みなさんこんにちは! わたかわです。
今回は、名古屋から横浜まで高速バスで移動してきたので、その様子をご紹介します!
長距離移動といえば鉄道ファンの私は新幹線を思い浮かべるわけですが、自分と同世代の若者の圧倒的メジャーな長距離移動手段といえば安い高速バスだったりするわけです。実は私、人生で初めての高速バス旅となりましたので、初心者ならではの視点から乗り方や乗り心地等をわかりやすく解説していきます!
2020年7月25日(土)
今回の旅のスタートは、愛知県のJR名古屋駅です。
まぁ旅のスタートといっても、ここまで何日間も旅をしてきて、最後に横浜に帰るまでの帰り道というのが実際のところではあるのですが(笑)。
ここに至るまでに、東京~新宮810.3kmのJR東海最長片道切符の旅、新宮駅から大和八木駅まで日本一長い路線バス、そして大和八木駅から近鉄名古屋駅まで近鉄特急12200系「スナックカー」の旅を楽しみながらここ名古屋までやってきております。既に旅は4日目に突入し、疲労はMAXです。
(ここに至るまでの旅の様子は以下のリンクからご覧ください!)
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衝撃の6時間30分! 日本一長い路線バス「八木新宮線」を全区間乗り通す旅 - わたかわ 鉄道&旅行ブログ
引退目前! レトロすぎる近鉄特急12200系「スナックカー」で大和八木→近鉄名古屋の旅 - わたかわ 鉄道&旅行ブログ
そして最後にこの名古屋駅から私の地元である横浜へと帰るわけです。おそらく多くの人が、東海道新幹線〔のぞみ〕で1時間少々、早く快適に帰るだろうと思うでしょうが、私は大学生の身分なので基本的に金銭的余裕がありません(笑)。
しかも今年は新型コロナウイルスの影響で4月以降一度も大学構内への立ち入りが認められておらず、JRの運賃が2割引になる「学割証」を調達できないため、新幹線のような長距離列車を基本的に定価で乗るしかないという状態。まぁ探せば早割だのパックツアーだの、条件に見合って安く乗る手段はあるでしょうが、それでも割引率はたかが知れています。
そこで私は「高速バスで横浜へ帰ろう!」とひらめいたわけです。
生粋の鉄道ファンである私は、これまで長距離移動といえば、高いお金を出して早くて快適な新幹線に乗るか、安いけど時間のかかる普通列車乗り継ぎのどちらかが基本でした。しかし今回は、新たな領域へ進出していこうと思い、人生初の高速バスへの乗車を決めたのです。
最近では在来線の長距離列車や夜行快速等もほぼ壊滅状態にありますから、鉄道ファンの方の中には、私のように「高速バスも使いこなしたい、けど乗り方とかイマイチよくわからない」という方もいらっしゃるかと思います。そこで今回は、同じく初心者である私が、少しでもわかりやすくご紹介できればと思います!
一口に高速バスといっても、実にさまざまな運行会社がありますが、今回利用するのは「WILLER EXPRESS」の「L413便 名古屋→横浜・川崎」です。名古屋駅太閤通口を17:15に出発し、横浜駅YCATに22:55、川崎駅には23:35に到着します。区分としては夜行便ではなく昼行便になりますが、名古屋を出るのが夕方なので、横浜・川崎に到着するのはそれなりに夜遅い時間になります。
当然ながら新幹線より所要時間は長いですが、その分価格は抑えめで、何と3,500円。新幹線なら乗車券+特急券で約1万円しますから、鉄道ファンからすると名古屋~横浜間をこの金額で移動できるというのはとても魅力的です。まぁこれが名古屋~横浜間を移動する高速バスの価格として安い方なのかどうかは私もわかりませんが、少なくとも新幹線に比べれば遥かにリーズナブルです。
高速バスの予約は、各社の公式サイトからも可能かと思いますが、価格や条件等を比較しながら自分に合った便を選びたいということで、今回は「バス比較なび」というスマホアプリから予約しています。
スマホから予約した後、確認メールが届きますので、その指示に従ってコンビニにて料金を払いました。もちろんクレジットカード決済も可能ですが、私は未だにクレカをもっていないのでコンビニでの現金払いです。
支払い完了後、その旨を知らせるメールが届きます。これで乗車前の準備は完了。メールの文面には、当日の乗車場所として「名古屋駅太閤通口ビックカメラ前」と書かれていたので、その場所へと向かいました。
駅の目の前の大通りを渡り、ビックカメラの前に行くと、このようなピンク色の看板が立っています。基本的に名古屋駅太閤通口から発車するWILLERのバスはすべてここから出ていくようで、私が乗車する17:15発横浜・川崎行の1本前の17:00発新宿行の便が発車前でした。
そしてこのバスが定刻通り名古屋駅を出発していくと、まもなく私の乗車する17:15発の便が到着します。この乗り場から出発するバスは1日を通じてそこまで多いわけではないのですが、この夕方の時間帯には17:00発、17:15発と続行して首都圏方面への便が出発していく時間のようです。
17:08頃、横浜・川崎行のバスが入線(?)してくると、すぐに乗車可能となります。乗車券類等はないので、運転手さんに名前をお伝えするだけで乗車手続きは完了となります。またコロナ対策として、乗車前に検温・アルコール消毒が必須となっています。大きい荷物はトランクに入れることもできます。
座席は指定席なので、メールに記載された通りの座席に着席します。2+2列のシートで、シートピッチは決して広いとはいえないのですが、鉄道にはないさまざまな設備が備わっておりました。
まずは何といってもWi-Fi&コンセントです。Wi-Fiはそこそこ強いようでしたが、なぜか私の端末ではYouTubeは視聴できませんでした。コンセントは窓側の足元と通路側の肘掛けにそれぞれ用意されていて、人数分あるので取り合いにもなりません。
また、ヘッドレストはE5系新幹線のように可動式で、頭を隠せるように後ろから前に被せるシェードもついています。これは主に夜行バスで運用される時に、自分の寝顔を他の人に見られないようにするためのもののようです。
さらに、フットレストやブランケットのサービスもあり、新幹線でいえばグリーン車のような設備がほぼ揃っています。もちろん座席はリクライニングしますが、列車と比べて車内スペースが限られますから、バスでは倒す際に一声かけるといいかもしれません。
17:15、バスは定刻通り名古屋駅太閤通口を発車です。これから横浜YCATまでは約5時間40分の長旅となります。発車後は車内アナウンスにて、バス車内での過ごし方のルールや途中休憩予定のサービスエリア等の説明がなされました。
バスはまず、名古屋高速3号大高線を走行します。これはいわゆる東京でいうところの「首都高」かと思いますが、名古屋の都会的な風景を都市高速で抜けていくのが何とも言えない旅の始まりを実感させます。
名古屋市と大府市の境目にある「名古屋南JCT」から伊勢湾岸道に入り、東向きに進んでいきます。伊勢と聞くとこれから向かう横浜方面とはあさっての方向にも聞こえますが、実はこの伊勢湾岸道を東に進んでいくとそのまま新東名高速道路につながっているようです。
名古屋を出てから約45分、17:59に豊田JCTを通り、バスはいよいよ新東名高速道路へと突入です。いくつもの道路が立体的に交差する光景は、鉄道旅でいうところの主要駅に差し掛かったような感覚でテンションがあがります!
新型コロナ対策として、乗車中も常時マスクの着用が必須となっています。また、これはバス会社や昼行/夜行によって異なるかもしれませんが、私が乗ったバス車内での食事は原則禁止となっているようです。
座席は広くはありませんが、私の隣には誰も人が乗ってこなかったので1人で広々2席使えて快適です。また、これはコロナ前からかもしれませんが、隣の座席との間に分厚いパーテイションがあるので、寝ていて寝返りを打とうとして隣の人にもたれかかったりぶつかったりということもなく安心です。
名古屋駅を出てから約1時間35分、18:51にバスは1度目の休憩ポイントである浜松SAに到着です。辺りはかなり暗くなってきており、屋台等はもう営業を終えていますが、建物自体はしっかり機能しています。ここでの休憩時間は30分間なので、買っておいたコンビニ飯をフードコートで食べ、お腹を満たしました。
みんなでわいわいSAに来ると楽しいのでしょうが、今回私は1人なので特にこのSAでやることもありません。というか基本的にバス車内がなかなか快適なので、休憩もそこそこにバス車内へと戻ります。
19:24に浜松SAを出発。引き続き新東名高速道路をひた走ります。
車内ではスマホをいじっている時間が大部分を占めました。コンセントがついているので電力の心配はありませんが、YouTubeはWi-Fiがいまいち機能しないのでスマホのギガを消費して視聴します。外の景色はもうすっかり真っ暗なので、車窓を楽しむということもありません。また新幹線等とは異なり、走行中に席を立つのは非常に危険です(まぁ立つ用事も特にありませんが)。座席自体は快適とはいえ、そこにシートベルトで長時間固定されるのは疲れが溜まるので、ときどき軽く伸びをします。
新幹線でも在来線でも長い長いと言われる静岡県ですが、やっぱり高速バスでも長いです(笑)。ただ、基本的に新東名は東名よりも内陸側にあり、無駄のない最短ルートで静岡県を横断するため、その点はとってもありがたいです。
名古屋駅を出てから早4時間、21:11にバスは2度目の休憩ポイント・足柄SAに到着です。鉄道でいうとJR御殿場線の御殿場~足柄駅間にあり、まだギリギリ静岡県ですが既に新東名は東名と合流しています。
夜9時にサービスエリアに寄るなんて機会はあまりありませんが、ここでも30分間の休憩ということで、とりあえず車外に降りて店内を物色していると、美味しそうなものを見つけました。
足柄牛メンチカツ(302円)です。夜になるとこのようなサービスエリアのご当地グルメも少なくなってきますが、これはあといくつかだけ残っていました。一口食べると、口の中にじゅわ~っと広がり絶品です! 夜食代わりの揚げ物は最高ですわやっぱり。
そしてバスに戻り、足柄SAを21:43に出発。車内では長旅の疲れもあってときどき睡魔に襲われますが、なるべく寝ないようにしてバス旅を楽しみます。周りの方は寝ている方も多いように見えました。
神奈川県内では東名高速を東へぐんぐん進み、22:30に横浜町田ICにて東名高速を降ります。東名高速は横浜駅からは大きく離れた位置を通っているため、横浜町田ICから保土ヶ谷バイパスに入り、進路を南東方向に変えます。見慣れた横浜の街明かりが車窓の両側に広がってきて、底知れぬ安心感に襲われます。
22:42、狩場ICで保土ヶ谷バイパスから首都高速神奈川3号狩場線に入り、どんどん横浜の中心部へと近づいていきます。22:47、JR根岸線石川町駅とほぼ同じ位置にある石川町JCTで首都高速神奈川1号横羽線に入り、22:50にみなとみらい出口より一般道となります。大都会横浜の摩天楼を横目に、ゴールはもう目の前です。
そして名古屋駅を出てから約5時間40分、ついに22:57に横浜駅YCAT(Yokohama City Air Terminal)に到着です! バスはこの先引き続き川崎駅へと向かいますが、ここで降りる方が多いようです。
YCATといえば、我々横浜市民にはおなじみの横浜駅直結バスターミナルですね。羽田空港へ直行するリムジンバスや、ディズニー直行バスもだいたいここから乗車します。6月2日はディズニーランドが横浜市民でいっぱいになりますが、その多くの人がここからバスで向かいます(日付の意味は横浜市民ならわかるはず!)。
というわけで、今回は名古屋から横浜まで史上初の高速バス旅をご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
今回はほぼ定刻通りの運転でしたが、繁忙期や都心部を走る場合は渋滞に巻き込まれて遅延することもあるみたいですね…。その点は新幹線や鉄道に軍配が上がりますが、それでも今回初めて乗ってみた感想としては、長距離移動の選択肢としては大いにアリかなと思いました! 予定に余裕をもって組めれば賢い旅ができそうです。
かつての鉄道のように、高速バスは各方面へ夜行便も多数設定されています。今後機会があれば、是非夜行バスにも挑戦してみたいと思います!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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