わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

京都鉄博の最寄り駅「梅小路京都西駅」をご紹介! 鉄道の要衝に新駅を設置する苦労とは【2020-09京都1】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回から新シリーズ【2020-09京都】と題しまして、3泊4日京都旅の様子をご紹介していきます。

出かけた日程としては2020年9月18日(金)~21日(月)の4日間で、京都旅とはいっても京都市中心部よりはだいぶ北部の「丹後エリア」を中心とした旅になっていますので、このシリーズもどうぞご期待ください!

 

1日目 2020年9月18日(金)①

旅のスタートは、いつもの新横浜駅。ここから東海道新幹線を利用し、まずは京都へと向かっていきます。

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すっかり元通りのダイヤになったようですね

今回の旅のメインは京都丹後鉄道の路線が展開される宮津舞鶴、京丹後等の「丹後エリア」ですが、1日目のこの日はまだ京都府北部までは行かず、京都市近郊で過ごし京都市内に宿泊します。1日目の行程としては、新幹線で新横浜~京都駅間を移動する以外は大きな移動はないため、そこまでがっちり時間を決めたりせずに「適当にやってきたのぞみに乗る」という感じで新横浜へとやってきました。

九州方面から新横浜へ、新幹線で帰ってきてわずか4日後のことですから、もはや東海道新幹線もそこまで珍しいものではないような気もしますが、しかしあんな16両編成の高速鉄道が数分おきにやってくるのを発車標で実感すると、やっぱり東海道新幹線の凄まじさを感じずにはいられません。

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のぞみ23号で京都へ!

とりあえずまぁひかりでは時間がかかるだろうということで、自由席特急券を片手に新横浜10:29発の〔のぞみ23号〕博多行へと乗り込みます。車両はもちろんN700A。後継のN700Sがデビューしたとはいえ、まだまだ本数は少ないですからそう運良く乗れたりはしません。まぁそのうちどんどんN700AがN700Sに置き換えられていって、気が付けばN700Aはこだま運用でしか乗れない…なんていう日も遠くないのかもしれませんが。

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めっちゃ混んでる

3号車付近から乗り込み、定刻通り新横浜を出発。次は名古屋までとまりません。静岡県内は颯爽と通過していきます。

何といっても驚いたのは、車内の混雑具合です。この日の翌19日から世間では怒涛の4連休がスタートしたわけですが、コロナ禍でまだ一般の人は旅行を控えるのかな…と思っていました。しかし何とその予想は華麗に裏切られ、私が乗車した18日のこの午前の下りのぞみ号も旅行客と思われる乗客で自由席はかなり混雑していました。連休前日とはいえ、平日なのだから世の中の多くの人は会社や学校があるのでは…とは思いましたが、動ける人は動けるようで(まぁそういう私は大学の夏休み期間だったためこんな平日でも新幹線に乗れているわけですが)。家族連れやスーツケースを持った客等、車内は明らかに行楽列車の様相です。ほとんどすべての区画に人がおり、何とか窓側の席を探しながら歩き回っていると、1号車の前方に辛うじて1ヵ所、誰もいない区画を奇跡的に発見できました(笑)。まさかこんなに着席に苦労するとは。こういうことがあると新幹線は東京駅から乗りたくなりますね。

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日本の大動脈を爆走

混雑しているとはいえ、私の区画に他の人が来る気配はありませんでしたから、車内ではのんびりくつろぎながら、ブログを編集したり、YouTubeを観たり…。Wi-Fiとコンセントがあるのはホントに快適だなぁとつくづく実感します。

そして気が付けば名古屋を発車。車窓左側には太閤通口のビル群を望みながら、さらに西を目指します。

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一大ターミナル駅に到着

そして新横浜を出てから約2時間、12:21に京都駅へと到着!

私が中学生の頃は新横浜~京都駅間というと2時間きっかりというイメージでしたが、現在では東海道新幹線内で700系が引退したことにより表定速度が引き上げられ、2時間を切るのが当たり前になりました。今回も1時間52分での到着ということで、わずかな差に聞こえるかもしれませんが、心理的にも速くなったと感じるものです。

今さら紹介するまでもないと思いますが、京都駅は東海道新幹線のほか、JR京都線琵琶湖線湖西線嵯峨野線奈良線近鉄京都線地下鉄烏丸線が乗り入れる一大ターミナル駅です。私自身、今までに何度も何度も利用してきました。こうして新幹線でホームに降り立つのも今回が3回目になるでしょうか。

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ホームが多すぎる?

京都駅からは嵯峨野線に乗り換え、京都鉄道博物館へと向かいます!

嵯峨野線というのは、山陰本線のうち京都~園部駅間に与えられた路線愛称で、その起点となる京都駅では基本的に31~33番線から発車するようです。これを聞くと「そんなにホーム多いの!?」と思うかもしれませんが、決してそういうことではありません。いや、確かにターミナル駅なので京都駅にはたくさんのホームがあるのですが、嵯峨野線以外の在来線は0~10,30~34(1,9は欠番)、新幹線は11~14番線が割り当てられていて、15~29番線は欠番となっています。これはもう単なる欠番ではなく確信犯なわけですが、関西の超大物鉄道系YouTuber・西園寺さんによれば、どうやら「山陰」=「31」という語呂合わせで31番線とそれに続く番線を嵯峨野線山陰本線)用のホームにしたそうな…。何だかものすごく強引ですが、まぁ確かにわかりやすいかもしれません。

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普通に乗車

かつてはこの京都駅から、山陰本線経由で鳥取・島根方面へ直通する列車も数多く運行されていたはずですが、現在では関西~山陰のメインルートが智頭急行線経由や伯備線経由となっているため、この京都駅からあまり遠くへ行く列車は発着していません。普通・快速列車は亀岡や園部まで、特急でも城崎温泉までとなっています。

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大好きな221系

それでは、12:42発の嵯峨野線 亀岡行に乗り込み1つ隣の「梅小路京都西駅」へと向かいます! 221系が4両編成で運用に入っていました。これ、私が関西のJRで最も好きな車両と言っても過言ではないくらい好きなんですが、その理由が内装・外装とも落ち着くデザインで、なめらかな乗り心地(というイメージがある)からなんですよ。最近じゃ東でも西でも、車体の塗装は少な目で銀ピカのボディの通勤車両が主流ですが、221系は車体全体が白と薄茶色の落ち着きあるなめらかな塗装で、本当に大好きです。

そんなことを考えている間に、列車は定刻通り発車。関西ならではの転換クロスシートに腰掛けたい気持ちもありますが、わずか1駅なので流石に座りません。

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すぐに到着

3分ほどの乗車で、あっという間に「梅小路京都西駅」に到着。ここが京都鉄道博物館の最寄り駅となります。

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ホームドアもしっかり設置済み

この梅小路京都西駅は、2019年3月に開業したばかりの新駅で、長らく京都を出るとまずはじめの駅は「丹波口」でした。しかし、梅小路公園へのアクセス向上を目的としてここに駅が誕生。関西のJRの駅にしては珍しく、しっかりとホームドアも設置されています。

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無人駅?

もちろん京都市中心部にある駅なので自動改札機が設置されていますが、私が行った際には駅員さんらしき方の姿はありませんでした。常時無人駅なのかこの時だけ不在だったのかはわかりませんが、当然ながらみどりの窓口もないようなので、有人対応目当てで行かれる方はご注意ください。改札口付近には近隣の有人駅の駅員さん(?)に繋がるインターホンがあり、何かあった際にはそこから連絡することができます。

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レスポンスより引用(https://response.jp/article/2015/02/28/245384.html

さて、この梅小路京都西駅がある梅小路エリアは、たくさんの線路が集まる交通の要衝となっています。ちょうど東海道本線JR京都線)と山陰本線嵯峨野線)が枝分かれするポイントに「京都鉄道博物館」(旧梅小路蒸気機関車館)があるわけですが、ここには「京都貨物駅」(梅小路駅)と呼ばれる貨物のターミナルもあり、広大な鉄道用地が確保されています。

京都貨物駅東海道本線上に今も存在する貨物駅ですが、かつてこの京都貨物駅からは、山陰本線丹波口方面へとつながる支線があり、これが「山陰連絡線」として存在していました。しかし、梅小路京都西駅の建設構想が持ち上がると、この新駅設置予定地がちょうど山陰連絡線と合流する位置となり、新駅建設に支障があるということで、2016年にこの山陰連絡線は廃止されたというわけです。

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左が東海道本線方面(京都貨物駅)、右が山陰本線方面(丹波口駅

4年前に廃止された山陰連絡線ですが、高架線は今もしっかりと残されています。京都鉄道博物館などがある梅小路公園では、その様子をしっかりと確認することができます。

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京都貨物駅方面から丹波口駅方面を望む

線路があった跡は、現在遊歩道として整備されており、屋根がついていて歩くことができます。上の写真で見るとわかる通り、遊歩道のすぐ右側の白いうろこのような構造物が梅小路京都西駅であり、まさに駅は山陰連絡線とちょうど接近する位置に設けられていることがよくわかります。また遊歩道の幅からみて、この山陰連絡線はおそらく単線だったということでしょう。遊歩道の先へと歩いていくと「ホテルエミオン京都」へとつながっています。

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何やらイベントが

また、その廃線跡の一部区間を使って、何やら屋台が展開され、イベントのようなものが行われていました。今年の夏はコロナの影響でお祭りやイベントは中止・縮小傾向にありましたから、そうした中でもこのようにイベントが開催されているのを見ると勇気が湧いてきます。

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画面奥が丹波口方面。合流地点がよくわかる

ホーム上の少し出っ張った部分から見ると、山陰本線と山陰連絡線の合流地点はこのようになっています。対向式2面2線のホームということで、丹波口方面のホームの外壁が山陰連絡線の合流を阻むように建設されており、これを見れば新駅設置のために山陰連絡線を廃止せざるを得なかったという事情がよく理解できます。

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隣の丹波口駅が見える!

元々京都~丹波口駅間はそこまで長い駅間というわけではなかったのに、その間に「梅小路京都西駅」というのを設置したため、この駅は京都からも丹波口からも非常に近い距離にあります。京都~梅小路京都西駅間は大きくカーブしますが、梅小路京都西~丹波口駅間はまっすぐ直線のため、ホームの先端へ行くとはっきりと丹波口駅が見えます。両駅間はわずか800mしかないそうで、歩いても10分程度でしょうか。ちなみに丹波口よりさらに先の二条駅については、緩やかなカーブがあるため梅小路京都西駅からは見えませんでした。

さて、この後はいよいよ京都鉄道博物館を実際に楽しんできますが、その様子はまた次回ご紹介していきます!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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