みなさんこんにちは! わたかわです。
今回は、当ブログとしては珍しく「路線バス」を取り上げた記事となっております!
鉄道ファンにとっても便利な「神奈中バス121系統」をご紹介していきます!
2020年7月14日(木)
保土ヶ谷駅はJR東日本の駅で、横須賀線と湘南新宿ラインの宇都宮線直通系統が停車する駅です。横浜駅からわずか3分と非常に近く、その歴史は130年以上を数えます。
今回はここから鉄道の旅…ではなく、とっても便利な路線バスをご紹介します!
その名も神奈中バス121系統。
鉄道ブログなのにバスとは何事ぞ!? と思われるかもしれませんが、実はこのバス、鉄道ファンも知っておくと便利なバスなのでさっそくご紹介していきます!
「神奈中」というのは、神奈川中央交通の略称で、神奈川県民なら誰もが知る県下最大手の路線バス会社です。神奈川県内には様々なバス会社がありますが、鉄道路線をもたないバス会社といえばやっぱり神奈中バスでしょう。
その中でも今回ご紹介する「121系統」というのは、保土ヶ谷駅西口と新横浜駅を結ぶ路線となっています。
このバス路線の面白いポイントは、複数の鉄道路線の駅をつなぐように走っていることです。
横浜市内を通る鉄道路線は、そのほとんどが横浜駅を中心に各方面へと放射状に整備されています。要は、横浜市内で運行されている鉄道路線のほとんどが横浜駅を通っているのです。このため、横浜市内で横浜駅を除く任意の二地点間を移動する際、高確率で横浜駅を通る、あるいは横浜駅で乗り換える必要があるということになります。
この「横浜駅一極集中問題」は以前から課題とされていました。最近では横浜市営地下鉄グリーンライン(2008~)や相鉄・JR直通線(2019~)も開業するなど、「混雑する横浜駅を通らずに横浜市内を移動する」ことが徐々に可能となってきていますが、まだ市内の中部・南部は依然として状況に変わりはありません。
上の図は、私が独自に作成した神奈中バス121系統の運行ルート図です。保土ヶ谷駅から新横浜駅に向かうまでに、天王町・和田町・上星川・羽沢横浜国大、と計4つの駅を経由します。鉄道でこの相互駅間を移動するには混雑した横浜駅で乗り換える必要がありますが、神奈中バス121系統を使えばそれを避けて快適に移動ができるというわけです!
今回、実際に乗車もしてきたので、写真は少なめですが実際の様子も踏まえてご紹介します。
保土ヶ谷駅には西口と東口にそれぞれバスターミナルがあります。駅前の規模として発展しているのは西口ですが、バスターミナルの規模が大きいのは東口といった感じでいまいちよくわからない駅です。
保土ヶ谷駅西口のバス乗り場は、1番乗り場と2番乗り場の2つ。1番乗り場は横浜市営バス&神奈中バス、2番乗り場は横浜市営バス&相鉄バスが発着します。121系統は神奈中バスなので、1番乗り場からの発車となります。
1番乗り場に掲示されている2種類の時刻表を見比べてみると、神奈中バスの本数の少なさに驚かされます。横浜市営バスの方は複数の行先があるとはいえ、日中も4本/時の運行があり平日朝夕ラッシュ時には最大8本/時の高頻度運転が行われているようですが、対する神奈中バスは1本/時がほとんど。終バスも21時台とかなり早く、横浜市営バスと比べると本数の少なさが目立ちます。
これだけ見ると「アレ? そこまで便利じゃないのかな?」と感じてしまうかもしれませんが、全くそんなことはありません!
それでは、保土ヶ谷駅西口を11:03に発車する便に乗り込んでいきます。この直前には11:00発の横浜市営バス25系統は同じ1番乗り場から発車していくのですが、そちらは超満員で出発していきました。
対するこの神奈中バス121系統はというと…乗客は数名程度。まぁ平日の日中なので無理もありません。意図せずソーシャルディスタンスを保つことができるのでコロナ感染のリスクも低く、安全です(笑)。
バスは定刻通り保土ヶ谷駅西口を出発し、まずは「旧東海道」をしばらく走行します。保土ヶ谷駅西口を出てからわずか2~3分で、相鉄本線の天王町駅前に到着します。
天王町駅前を出発すると、バスは洪福寺の交差点を左に曲がり、国道16号へと入っていきます。ここからはしばらく、相鉄本線の線路に沿って走っていくことになります。
保土ヶ谷駅西口を出発してから8分後の11:11頃、バスは峰小学校前に到着。ここが相鉄本線星川駅の最寄りのバス停となります。ただ星川駅からは少し距離があるので、相鉄本線との乗り換えをするなら他駅がオススメです。
そこからさらに3分後の11:14、バスは和田町に到着。「駅前」とはついていませんが、ここから相鉄本線の和田町駅まではそこまで遠くありません。
和田町を出てからさらに3分後の11:17、バスは上星川に到着です。ここも同様に、相鉄本線の上星川駅から歩いてすぐの場所にあります。
上星川を出ると、バスは国道16号を離れ、環状2号へと入ります。ここからは、地形が山がちになっていきます。
上星川を出てから9分後、バスは羽沢横浜国大駅前に到着します。みなさんもご存じ、2019年11月の相鉄・JR直通線開業により誕生した新駅です。以前このバス停は「羽沢貨物駅」という名称でしたが、直通線開業に伴い停留所名も改められました。
新横浜駅行と保土ヶ谷駅西口行では停留所の位置が大きく離れており、私が乗車している新横浜駅行の停留所はかなり高低差のある高台に位置しています。「駅前」とはいっても、駅を見下ろすような位置です。
列車の発着本数が少ないことから、よく「陸の孤島」と揶揄される羽沢横浜国大駅ですが、バスもバスでこの121系統のみです。案の定、羽沢横浜国大駅前は通過となりました(笑)。
ここから先は、さらに山がちな地形を進んでいくことになります。このまま環状2号をまっすぐ進むのが新横浜駅への最短ルートなのですが、途中寄り道をして羽沢団地を経由します。
八反橋交差点から、再び環状2号に復帰。あとは終点の新横浜駅へと走るのみです。東芝研修センターやニトリを横目に、11:46に終点の新横浜駅へと到着。
保土ヶ谷駅西口を出発してから43分での到着です。正直、保土ヶ谷駅から新横浜駅までただまっすぐ行くだけならJRを乗り継ぐ方が早いと思いますが、複数の駅をつなぐ橋渡し的役割があるこの神奈中バス121系統は、その意味では本当に便利なバスです。
新横浜駅といえば、言わずもがな東海道新幹線の全列車停車駅であると同時に、JR横浜線と横浜市営地下鉄ブルーラインも乗り入れるターミナル駅です。「北口」と「篠原口」の2つの出口がありますが、神奈中バス121系統は断然都会の「北口」に発着します。
さて、いかがでしたでしょうか。
今回の記事を通じて、保土ヶ谷・天王町・和田町・上星川・羽沢横浜国大・新横浜の各駅をつなぐ神奈中バス121系統の便利さに気づいていただけたら幸いです。
ちなみに運賃は均一で大人220円(IC・現金問わず)となっております。
特に相鉄本線(天王町以西各駅)とJR横須賀線各駅(保土ヶ谷以南各駅)を行き来する際や、羽沢横浜国大駅から各方面へ向かう際などは是非利用を検討してみてください!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
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