わたかわ 鉄道&旅行ブログ

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【座れる回送列車の終焉】湘南ライナーラストランを東京駅で見送る。185系&215系定期運用終了

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は春のダイヤ改正ネタの締めくくりとして、3月12日(金)の最終運行をもってラストランを迎えた東海道線の「湘南ライナー」についてご紹介していきます。

今回湘南ライナーのラストランに乗車はせず、ホームで見送るのみではありましたが、その感動の瞬間を少しでもこの記事を通じてお届けできればと思います。

 

2021年3月12日(金)

時刻は既に22時を回り、すっかり深夜帯へと突入した夜の東京駅。しかしこの日ばかりは、多くの鉄道ファンで賑わっておりました。

その理由は言わずもがな、この日をもって35年の歴史に幕を下ろす「湘南ライナー」の運行最終日となっているためです。

首都圏ではかつて、数々のライナー列車が運行されていました。その多くは、特急車両の回送列車にお客さんをのせることで快適な通勤サービスを提供しようとするもので、1984年の「ホームライナー大宮」がその始まりとされています。

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東京駅のホームに掲げられた時刻表

東海道線の「湘南ライナー」は1986年に運行が開始され、当初から185系が使用されてきました。また1992年以降はオール2階建て車両の215系も運用に就き、湘南エリアの通勤客を支えてきました。

今回の湘南ライナー廃止をもって、この「185系」と「215系」の両方が定期運用から退くことになります。

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本日で見納め

まずは東京22:30発の〔湘南ライナー15号〕小田原行。こちらは湘南ライナーとしてはラストランの1本前ですが、215系の定期運用ではラストランとなります。これを見送ることにします。

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もう見られないかも…?

先頭車両付近には特に多くの鉄道ファンが詰めかけています。かなり人と人が接近しておりますので、感染症対策として私も極力最小限の滞在時間にします。

215系JR東日本発足直後、従来の185系よりも大幅に座席定員を増やして「通勤の切り札」として投入されましたが、その構造ゆえの使いにくさもあいまって広く東海道の顔として普及するまでには至らず、中央線の臨時快速列車としての運用も現状では2020年が最後になっています。車両としての引退がJR側から公式に発表されているわけではありませんが、今後臨時列車も含めた旅客運用の予定はありません。この日のこの「湘南ライナー15号」としての運行をもって旅客営業を終了し、もう今後お客さんをのせて走ることはないのかもしれません。

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2階建て車両の存在感

鉄道ファンの間では、その運用機会の少なさから「ニートレイン」などと揶揄され、決して人気の高い車両ではなかった印象ですが、しかし最後となるとやはりその瞬間に立ち会いたいと思うものです。これほどまでに多くの人から注目を浴びて走る215系を、私は今まで見たことがありませんでした。湘南ライナーとして乗車したことは一度もありませんでしたが、私はホリデー快速ビューやまなし号で何度も何度もお世話になりました。29年間お疲れ様でした。

22:30、湘南ライナー15号は定刻通り東京駅を発車。215系が夜の東海道を駆け抜ける、おそらく最後の機会となりました。

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いよいよ湘南ライナーラストランへ

そしてそれから少し時間が経ち、再び東海道線ホームへ。23時を過ぎてもまだまだたくさんの列車が発車していく東京駅ですが、その中に異彩を放つ「湘南ライナー17号」の文字があります。この東京23:30発〔湘南ライナー17号〕小田原行湘南ライナー”としてのラストランであり、また185系定期運用としてもラストランになります

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グリーン車の待機列?

ホームに上がってみると、深夜にも関わらず列車の入線前から多くの人がいます。おそらく、18時頃の踊り子ラストラン東京到着の瞬間からこのホームでは立て続けにラストランの光景が続いていますから、ずっとホームに留まっている方も多いのかもしれません。

座席定員制なので、普通車を利用する場合にはライナー券が必要となります。ただしグリーン車については普通列車用グリーン券を所持していれば乗車することができ、座席定員制ではないため、着席を試みる鉄道ファンで長蛇の列ができていました。

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品川方から列車が入線

先行の普通列車が発車した後、23:18頃に185系が品川方から入線してきました。偶然にも最終列車にふさわしい、堂々15両編成での運行となります。

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泣いても笑ってもこれが最後

先ほどの215系以上に、185系の先頭車両付近は多くの鉄道ファンが詰めかけます。カモメのイラストをあしらった湘南ライナーヘッドマークもこの位置からでははっきりとは見えませんが、しかし深夜の東京駅で煌々と光り輝いていることだけは確かに確認できます。

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方向幕も貴重な存在に

国鉄末期の1981年に運行を開始した185系。普通運用と優等運用の両方をこなすスグレモノとして、首都圏各地で様々な運用に入ってきた40年間でした。国鉄時代から活躍する特急車両としては、東日本ではこの185系が最後となりましたが、ついにその歴史に幕を下ろします。

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3つの時代を生き抜いた

思えばこの40年間、本当にいろんなことがありました。1982年の東北・上越新幹線開業を皮切りに東日本全土で網の目のように張り巡らされることになる新幹線網、そして相次ぐ夜行列車の廃止、また鉄道界以外でも、様々な災害や歴史に残る事件・事故も本当にたくさんありました。決して楽しいことばかりではなかったかもしれない、日本のこの40年間。昭和・平成・令和の3つの激動の時代を生き抜き、そして今、40年の歴史に幕を下ろす時となりました。

「ライナー発車1分前ぇぇ!!!」いつも以上に力強い声が、ホームに響き渡ります。

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最後の旅路へ

そして時刻は23:30。たくさんの人々をのせて、湘南ライナー17号は定刻通り東京駅を発車していきました。これから小田原まで約80km、1時間15分の道のりを進んでいきます。

ホームでは私を含め本当に多くの鉄道ファンが、発車の瞬間に立ち会っていました。私が見た限りでは特に騒ぎやトラブル等は起こらず、マナーを守って静かな旅立ちとなりました。

 

これにて、湘南ライナーは運行を終了し、また185系215系がそれぞれ定期運用を終了しました。

特に185系は首都圏各地で幅広く活躍した車両でしたが、定期列車としてのラストランを走り慣れた東海道で迎えられたことを感慨深く思います。

今後多客期等に臨時列車として運用されることはあるようですが、しかしライナーや伊豆方面の特急として走ることはないと思われますので、ひとまずここまで40年間本当に本当にお疲れ様でした!

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

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