わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

引退目前! レトロすぎる近鉄特急12200系「スナックカー」で大和八木→近鉄名古屋の旅

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みなさんこんにちは! わたかわです。

本日は、近鉄の特急車両「スナックカー」についてご紹介したいと思います!

実は今回が私にとって生まれて初めての近鉄乗車となったので、まだまだ知識は浅いですが、「大学3年生にして生まれて初めて近鉄に乗車した首都圏民は近鉄特急に対してどんな感想をもつのか?」というところにも注目しながら読んでいってもらえたらなと思います!

 

2020年7月25日(土)

今回やってきたのは、近畿日本鉄道の「大和八木駅」。ここから、人生初の近鉄に乗っていきます!

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人生初の近鉄! テンションあがるぅ~

大和八木駅というのは、奈良県橿原市にある近鉄の主要駅で、大阪上本町伊勢中川駅間を結ぶ「近鉄大阪線」と大和西大寺橿原神宮前駅間を結ぶ「近鉄橿原線」が十字に交わる構造をしています。

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近畿日本鉄道公式HP(https://www.kintetsu.co.jp/)より引用

当ブログで近鉄を取り上げるのははじめてなので、ざっと近鉄のご紹介をしたいと思います。私自身も首都圏の人間なのでそこまで知識はなく、勉強の途中といったところではありますが…。

近畿日本鉄道近鉄)は、関西地区を中心に広大な路線ネットワークを持つ日本最大手の私鉄で、その運行距離は私鉄線の中で日本最長です。名古屋、京都、大阪と複数の大都市にターミナルをもち、伊勢志摩、奈良、吉野といった各観光地へもその路線ネットワークを広げています。

路線図の文字が小さすぎてあまりよく見えないかもですが、今回私が利用する「大和八木駅」は写真の中央やや下の辺りで横の水色の線と縦のオレンジ色の線が交差しているポイントになります。近鉄線以外の鉄道会社は乗り入れていないので、地元民でもないのに人生初の近鉄の旅をこの大和八木からスタートするという方はまずいないと思います(笑)。というのも、実はこの大和八木駅まで、日本一長い路線バスに乗車してきた関係で、この近鉄特急に乗車するのは大和八木駅からとなりました。その時の詳しい様子は以下のブログもご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

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大和八木駅構内図(https://www.kintetsu.co.jp/soukatsu/kounai/yagi.html

大和八木駅は、首都圏でいう秋葉原駅のように、2路線が十字型に立体交差をしています。2階(1~4番線)が2面4線の近鉄大阪線ホーム、1階(5・6番線)が2面2線の近鉄橿原線ホームとなっています。

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圧巻の発車標

改札口をくぐると、目の前にずらりと4枚の発車標モニターが並びます。かなり大きな駅ですが、基本的に改札口はこの1ヵ所のようです。近鉄に乗り慣れていない私は、しっかりとここで発車番線を確認します。今回は近鉄名古屋方面へと向かうので、2番線のようです。

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両隣の駅名も初見ではなかなか読めない?

今回乗車するのは、大和八木13:02発の特急 近鉄名古屋です。これだけ路線ネットワークが広い近鉄ですから、当然各線に有料特急が運行されているわけで、私も今回大和八木から近鉄名古屋まで乗車するわけですが、何と実は全車指定席にもかかわらず列車名や列車号数が割り当てられていないのです!

これは首都圏民からすると衝撃ですよね…。JRでも私鉄でも、「あずさ1号」「はこね17号」「ちちぶ15号」のように、有料特急にはほぼ必ず列車名と列車号数が割り振られます。これは利用者にとってのわかりやすさのためというのもありますが、何よりも指定席を管理するコンピュータがそれぞれ1本ずつ異なる列車であると判別できるようにしているといわれています。ただ近鉄の指定席管理システムに関しては、その方式で識別をしなくても個々の列車の発売状況を管理できているようで、大阪難波近鉄名古屋駅間、京都~橿原神宮前駅間、大阪難波近鉄名古屋~賢島駅間、大阪阿部野橋吉野駅間など各系統で高頻度の特急が運行されているのに、それをすべて管理できているようです。これは本当に驚くべきことだと思います。もしダイヤが乱れたら誤乗が頻発してダブルブッキングみたいなことが頻発しそうですが…? わかりませんがうまくやっているのだと思います。

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大和八木13:02発 特急 名古屋行

そんなことを考えているうちに、乗車予定の列車が入線してきました! 見るからに古そうな車両で、前面にはレトロな幕式ヘッドマークで「特急 名古屋」と表示されています。近鉄特急には新しいものから古いものまで各系統で多種多様な形式が運行されているのは何となく知っていたのですが、詳しくはわからなかったので、何となく「古そうだなぁ~」と思っていたところ、Twitterのフォロワーさんに「12200系スナックカー」というのだと教えていただきました。後で自分でも調べてみると、どうやら1969年にデビューした車両のようで、もう半世紀以上前から運行しているのか! と非常に驚きです。しかも2020年度末に引退してしまうようで、近鉄初乗車ながらとても運の良い車両に恵まれました!

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「名古屋ゆき」の文字がとってもレトロ

側面には、もちろんLEDなどではなく方向幕が。あまり細々とした情報は表示せず、わかりやすく「名古屋ゆき」とだけ表示されています。味があってとってもよいですね!

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色褪せたモケットが良い味を出してる

大和八木駅では停車時間がわずかなので、さっそく車内へと入っていきます。2+2列のごく標準的な座席ですが、隣同士の座席を隔てるアームレストがないのが何とも古めかしさを感じます。ふかふかで快適な座席ですが、リクライニングはほとんど倒れません。背面テーブルはなく、インアームテーブルのみとなっています。コンセント?Wi-Fi?あるわけがないですね。言うまでもありません(笑)。

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車内はこんな感じ

快適性はというと、これが古い車両にしては思いのほか静かで揺れなくて快適なんですよね…! 車両の性能というよりは保線状態が良いということなのかもしれませんが。

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柿の葉寿司(3種6個入/864円)

それではここで、ランチタイムとしましょう。先ほど大和八木駅改札内売店で、奈良の名物「柿の葉寿司」を買っておきました。個数や種類がさまざまありますので好みのものを選んでもらえたらと思いますが、私は今回「3種6個入り」で864円のものを買いました。

箱を開けると、中身や食べ方についての丁寧な説明書きがあり、それをさらにめくると写真のように柿の葉に包まれたお寿司が6巻ぴっちり入っています。

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(左から)たい、さけ、さば

中身はこちらの3種類が2巻ずつ入っています。押し寿司なので既にしっかりと味がついており、柿の葉をめくってぱくりと食べます。ん~うまい! ほのかな柿の葉の香りがいいアクセントになっていて、やはり普通の押し寿司ともちょっと違うなといった印象です。醤油がついていますが、醤油をつけなくても美味しく食べれると思います。

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折り戸の目の前に洗面所(笑)

奈良名物の柿の葉寿司を食べ終わるころには奈良県をとっくに抜けて三重県に入っていましたが、ここからは少し車内探検をしていきます。デッキへ出ると客室内とはうってかわって爆音を響かせながら走行していることがわかります(笑)。そして激アツポイントは何といってもこの「折り戸」です! 近頃はめっきり見なくなりましたが、昔の特急車両は全国的にも写真のような折り戸が多かったような印象です。既に引退してしまいましたがブルートレインの客車も折り戸があったように記憶しています。

そして写真を見ていただければわかる通り、乗車するとすぐ横に洗面所があります。まぁ駅間走行中に使えばいいわけですが、駅停車中に洗面所を使うと乗降する人の邪魔になりそうですね。それとも、コロナ対策として乗り込んだらまず手を洗えという50年前の先人からのお達しか…? スナックカーは50年後を先読みしていたのでしょうか(笑)。

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連結部分ではヘッドマークを間近で見られる

この特急は6両編成なのですが、そのうち12200系スナックカー近鉄名古屋寄りの4両のみで、大阪難波寄り2両にはかなり新しめの車両が連結されています。

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こっちは現代的

外から見ていないので形式等はわかりませんが、こちらはスナックカーとは大きく異なるデザインで、背面テーブルもついています。もしかしたらこっちの車両にはコンセントやWi-Fiもついているのでしょうか…? わかりませんがついていてもおかしくありませんね。こちらの車両の方が新しくて快適そうなので、鉄道ファンでもなければこちらに乗りたいという声が多そうです。

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画面奥が伊勢中川・賢島方面

そして列車は伊勢中川のデルタ線を通り、近鉄名古屋線へと入っていきます。このデルタ線では大阪⇔名古屋⇔伊勢志摩方面を自在に直通できるようになっており、大阪⇔名古屋を直通する際には伊勢中川駅のホームを通りません。

大和八木から近鉄名古屋まで、この列車の停車駅は名張、津、白子、近鉄四日市、桑名となっています。これは三重県内で比較的停車駅が多めの便ですが、時間帯によってはこれよりも停車駅をかなり絞った速達便もあるようですので停車駅にはご注意ください。

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濃いオレンジは地下ホームでも映える

そして気づかずウトウトしてしまいましたが、列車は14:49に終点の近鉄名古屋駅に到着です! 大和八木から約1時間50分、152.9kmのスナックカーの旅となりました。

近鉄名古屋駅は行き止まりとなっている地下ホームですが、そんな暗めの地下ホームでもスナックカーの濃いオレンジの車体はとっても映えます。自分がこの車両に乗れるのはこれが最初で最後となりそうですが、他にも近鉄特急は本当に多種多様な形式がありますから、今年の春にデビューしたばかりの「ひのとり」や、2013年にデビューした豪華特急「しまかぜ」など今後もいろいろな列車に乗ってみたいなと思います!

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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