わたかわ 鉄道&旅行ブログ

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空港を通らない空港アクセス特急!? 東京始発大船行「成田エクスプレス38号」に乗車! プレミアムフライデーの乗車率はいかに!

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みなさんこんにちは! わたかわです。

ブログ更新が長期間途絶えてしまっていてすみませんでした!

大学の試験等も終わり、一区切りつきましたので本日より更新を再開していきます~

今回は、昨年4月以降、コロナ禍での需要低迷を受けて誕生した「横須賀線内完結の成田エクスプレス」についてご紹介いたします!

なお緊急事態宣言下ではありますが、私は感染対策を徹底した上で一都三県内完結の旅行については引き続き行う方針ですので、ご理解の程宜しくお願い致します。

 

2021年1月29日(金)

今回やってきたのは、東京駅。平日の夕方ということで、帰宅ラッシュで非常に多くの人が行き交います。今回はここから、横須賀線内で完結する「成田エクスプレス」に乗車していきたいと思います!

www.jreast.co.jp

成田エクスプレス」と言えば、本来は首都圏各地と成田空港を結ぶJR東日本の空港アクセス特急。東京・品川・渋谷・新宿・池袋といった都心のターミナル駅や、横浜・大船・大宮・高尾といった郊外の駅から成田空港へ直通する便利な列車です。しかし昨今の新型コロナウイルス感染症拡大を受けて成田空港の利用者が激減し、現在もなお日中の全列車が運休となっています。

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JR東日本プレスリリースより抜粋

そんな中、通勤客向けに、本来成田空港始発であるはずの特急〔成田エクスプレス38号〕を成田空港~東京駅間で区間運休とし、東京始発で運行しようということになりました。成田空港を発着しない、”横須賀線内で完結する成田エクスプレス”が誕生することになったのです。

空港発の成田エクスプレスは多くの場合、新宿・池袋方面行と横浜・大船方面行がそれぞれ6両ずつ、計12両編成で成田空港~東京駅間を走り、東京駅で切り離しを行ってそれぞれの方面へ分かれていきます。今回のこの成田エクスプレス38号も、通常は大船行と新宿行に分かれるのですが、新宿行の編成については全区間で運休とし、大船行編成の東京以南のみ運行するということになりました。

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「N'EXで通勤」というブルジョワ

実はJR東日本では、以前から「N'EXで着席通勤してもらおう」というキャンペーンがさかんに行われています。首都圏各地から東京都心へ、「えきねっとトクだ値」を利用することで通常よりも安い特急料金が設定されています。成田エクスプレスは全車指定席で、他のJR特急よりも割高な「A特急料金」が設定されているため、定価のままでデイリーユースというのは難しいですが、35%OFFになるなら使ってみようという方もいらっしゃるかもしれません。

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横須賀線に「特急 始発 大船」の文字

東京駅の横須賀線発車時刻を見てみると、確かに17:46発の特急 大船行に「始発」の文字が。東京駅で大船行の始発特急列車が走るというのは、一昨年までならまずありえなかったことでしょう…(笑)

総武地下ホームに降りて、列車の入線を待ちます。成田エクスプレス38号が発車する5分前には、同じ1番線に17:41発の品川行が入線するため、成田エクスプレスは当駅始発とはいえあまり停車時間は長くなさそうです。

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本来の定刻通りの入線

そして17:41発の品川行が発車するとすぐに1番線に接近放送が流れます。この列車、本来成田空港からやってくる場合は17:44にこの東京駅総武地下ホームへと到着し、切り離し作業を行うのですが、どうやら同じダイヤで、ただし営業列車ではなくて回送列車として入線させるようなんです。

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堂々の12両編成

そしてようやく入線してきました。先頭車両付近からは見えませんが、しっかりと6両編成を2つ繋いで堂々の12両編成で入線してきます。しかし入線時点では全車両が「回送」の表示。どうやら入線してもすぐには乗車できないようです。

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乗車できるのは1~6号車のみ

乗車可能となり扉が開いたのは、発車まで1分を切った17:45頃。前寄り6両(1~6号車)は「横浜・大船」といつもの表示に切り替わりますが、後寄り6両(7~12号車)は「回送」表示のままです。発車時刻が迫っているので、急ぎめで乗り込みます。

私自身は確認できませんでしたが、おそらく前寄り6両が「大船行」として発車するタイミングで編成の切り離しが行われ、通常ならば新宿行として営業運転を行う後寄り6両が回送列車として東京駅のホームに放置されていたのだと思います。

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案の定ガラガラ

定刻通り、17:46に東京を発車。これより品川、武蔵小杉、横浜、戸塚と停車して終点の大船まで49.4kmを走ります。運行距離50km未満の特急というのもなかなか珍しいのではないでしょうか。

コロナ前であっても多くの時間帯で空気輸送が目立っていたN'EXですが、案の定今回もガラガラの様子。先頭1号車は私の他に1名の方が乗車しているのみでした。

しかし逆に驚きだったのは、各号車とも数名程度の乗客がいたという点です。1号車は私を含め2名でしたが、他の号車にはそれぞれ4~5名程度おり、完全にゼロ人の号車はありませんでした。金曜日の夜、しかも多くの会社員にとって今月最後の出勤日(プレミアムフライデー)ということで、少し奮発して乗車されたという方もいたのかもしれません。また昨今のコロナ禍から「密を避けた移動」のためにあえて特急課金するという方ももしかしたらいるのかも…? ともかく、これほどの空気輸送具合なら感染リスクは限りなく低いといえそうです。

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仕事をしないビジョン

客室内には次の駅や路線図等を示すビジョンが設置されていますが、東京駅出発時点では全く仕事をしていませんでした。

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普通車でもまぁ快適

蛇足ですがここで少し編成と座席のご紹介もしておきます。成田エクスプレスに使用されているE259系特急電車は、それまで使用されていた253系を置き換える形で2009年に運行を開始しました。6両で1編成となり、先頭から順に1~5(7~11)号車が指定席、6(12)号車がグリーン車となります。すなわち首都圏各地から空港方面に向かう場合は先頭がグリーン車、空港方面から首都圏各地に向かう際は最後部がグリーン車となります。

普通車の座席は黒を基調としたモケットでスタイリッシュさが窺えます。2+2列で、肘掛けにはコンセントも完備。そして弱いですが一応フリーWi-Fiも完備されています。

また車端部には暗証番号式の大型荷物置き場が設けられており、座席上部の荷棚に上げられない大きなスーツケースはそこに置いておくことができます。

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ここからビジョンが稼働

そうこうしているうちに、列車は地下区間を抜けて最初の停車駅である品川駅へと到着。ここから車内ビジョンも稼働開始しました。日英中韓の4ヵ国語表記となっています。

そして驚くことに、品川からも数名程度の乗車がありました。夕方のラッシュ時は東海道線横須賀線とも東京駅・新橋駅で大量のお客さんをのせた状態で品川駅に入線するため、テレワークが推奨される昨今とはいえ列車によってはかなり混雑したところにさらに乗り込むというのは抵抗がある方もいらっしゃるのだと思います。横浜駅までだと少々短いような気はしますが、戸塚駅大船駅までの乗車なら成田エクスプレスの利用も検討の余地がある区間かもしれません。

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お前成田空港から営業運転してないやろ(笑)

品川出発後、右に逸れて東海道線といったん離れ、西大井方面へと進んでいきます。車内ビジョンには現在の走行位置を示す路線図も表示されましたが、何と成田空港からずっと営業運転をし続けているような色の塗られ方をしていました(笑)。

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武蔵小杉に到着

列車は西大井を通過し、次の停車駅である「武蔵小杉」に到着。ここでの乗降はほぼありませんでした。それもそのはず、東京や品川から乗車して武蔵小杉で降りるというのは短すぎますし、武蔵小杉から横浜・大船方面で神奈川県内のみを移動するという通勤需要もあまりありませんからね。武蔵小杉への停車は、成田空港からの直通運転を行う場合にのみ効果を発揮するといえそうです。

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いよいよ横浜へ

そして新川崎を通過し、鶴見付近で再び東海道線と合流。いよいよ横浜駅へと到着します。列車としては大船行ですが、私はこの横浜駅で下車することになります。

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所要時間28分

改めて特急券を見てみます。東京から横浜まで、この成田エクスプレス38号だと所要時間は28分間となっており、横浜到着時刻は18:14です。実はこの区間東海道線普通列車だと26~29分程度で移動できてしまうため、ほとんど普通列車と変わらないということになります。横須賀線普通列車だと32~33分程度なのでそれよりは少しだけ早いということになりますが、通過駅も少ないですしあまり時間短縮効果はないというのがよくわかります。

そして特急料金ですが、このわずか28分間の乗車で何と1,290円もかかるのです…(笑)。えきねっとの割引を利用すれば800円台で利用可能ですが、定価だと1,000円を上回ってしまうということでなかなか毎日の出費とするには非現実的な額である気がします。1月の月~木曜日は閑散期にあたりますから1,290円よりも少し安くなって1,090円となりますが、それにしても決して安くはなさそうですね。かつて東京~逗子駅間で運行されていた〔ホームライナー逗子〕(品川~大船駅間ノンストップ)はライナー券が510円でしたから、約2倍の額ということになります。

とはいえ成田エクスプレス自体はとっても快適な空間ですから、この28分間というのが苦痛になることはありませんでしたし、体感としてはあっという間でした。

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ここから乗る人は流石にいない

そして18:14に、定刻通り横浜駅へと到着。ホームでは「特急列車です。ご乗車には指定席特急券が必要となりまぁぁぁす」という案内がされていますが、まぁここから乗る人はいないでしょうね(笑)。横浜で下車する人はそこそこ多いように見えました。

 

というわけで、今回は「横須賀線内で完結する」成田エクスプレスをご紹介させていただきました。東京から横浜・大船方面へ帰る際、1週間の終わりや大変な仕事の後の自分へのご褒美として乗ってみるのも十分アリなんじゃないかなと思います! ライナー的な利用を想定しての運行ではありますが、この列車自体は平日のみならず週末含め毎日運行されていますので、是非時間の合う時に乗ってみてください!

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

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