わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの現役男子大学生が全国を巡る!

本線の趣を残す普通列車で碓氷峠鉄道文化むらへ! 碓氷峠の歴史を学ぶ旅【2020-08週末パス信越本線1】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回からは、新シリーズ【2020-08信越本線】がスタートします!

こちらは、現在では途切れ途切れになってしまったJR東日本の「信越本線」を、その全盛期となるべく同じルートで辿り、2020年の信越本線の模様をご紹介していきます。

「横軽」廃止から23年が経過した2020年の信越本線では、いったいどのような列車が走っているのでしょうか?

 

信越本線とは

旅の本編に入る前に、今回の旅のコンセプトとなっている信越本線の歴史を簡単に説明しておきます。

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Wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E8%B6%8A%E6%9C%AC%E7%B7%9A)を元に作成

信越本線は、かつて高崎~新潟駅間を長野経由で結ぶ国鉄・JRの路線でした。「濃」(長野県)と「後」(新潟県)を結んでいることから信越本線と呼ばれているわけで、各区間において多数の優等列車も運行されていました。

しかし、長野オリンピックを翌年に控えた1997年10月に長野新幹線北陸新幹線)の高崎~長野駅間が開業します。これにより並行する信越本線のうち、横川~軽井沢駅間については廃止(バス転換)、軽井沢~篠ノ井駅間については第三セクター鉄道である「しなの鉄道」への経営分離が行われます。高崎~横川駅間は非常に短い区間ながらも「信越本線」のまま存続されることが決定しました。

さらにその18年後の2015年3月には、北陸新幹線の長野~金沢駅間が開業することになり、今度は信越本線の長野~直江津駅間が北陸新幹線並行在来線として経営分離されることになります。長野~妙高高原駅間はしなの鉄道北しなの線妙高高原直江津駅はえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインとして、第二の人生を歩み始めたのです。

このような歴史を経て、現在「信越本線」という呼称が用いられる区間は、高崎~横川駅間、篠ノ井長野駅間、直江津新潟駅間の3区間に切り離されてしまったのです。

今回は信越本線を完全乗車しようということで、以下のルートで乗り通していきます。

高崎→(信越本線)→横川→(JRバス)→軽井沢→(しなの鉄道)→篠ノ井→(信越本線)→長野→(しなの鉄道)→妙高高原→(えちごトキめき鉄道)→直江津→(信越本線)→新潟

 

1日目 2020年8月1日(土)①

旅のはじまりはいつもここから、JR横浜駅です。

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今回は週末パスで巡る!

今回は週末パスを使用して、各路線を乗り継いでいきます。このフリーパスは、関東甲信越南東北JR東日本全線および指定された会社線が土日2日間乗り放題になるというもので、大人8,880円です。別に料金を支払えば、新幹線や特急へも乗車可能となっています。

www.jreast.co.jp

まずはここから、信越本線の起点駅である高崎駅まで向かうことになりますが、横浜~高崎はかなりの長距離移動になるため、上野東京ライングリーン車で移動していきます!

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ひさびさグリーン!

横浜5:53発の上野東京ライン 前橋行が入線してきたところで、さっそく乗車していきます。横浜~高崎駅間は当然51km以上あるので、グリーン料金は休日で800円となります。安くはない金額ですが、それ以上の価値があるのがこのグリーン車なのです!

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もちろん2階席へ

私はグリーン車に乗る際、よほど混雑していない限りは2階席を利用します。グリーン車は車両中央部がダブルデッカー、両端部は平屋建てになっています。コロナの影響もあってか、密を避けられるグリーン車のニーズが高まっているという話も聞いたことがありますが、私が乗車した際は朝早いこともあってそこまでの混雑ではありませんでした。1列おきに窓側が埋まっているくらいでしょうか。

グリーン車グリーン車でも、新幹線や特急ではなくあくまでも東海道線高崎線普通列車なので、横浜から高崎まで停車駅は非常に多いです。ただ、深く倒れるリクライニングシートはとても快適で、朝から贅沢な気分を味わうことができます。

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東京はあくまでも「途中駅」

東京駅で東海道線は終わり、ここからは高崎線へと突入します。普段見慣れた東京の景色も、高いところから眺めるとまた違った楽しさがあります。東京や上野等からも数人程度の乗車がありましたが、満席になるようなことはありませんでした。

そして列車は高崎線を北上し、横浜を出てから2時間余りで8:16に高崎駅に到着です!

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SLデザインの駅名標

高崎駅は、言わずもがな群馬県最大の駅で、新幹線・在来線とも数多くの路線が乗り入れます。県庁所在地は前橋ですが、交通の要衝と呼べるのは間違いなく高崎でしょう。新幹線は上越新幹線北陸新幹線が乗り入れ、在来線では高崎線上越線両毛線吾妻線八高線、そして今回のテーマである信越本線が乗り入れます。また、上信電鉄も発着します。

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信越本線ゼロキロポスト(8番線)

高崎駅在来線ホーム8番線には、信越本線のゼロキロポストがあります。信越本線がこの高崎駅を起点にのびていることを証明する白い杭ですが、実際8番線から信越本線が発車することは基本的にないようです。

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首都圏各地へ向かうターミナル駅・高崎

そんな高崎駅から、いよいよ信越本線の旅がスタートしていきます。まずは高崎8:50発の信越本線 横川行です。信越本線と言っておきながら、信濃へも越後へも行かず群馬県内で完結します。

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211系天国の高崎駅

高崎駅の5番線で待っていると、折り返しの列車として入線してきました。使用される車両は211系で、かつては高崎線等でも運用され上野へ乗り入れていたオレンジと緑の211系です。4両編成で、終点の横川までは約30分。お世辞にも本線と呼べるほど長くはなく、完全に高崎線上越線の支線扱いですが、高崎駅に乗り入れる列車で唯一「本線」の名がつく路線です。

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方向幕も健在

高崎駅といえば、私にとってが湘南色115系が並んでいたイメージの強い駅ですが、近ごろはすべて211系での運行となっているようです。もちろん夜行列車の発着もなくなり、今では普通列車のほかは特急〔草津〕〔あかぎ〕〔スワローあかぎ〕が発着するのみ。信越本線方面へは、臨時のSLが稀に運行されるほかは、すべて普通列車のみの運行です。

8:50、列車は定刻通り高崎駅を出発。いよいよ長きに渡る信越本線の旅のスタートです!

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峠の釜めしおにぎり 鶏ごぼう(220円)

列車内は比較的空いていたので、高崎駅Newdaysで買った峠の釜めしおにぎり」(220円)で腹ごしらえします。おにぎりとしてはかなり高価格な部類に入りますが、これが本当に美味しいのです! 鶏肉のごろごろ食感が味わえ、おにぎり自体もかなりのビッグサイズで、1個でもかなりの満腹感がありました。

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かつての大動脈の車窓をロングシート越しに眺める

列車はそれなりのスピードで、安中や磯部など各駅に停車しながら進んでいきます。かつてこの区間は、非常に高頻度の特急〔あさま〕が運行されており、上野~長野駅間を3時間前後で結んでいました。その名残で、今でもこの区間の線路は全線複線ですし、各駅のホームもかなりの長編成に対応しています。

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ここより先に駅はない

そして9:23に終点の横川駅へと到着です。私は5年ぶり2度目の訪問となります。

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広い駅構内(これでもだいぶ縮小された?)

現在は車止めが設置され、この先へは進めないようになっていますが、ホームの長さがかつての栄華を物語っています。23年前までは、この先軽井沢まで、JR最急勾配66.7‰の峠越え線路が続いていました。当時の最新の電車をもってしても登れる斜面ではなく、この駅で機関車を連結する必要があったことから、特急・急行を含めすべての列車がこの横川駅には停車していました。その停車時間の間に、乗客がこぞって買っていたのが、おぎのやの名物「峠の釜めし」です。かつて行っていた駅ホームでの立ち売りは現在では行われていませんが、駅の目の前には現在もおぎのや本店があり、当時と変わらぬ釜めしを味わえます。また横川駅周辺では、その他にも峠の釜めしを買える施設が数多く存在するようです。

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人気(ひとけ)のない横川駅前

せっかく横川に来たのですから、やはり行くべき場所は碓氷峠鉄道文化むらでしょう! 実は5年前にも碓氷峠鉄道文化むらには来たことがあるのですが、何度行っても楽しいところだと思いますので何度でも行きます。そして今回の「信越本線完全乗車」のテーマにおいて、やはり碓氷峠の歴史に触れないわけにはいかないということで、ここで少し勉強してからこの先へ進んでいくこととします。

が、その前に。駅舎を出て左に進むと、バスロータリーがあります。駅の反対側に回り込むと、何やら貴重そうなものを発見しました。

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ここも横川駅の構内だったんだろうなぁ~

駅の南側には、碓氷峠鉄道文化むらの駐車場が広がっているのですが、そこには複数のレールの跡が見えます。これは紛れもなく、ここがかつて横川駅の一部であった証拠に違いありません。かつてはいくつもの線路やホームにより構成されていた横川駅も、現在は2面2線の島式ホームで事足りるようになってしまいましたが、かつては上り下りともすべての特急・急行が停車していたうえで、現在のように高崎~横川駅間のみの短い区間で完結する普通列車等もあったわけですから、現在のような規模の駅では到底足りません。この辺りも駅の一部であったところを、横川~軽井沢駅間廃止後に駐車場として転用したのだと思いますが、駅のすぐ横に駐車場があったらだいたいはかつて駅構内の一部であった廃線跡とみて間違いないでしょう。

上の写真は高崎方面へカメラを向けた時の景色ですが、軽井沢方面にカメラを向けるとこのようになっています。

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線路の先は…

2本の線路は1本にまとまり、その先にあるのが、これから入っていく碓氷峠鉄道文化むらということになります。

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189系がお出迎え

碓氷峠鉄道文化むらは、鉄道の難所であった碓氷峠を中心に、各地で活躍した多数の貴重な鉄道車両が保存されているテーマパークとなっています。入場料は大人500円と激安で、エントランスにて検温とアルコール消毒を済ませ中へ入ると、まずは「あさま」のヘッドマークを掲げた189系がお出迎えです。野ざらしということもあって保存状態はものすごく良好というわけではありませんが、かつて活躍した特急あさま号を間近で見られるのはとっても貴重です! 5年前に来た際は車内にも立ち入ることができたのですが、現在は新型コロナ感染対策として車内への立ち入りが禁止されているようです。

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鉄道展示館はお宝だらけ!

その横にある「鉄道展示館」には、かつての車庫(?)を再利用して、貴重な機関車やヘッドマーク等が展示されています。また、実際に使用していたと思われるパタパタ式の発車標や一枚の黒板状の駅掲出時刻表などが展示(というよりはただ置いてあるだけ?)されていてめちゃくちゃテンションが上がります!! 「そよかぜ」「リゾート信越」「シュプール信越」などなど、碓氷峠ならではのヘッドマークは特に貴重なものでしょう。

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屋外展示場は至高の名車両がずらり!

そして何といっても、碓氷峠鉄道文化むらの最大の見どころといえばこの「屋外展示場」ですよね! 日本全国各地で活躍したSL・機関車・普通列車等がずらりと並んでいます。どれも非常に歴史のあるものばかりで、白黒写真でしか見たことのないような何十年も前の車両が令和の碓氷峠にこうして展示されているのを見ると本当に圧巻です。どれも屋根等はなく雨ざらしなので車両の劣化は見られますが、それでも職員の方がきっと入念に手入れをされているからこそこのように現在も姿を留めていると言っていいでしょう。

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お座敷列車「くつろぎ」は車内にも入れる!

そして特に印象に残った屋外展示車両は、このお座敷列車「くつろぎ」です。何と、このコロナ禍であっても車内に立ち入ることができました! いつ頃まで走っていた車両なのかはわかりませんが、いわゆる「ジョイフルトレイン」の最初期のものでしょうか。かすれたグリーン車のマークを横目に車内へ入ると、片側に通路があり、座席ではなく畳が敷いてあります。そしてちゃぶ台が並んでおり、いかにも団体向け列車といった雰囲気です。車端部には大きなソファもあり、とても列車の中とは思えません。こんな列車の中でわいわい宴会でもしながら旅ができたらどんなに楽しいことだろう…! と思いましたが、このご時世にそんなことしたらクラスターが起こりかねず大顰蹙ですね(笑)。

現代も走る車両としては、485系お座敷列車「華」がありますが、こちらの「くつろぎ」は障子があったりクローゼットがあったりとより和風な感じが出ていていい雰囲気が出ているなと感じました。

485系お座敷列車「華」に乗車した際の様子は以下の記事からご覧ください!)

watakawa.hatenablog.com

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綺麗に修復されとるやん!

そして! 長らく展示場の奥で朽ち果てていた189系特急「あさま」が何と綺麗に修復されているではありませんか! 5年前にここを訪れた際は無残な姿だったのですが、今年に入ってから綺麗に修復され、現役当時の姿を取り戻したようです。

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2015年12月の様子がこちら

こちらの写真が、今から5年前の2015年12月に訪問した際に撮影した189系あさまの様子です。今と場所は変わっていないようですが、雨風にさらされて目も当てられない状況になっていることがお分かりいただけると思います。この車両が、1枚目のように見違えるほど綺麗に修復されたのを見ると、やはり感動的です。

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鉄道資料館も見逃せない!

また、入口近くにある「鉄道資料館」も見逃せません! 屋外展示だけで満足して帰ってしまうのはもったいない! 外観は無機質な建物ですが、ここには碓氷峠に鉄道が開通し、多くの列車でにぎわい、そして衰退していく歴史が貴重な資料とともに展示されています。

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目から鱗の展示品の数々が…!

館内では、碓氷路を駆け抜けた列車のヘッドマークやサボ、また当時の貴重な写真等が所狭しと並べられています。どれも鉄道ファンの自分にとって心躍るものばかり! 私は1999年生まれなので、私が生まれる前に碓氷峠を越える信越本線は廃止されてしまったわけですが、その貴重な当時の品を見ていくにつれ、確かにそこに23年前まで鉄道が通っていたことを実感することができます。

碓氷峠の象徴でもある「アプト式鉄道」は1960年代で終焉したわけですが、その後も約30年間に渡って普通鉄道の方式で横川~軽井沢駅間は鉄路で結ばれていました。上野~長野駅間の特急〔あさま〕を中心に、その先の直江津・富山・金沢方面へ直通する優等列車や軽井沢への行楽列車等、そこでは数多くの名列車名車両が駆け抜けていったのです。その雰囲気を少しでも味わえたところで、鉄道資料館を後にしました。

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ここからは…!

碓氷峠鉄道文化むらを後にし、続いては「アプトの道」へと進んでいきますが…その様子はまた次回ご紹介します!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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