みなさんこんにちは! わたかわです。
今回は、2020年9月11日(金)~14日(月)に出掛けた九州一周旅行の第4弾記事ということで、いよいよ2日目に突入していきます。
前回は1日目、夕方に長崎市街へ到着した後、限られた時間で長崎観光をめいっぱい楽しんできました! その時の記事は是非以下のリンクからご覧ください!
2日目 2020年9月12日(土)①
朝は7時頃に「アパホテル長崎駅前」をチェックアウトし、そのまま長崎駅へと向かいます。
今回の九州一周旅行の最大の目玉でもあるのが、コロナ禍の観光需要喚起を目的としてJR九州から発売された「みんなの九州きっぷ」です。
詳しいきっぷの説明は上記のURLからご確認いただければと思いますが、鉄道ファンであれば既にその概要はご存じの方も多いかと思います。今回は10,000円の「全九州版」を活用し、「土日2日間で九州7県すべての県庁所在地を巡り、その県のご当地グルメを味わいながら、九州各地の個性的な列車にじゃんじゃん乗っていく」というのをテーマにして旅をしていきたいと思います!
大まかなルートとしては、以下の通り。
9月12日(土)
長崎→(長崎本線)→佐賀→(長崎本線/久大本線)→大分→(豊肥本線)→熊本
9月13日(日)
熊本→(九州新幹線)→鹿児島中央→(日豊本線)→宮崎→(日豊本線/鹿児島本線)→博多
各県の県庁所在地の駅では必ず一度下車し、その県のグルメを何かしら味わいます。また道中ではなるべく各地域の個性的な列車を利用して、その県の魅力を鉄道の視点から味わっていきたいと思います!
というわけで、まず最初の列車は長崎7:26発の特急〔かもめ6号〕博多行です。長崎の顔ともいえるこの列車に乗車し、まずは途中の佐賀を目指していきます!
…と思い、さっそく改札口へ入ろうとすると、何やら白いホワイトボードが。
どれどれ…?
何とそこには、「運転見合わせ」の文字。
どうやら、長崎本線が、未明からの豪雨の影響で喜々津~長崎駅間にて運転を見合わせているようなのです。
これは困った…どうしたらいいものか。まさか旅のこんな初っ端から運転見合わせに巻き込まれるとは…。
しかも今回、「みんなの九州きっぷ」をフル活用して2日間列車に乗りまくる行程を組んでいたため、長崎から動けなくなってしまったことでその後の行程がすべて崩壊してしまいました。
長崎から佐賀を経由して鳥栖まで長崎本線で出て、鳥栖からはわずかな接続時間の後に入線してくる「ゆふいんの森」に乗車して久大本線方面に向かう予定でしたから、この時点で既に当初計画通りの行程は実現しえなくなってしまったということになります。
改札口の上の発車標を見ると、まだ6時頃の列車が発車できていないということで、どうやらもう1時間以上に渡って長崎駅から列車が発車できていない様子です。既に特急・普通列車とも上下数本の運休が確定しており、運転再開はいつになるやらという様子。私が乗る予定だった7:26発の特急も運休となってしまいましたが、天候回復を期待してしばらく運転再開を待ってみることにしました。
待っている間、長崎駅周辺をうろうろしてみました。今年3月まで使用されていた長崎駅旧地上ホームは、海抜が低いのか水浸しに。1本だけ残された島式ホームの周辺がすべて冠水し、大きな池のようになっていました。
手元のスマホには、長崎県に記録的短時間大雨情報が出された旨の通知が入っていましたが、外を見ると雨どころか次第に晴れて明るくなってきた様子でした。しかし改札口のホワイトボードには運休列車がどんどん追加されていくのを見て、これはまだ運転再開まで相当な時間がかかるかも…? と思い、意を決してJRでなく高速バスで長崎を脱出することにしました。
というわけで、長崎駅東口のペデストリアンデッキを渡った先にある「県営バスターミナル」へ。昨日長崎空港からのバスでこのバスターミナルを利用しましたが、何と本日もお世話になる羽目になってしまいました。
ここは長崎から県内各所や九州北部各都市へアクセスする高速バスの一大ターミナルになっているわけですが、外観・内装とも何ともレトロな造りで、お世辞抜きに昭和時代から時が止まったかのような錯覚を味わうことができます。案内サイン類は比較的新しめですが、それでも2000年代初頭のような書体や色使いで、建物自体はもう半世紀前くらいから使っていそうな古さです。7月に三重県の桑名に行った際の「桑栄メイト」のようなレトロさに似ています。
バスを調べてみると、どうやら長崎から佐賀へ直行で行けるバスはないようで、どうしても一度福岡に出なければならない様子です。佐世保までバスで移動して、そこからJRで移動というのも考えましたが、あいにく佐世保方面は雨が強いようでバスが運休になっていました。
ここまで来ると、もう残された長崎脱出方法はただ一つ。とりあえず福岡行のバスに乗ることです。発車標を見ると、直近で8:35発の高速バスがあるようで、窓口で乗車券を買おうとしたところ、発車直前ということで既に窓口での取り扱いは終了しているようで、直接乗車口で運転手に申し出てくださいとのこと。時計を見ると既に発車3分前だったので、急いで乗車口へと向かいます。
「スーパーノンストップ九州号」というこの高速バスは、本来ならば事前予約が必要な全席指定の高速バスのようなのですが、今回こういう事態ということで、特別に事前の予約なしで空席に乗せてもらえることになりました。
8:35、バスは定刻通り長崎駅前を出発です。「天神・博多駅行」の高速バスですので、とりあえず佐賀に寄る目的はいったん置いておいて、福岡を目指します。
福岡と長崎を結ぶ高速バスは、西鉄バスが運行する「九州号」というのがありますが、九州号の中にも「スーパーノンストップ」タイプと「各停」タイプの2種類があります。またそれぞれにも経由地パターンがいくつかあるのですが、今回私が乗車する「スーパーノンストップ昭和町経由」は、長崎市内の「昭和町」バス停を経由しその先福岡までノンストップで直行するというルートを通ります。佐賀県は通りますが、一切停車しません。
長崎駅前を出ると、まずは長崎市内の「平和公園」「昭和町」と立て続けに停車。どちらのバス停からも若干の乗車があり、昭和町を出た時点でバスはほぼ満席となりました。
本来はこの後、高速道路でまっすぐ行くのですが、何と豪雨の影響で高速道路も一部区間が通行止めになっている様子。長崎自動車道の長崎多良見IC~大村IC間が通行止めということで、この区間は一般道を経由するしかありません。迂回運行となるため、遅延が発生する見込みの旨も事前に運転手さんから告げられていました。
長崎市街地を抜けたバスは、川平ICより長崎バイパスへと入ります。そして長崎多良見ICと接続する古賀市布ICで長崎自動車道に入る…のが本来のルートですが、今回はここで一般道へと降りていきます。途端にスピードは遅くなり、何度も何度も信号に引っかかる羽目になります。
国道ですからそれなりの主要道ではありますが、特急かもめも運休、高速道路も通行止めとなればやっぱり何車線もある道路でも渋滞します。諫早・木場の辺りをゆっくりと抜け、車窓左側に美しい海を見ながらの海岸線を走り、大村ICより遂に長崎自動車道へと入りました。
ここからはもうあっという間で、私が少しウトウトしている間にバスはすっかり佐賀県内を抜けていました。九州号の運行ルートでもある長崎自動車道は、現在建設中の九州新幹線西九州ルートとよく似たルートで、諫早・大村・嬉野・武雄を通り、佐賀市北部をかすめて鳥栖へと抜けていきます。
気づけばバスは福岡県内を北上しており、11:40に西鉄天神高速バスターミナルへと到着。ここが約3時間ぶりの停車となりました。ここで約半数程度のお客さんが下車していきます。
そしてバスは福岡市内を走り、12:00頃にようやく終点の博多バスターミナルへと到着です!
博多バスターミナルはJR博多駅と直結する高速バスの一大拠点で、ここでこのままJRへと乗り換えられます。先ほど通った「西鉄天神高速バスターミナル」は西鉄の天神駅と直結ということで、「天神」と「博多」はおおよそ「新宿」と「東京」のような関係といったところではないでしょうか。
長崎と福岡を結ぶスーパーノンストップ九州号は、通常両都市間の所要時間は2時間ちょっとです。ですので今回は約1時間遅れで博多へ到着したということになります。いやぁ一般道経由恐ろしやぁ…。高速道路のありがたみにも気づかされます。
さて、もう1日目の昼となってしまいましたが、ここ博多からようやく「みんなの九州きっぷ」での旅をスタートできることになります! しかし長崎はしっかり訪問したからいいとして、佐賀をスルーしてしまっています。このまま佐賀に寄らないとなると、九州7県をすべて巡る夢が潰えてしまう…。
しかも今夜の宿泊場所は、既に熊本の宿を予約済みです。今日中に何とか九州北部の都市を効率よく巡りながら、熊本へたどり着かないといけず、しかもその上九州内の個性的な列車をなるべくたくさん乗り継ぎたいというのですから、かなりじっくり行程は組み直さなければなりません。一応スーパーノンストップ九州号の車内で立てた行程はありますが、それももはやうまくいくかどうかわからないので、とりあえず気の向くまま博多から特急に乗車していきます!
というわけで、本日はここまで。続きは次回ご紹介します!
(写真をあまり撮れなかったので、文字多めで読みづらかったと思います。失礼しました)
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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