(?)に入線

京急快特は、横浜を出ると上大岡、金沢文庫金沢八景、横須賀中央、堀ノ内とその先久里浜線内各駅に停車していきます。日ノ出町の辺りでは線路が大きくカーブしていることもありあまりスピードは出しませんが、南太田で先行する普通列車を追い越してからは一気にスピードを上げてきました。そして最初の停車駅である上大岡に到着。京急百貨店の2階部分に組み込まれるように設けられたホームはまるで要塞のようです。

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「みうら夏色きっぷ」を使用

今回の小旅行では、2021年7月16日より使用開始となった京急の「みうら夏色きっぷ」と呼ばれる企画乗車券を使用しています。これは京急の任意の発着駅~三浦海岸駅間の往復乗車券と、三浦海岸駅周辺で利用できる「みうらときめき券」がセットになっており、この「みうらときめき券を使って三浦海岸駅周辺で美味しいまぐろを食べよう!」というのがズバリ今回の企画になっております。みうらときめき券は必ずしも飲食物に限るというわけではなく、海の家やお土産物、果ては日帰り入浴等様々な特典の中から一つを選ぶことができます。

www.keikyu.co.jp

京急でまぐろに関する企画乗車券といえば「みさきまぐろきっぷ」が有名ですが、それよりも効力を抑えめにした代わりにリーズナブルな価格で発売されており、横浜発着では何と1,600円、品川発着でも何と1,800円と破格の安さであります。ただし注意点として三浦半島内の鉄道・バス等の乗り放題は含まれておりませんので、それらも含めて三浦半島であちこち遊びつくしたいという場合には他の企画乗車券を利用してみてください。

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都営浅草線の車両も見える

そんなことを言っているうちに、乗車中の快特は次の金沢文庫を発車。ここで運転士さんが交代し、列車は金沢文庫金沢八景駅間にあるわずかな複々線区間を進んでいきます。車窓左手には車両基地も見え、都営浅草線の車両も留置されていました。地下鉄車両の乗り入れは多くが羽田空港方面で、横浜方面に来ることはあまり多くないのでこれは新鮮な光景です。

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右側2線が逗子線

次の金沢八景で先行する普通列車との接続を取り、その先も引き続き本線を進んでいきます。右側に分かれていく2本の線路は新逗子…ではなく逗子・葉山方面に向かう逗子線で、日中は全列車がエアポート急行での運行となっています。

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トンネルの連続

横須賀市内に入ると、特に頻繁にトンネルが連続するようになります。起伏の激しい地形に比較的直線的に敷かれたレールの上を走る快特はかなりのスピードを出しますが、この辺りで取り立てて景色の素晴らしいという車窓はあまりありません(笑)。機能性重視で生活路線としては素晴らしい出来です。

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久里浜線に進む(右側)

堀ノ内では、本線(浦賀方面)から久里浜線三崎口方面)が右側に分岐していきます。京急では最速達種別である快特が堀ノ内~浦賀駅間よりも長い堀ノ内~三崎口駅間を走るため、三崎口方面が本線と思われがちですが、実際はこっちが支線なのです。ただ京急の路線図でも三崎口方面がまるで本線かのように描かれていますから、そう思ってしまうのも無理はないでしょう。堀ノ内駅の配線を見てみると、浦賀方面はまっすぐ進むのに対して三崎口方面が右側に枝分かれしていくようになっていることがはっきりとわかり、後者が支線であることは明らかです。

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久里浜線は単線区間が多い

京急久里浜を過ぎると、路線の大部分が単線になります。一部区間では複線化のための用地のようなものも確保されているように見えますが、本当に一瞬なのでこの用地を用いて本当に複線化される日が来るのかは定かではありません。尤も各駅では列車交換が可能となっており、単線区間を含みながらも10分間隔での運行が可能となっています。

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いよいよ次が三浦海岸!

そして津久井浜を出発すると、次がいよいよ「三浦海岸」となります。単線ですが高架区間が多く、車窓には一瞬ですが海も見えてテンションが上がります!

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三浦海岸駅に到着!

そして横浜を出てから44分、12:30に三浦海岸駅へと到着です! 三崎口の一つ手前の駅ですが、行楽や観光の拠点になる駅ということでかなり多くの下車がありました。

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かつてたくさんの海水浴客を捌いていた

三浦海岸駅は2面2線の対向式ホームが設けられていますが、何といっても特徴的なのはそのホームの広さではないでしょうか。私の推測ですが、これはおそらくかつて三浦海岸が海水浴客でにぎわった時代に大量のお客さんを捌くためにこのような広いホームになったのではないかと思います。三浦海岸駅ができたのは1966年のことで、実は戦後しばらく経過してからのことなので当時は夏になると大量の海水浴客がこの駅に押し寄せていたものと思われます。

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かつてはもっと長いホームだった

その証拠に、品川寄りの部分には元々長かったホームの一部に柵を立てて短くしたような跡がありました。何と最盛期にはこの三浦海岸駅で海水浴客を運ぶ都市部からの列車が縦列停車をしていたこともあるようで、つまりそれだけ大きな需要があったということです。

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有人改札のラッチもある

改札口には、自動改札機の他にそれと同じくらいの数の臨時有人改札口が設けられています。こちらはそれほど古くないように見えますが、おそらく2月の河津桜が見頃を迎え多くの観光客が押し寄せる際に使用されるのかもしれません。その証拠に青いカバーが被せられているのはおそらくICカード簡易タッチ機か何かで、間違いなく昭和の時代の海水浴需要とは異なる場面で使われていそうです。

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まぐろを食べに来たのですから

というわけでだいぶ快特の実況に熱が入ってしまいましたが、今回三浦海岸にやってきた最大の目的はまぐろですから、さっそく美味しいお昼ご飯を食べに向かうことにしましょう。三崎のまぐろといえば城ヶ島周辺を真っ先に思い浮かべますが、ここ三浦海岸駅から歩いていける範囲にもたくさんお店があります。

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海わ屋さん

今回はその中でもみうらときめき券が利用可能な「海わ屋」さんでいただくことにしました。駅から海岸に向かって4~5分ほど歩いた場所にあり、このお店の真向かいにはまさに三浦海岸が広がります。

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落ち着いた店内

事前の調べでは、平日でもかなり混雑していることもあるらしいとのことで覚悟していたのですが、店内は思いのほか空いていてすぐに席へつくことができました。落ち着いた店内の中央には囲炉裏のようなものがあり温かみがあります(半透明のコロナシールドであまり見えませんが)。

みうら夏色きっぷを利用して注文できるメニューは決まっているので、注文時に「みうらときめき券」をお見せの方にお渡しし、あとはお任せします。

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「まぐろ&湘南釜揚げしらす丼」

しばらくすると料理が運ばれてきました! うわぁぁぁ美味しそう!!

このお店では「まぐろ&湘南釜揚げしらす丼」に味噌汁と小鉢3種のついたセットが対象のメニューとなっています。まぁ説明不要かとは思いますが、もちろんとっても新鮮でおいしかったです! お刺身やねぎとろとふっくらしたしらすをご飯とともに口いっぱいに頬張るという、月曜日の昼からこんな幸せなことがあって良いのでしょうか。

ちなみにこのメニュー、通常何と税込1,650円とのことで、既にこれだけでみうら夏色きっぷの値段をオーバーしています。美味しい海鮮丼を食べるだけで既に元が取れているのに、さらに京急の往復運賃もセットになっているこの「みうら夏色きっぷ」恐るべし…。

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会計はないのでこのカードを渡す

ちなみに補足ですが、今回お会計はいらないので、その代わりにこちらのお店では食べ終わったらお店を出る際にこちらのカードをお店の方にお渡しするというシステムでした。ごちそうさまでした!

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夏!!(語彙力)

食後はせっかくなので海岸沿いを歩いてみます。海の家の開設は21日以降とのことでまだ本格的な海水浴シーズンはこれからのようですが、平日の割に砂浜にはそこそこ多くの人がいました。まぁしかしこれは平日ということも考えれば少ない方なのでしょうかね。これから本格的な海水浴シーズンに突入し、週末ともなれば大盛況になりそうです。2020年は新型コロナの影響で海の家も全面閉鎖だったようで、今年は2年ぶりに三浦海岸に夏がやってくるみたいです。

そういえばこの日は7月の第3月曜日ですから、例年ならば海の日ということになりますね。今年は平日ですが、もし祝日だったら混雑はこの比ではなかったと思います。

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海を見ながらフロートをいただく!

そしてみうら夏色きっぷとはあまり関係ありませんが、海岸沿いにある「南風COFFEE」というオシャレなカフェにて、アイスフロートをいただきました! 同行者の方におごっていただきまして、本当にありがたい限りです。清涼感のある爽やかな見た目で、夏をたっぷり感じることができました。

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駅に戻ってきました

というわけでたっぷり三浦海岸駅周辺で夏を満喫し、駅に戻ってきました。改めて見てみるとかなり駅前が広いですが、これはおそらくかつてバスのロータリーとかだったのでしょうか。数十年前はこの駅前も多くの海水浴客で賑わっていたと考えると、時代の流れを感じます。いや、別に海水浴って消滅したわけではないですけどね。以前に比べるとやはり京急を使って来るという人は相対的に減ったのだろうと思います。

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帰りは2100形

帰りはおなじみの赤い車両、その中でも貴重な2ドア車両の2100形に乗車していきます。車内はオールクロスシートで、平日朝晩に運行される座席指定列車にも充当されていますが、今回は料金不要の快特での運用なので当たりの運用です。

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気づけば横浜はもうすぐ

無事に着席することができ、お腹いっぱいでウトウトしていると気づけば車窓にはランドマークタワーも見えてきました。本当に三浦海岸というのは近く、また快特は速いなぁとしみじみ感じます。

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横浜に帰着!

そして45分ほどの乗車で、横浜に到着。これにて今回の小旅行はおしまいです。

是非今年の夏は、みなさんも「みうら夏色きっぷ」でお得に三浦海岸の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。