みなさんこんにちは! わたかわです。
今回は冬の青森・秋田をめぐる2泊3日の旅の第2弾記事ということで、まもなく見納めとなる五能線の国鉄気動車「キハ40系」で旅をしてきたのでその様子をご紹介します!
▼前回の記事は以下のリンクからご覧ください。
1日目 2021年2月25日(木)②
青森から奥羽本線の普通列車に乗車し、途中の川部駅には17:18に到着。ここが五能線の乗換駅となります。
ちょうど反対側のホームを見てみると、五能線の五所川原方面からやってきてこの川部から奥羽本線に入り、弘前へと直通する列車がやってきました。2020年12月より五能線でも運用が開始されているJR東日本の新型気動車「GV-E400系」です。新しくて快適な車両ですが、一方で古い車両が淘汰されていくのは鉄道ファンとしては少々残念な思いもあります。
五能線は東能代~川部駅間を深浦・鰺ヶ沢・五所川原経由で結ぶ路線で、その沿線の景色の素晴らしさは鉄道ファンのみならず多くの旅行客に人気があります。東能代~川部駅間を移動するのであれば奥羽本線の方が圧倒的に速く、距離も短いのですが、五能線の方が海に近い場所を走ります。奥羽本線の車窓からは海は一切見えず、ひたすらに山の中を進むことになります。
川部駅にはみどりの窓口もありますが、私が行った際には既に閉まっており、駅員さんもいないようでした。自動改札機すらもない典型的な田舎の駅ですが、何とLEDの発車標は設置されております。
確認してみると、次の五能線の列車は川部17:38発の鰺ヶ沢行ということで、これに乗車し本日の目的地である五所川原へと移動していきます。
1番線で待っていると、さっそく入線してきました! こちらが五能線で活躍する「キハ40系」です。国鉄時代から全国各地で使われ続けてきた形式ですが、最近では新型車両への置き換えも進んでおり、だんだんと運行路線が少なくなってきています。五能線でも、先ほどご紹介した「GV-E400系」への置き換えが進んでおり、2021年3月のダイヤ改正をもって五能線での運用を終了することになっています。つまり、あと1週間でこの光景も見納めとなります。
側面には行先表示のLEDでもなく方向幕でもなく「サボプレート」と呼ばれる板を差して行先を示し運行します。しかし私が乗った際にはなぜか昔から使われている味のあるサボではなく、ただコピー機で印刷しただけの紙のようなものが差してありました。もしかすると何者かが盗んでしまったのかもしれません。何とも残念なことです。
この川部駅では、五能線の列車が進行方向を変えるため、少し長めに停車時間が設けられていることが多いようです。冬の夕暮れ時、この停車時間に多くの地元の方々が乗り込み、列車は定刻通り川部を出発です。
川部からは、五能線に乗り換えます!
— わたかわ @鉄道&旅行ブログ (@e235yokoso) 2021年2月25日
弘前方面からやってきた鰺ヶ沢行、なんとまもなく五能線では見納めになるキハ40系での運用です!!
ただサボが何とも残念なことに…
盗難なんでしょうか。 pic.twitter.com/euclkhXxhx
川部を出ると、列車は藤崎、林崎、板柳…と停車していきます。列車は2両編成で運行され、帰宅時間帯にあたるということで多くの高校生や地元のみなさんでほとんどの座席が埋まっています。
車内はご覧のようなイメージで、ボックスシートを主体として座席が配置されています。夕方で私自身も疲れていて、車内の撮影を忘れてしまったのですが、だいたい上の画像のような感じです。とにかくモケットがふかふかで、座り心地の良いのが特徴。昨今のJR東日本の普通列車は座席が硬めな傾向がありますので、こんなふかふかな座席も珍しくなりました。
一駅、また一駅と停車していくうちに日も暮れてきます。心地よい列車の揺れに眠気を誘われ、しばしの眠りについておりましたが、気づけば次が五所川原。降りる支度をしておきます。
川部から30分ほどの乗車で、18:09に定刻通り五所川原へと到着。本日の移動はここまでとなります。
JRの五所川原駅はホームが1面2線のみではありますが、五能線の主要駅となっており、何より五能線の「五」は五所川原から来ていますからね。たくさんの乗降がありました。
駅前に出てみると、タクシーや自家用車が数台停車していますが、人の姿はありません。おそらくここから自宅に向かうまでは車移動の人が多いとかなのかもしれませんね。
もうすっかり辺りは真っ暗なので、五所川原観光はまた改めて明日行います。
コンビニで食料を調達し、本日の宿泊先である「ホテルサンルート五所川原」にチェックイン。五所川原駅周辺ではかなり格の高いホテルではないでしょうか。
今回はじゃらんからの予約で、1泊6,200円。翌日午前中に大学関連のオンラインミーティングがあるため、少し遅い時間までホテルに滞在したかったため、13時から翌日の13時まで24時間滞在できるプランで予約。一般的なプランで泊まるよりも少しお高めです。
素泊まりのプランなので、夕食と翌日の朝食はコンビニで買ってきた冷凍食品で簡単に済ませます。五所川原の名物グルメは翌日に味わうこととします。
このホテルには大浴場も完備されているので、食後は大浴場へと向かいます。ものすごく広いというわけではないですが、平日なのでそんなに混むわけでもなく、ゆっくりと1日目の旅の疲れを癒すことができました。ただの大浴場でなく、ちゃんとした温泉なのが嬉しいです!
2日目 2021年2月26日(金)①
さて、旅はいよいよ2日目、本日は五所川原から五能線で鰺ヶ沢・深浦方面へ向かっていくことになります。
とその前に、まずは午前中に大学のオンラインミーティングを済ませ、少し遅めの11時頃のチェックアウト。せっかく五所川原に来たのですから、少しばかり市内観光をしていきます。
というわけで、やってきたのはこちら。大きなガラス張りの外観が特徴的な「立佞武多(たちねぷた)の館」です。青森のねぶた、弘前のねぷたと並び有名なのが、この五所川原の「立佞武多」です。さっそく館内へと入ります。併設する美術展示の観覧を含め、入館料は850円ですが、リゾートしらかみの指定券を保持していれば760円で入館できます。
館内へ入ると、そのスケールの大きさに驚かされます! 建物の4~5階あたりまで吹き抜けになっていて、カメラの画角に収まりきらないくらいの大きな山車がお出迎えしてくれます。これがまさに五所川原の名物「立佞武多」です。ねぶたは一般的に青森のような横に長いものが有名ですが、元々はこのように縦に高い山車が一般的だったのだそう。時代の変化とともにこうしたスタイルは一旦廃れかけたものの、1990年代に入って地元の有志により復活への取り組みがなされ、今では再び五所川原の名物として見る人に勇気や感動を与えてくれる存在となっています。
前日にワ・ラッセで青森のねぶたを見た時にも思いましたが、一観光客としてもやはりこうした立派な山車が再び町内を練り歩く姿を一度見てみたいと強く思います。2020年の夏は新型コロナウイルスの影響でこうしたお祭りが数々中止・縮小・延期となってしまったわけですが、まぁ一時的な中止はやむを得ないとしても、2021年は是非とも開催にこぎつけてもらいたいですね。
大きな立佞武多を見た後は、お昼ご飯です。五所川原の名物をいろいろ調べていたのですが、どうもこちらの蕎麦屋さん「亀乃家」の”天中華”が人気らしいので、いただくことにします。
こちらが「天中華」(800円)。簡単に言うと、「ほたてのかき揚げがのった中華そば」です。あっさりとしたスープが染みこんだほたてはまさに絶品で、ほどよい歯ごたえもありとっても美味しいです! かき揚げとラーメンってあまり一緒にすることは多くない気がしますが、意外にも合うんですね。五所川原に行かれた際は是非みなさんも食べてみてください!
というわけで今回の記事はここまでとなります。
次回は津軽鉄道の「ストーブ列車」に乗車した時の様子をご紹介しますのでお楽しみに!
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