わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの現役男子大学生が全国を巡る!

485系お座敷列車「華」が白昼の東海道を駆け抜ける! 名古屋→東京間在来線直通列車の旅

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2019年9月7日(土)に参加した「東海道本線485系が駆け抜ける!お座敷列車『華』で行く昼行の旅」というツアーの様子をご紹介します!

これはその名の通り、485系お座敷列車『華』を使用した団体臨時列車東海道本線の名古屋~東京駅間を1日限定で運行するというもので、クラブツーリズム主催で行われました。

もう半年以上前のことですが、当時の記憶は鮮明に残っているので、その一部始終をお届けします!

 

2019年9月7日(土)

土曜日のお昼、12:30過ぎの名古屋駅にやってきました。今回は大学の友人と2人でツアーに参加していきます。

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直前までキハ75に乗ってました

この日、実は午前中にもクラツーの別のツアーに参加しておりまして。「キハ75形で行く東海地区貨物線ツアー」というやつなんですが、これもまた機会があればいつか記事にするかもしれませんのでお楽しみに。

この貨物線ツアーのゴールが、12:30頃の名古屋駅だったのです。

名古屋駅キハ75形を降り、一度名古屋駅の外に出ます。そして、駅弁や食料を買い込み、再び名古屋駅のコンコースへ向かいます。

13:00の集合時間に合わせてコンコースの中央部分でクラツーの受付を済ませ、いったん解散した後ほどなくして再集合をし、一斉に名古屋駅有人改札からホームへと上がっていきます。

今回「華」は何と名古屋駅の1番線からの発車となります。発車予定時刻は13:52なのですが、その直前の13:46に1番線を発車していく新快速の豊橋行があるため、華の入線時刻は発車間際になりそうです。

そして、発車のわずか2~3分前に大垣方面から入線してきました!

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名古屋13:52発 団体臨時列車「華」東京行

こちらが夢にまで見たお座敷列車「華」です! JR東日本が所有する車両で、国鉄特急車両485系を改造し1997年より団体列車や臨時列車を中心に運用されています。基本的にJR東日本の運行エリアから出ることはまずないのですが、今回は何とJR東海名古屋駅からのスタートとなります!

私も以前からずっと乗りたいと思っていたのですが、それほど毎日のように頻繁に走っているわけでもなく、また季節臨時列車として一般発売される場合も全車グリーン車指定席としての発売のため、短距離でも高額なグリーン料金が設定されていてなかなか手の出ない代物でした。しかし今回は名古屋から東京までということで、ツアー料金は1人18,000円です。まぁ新幹線よりは高いわけですが、昼行の在来線で名古屋から東京まで移動できると考えれば大きな価値がありますし、決して高くは感じません。

前面だけ撮影し、急いで乗り込みます。乗り遅れたらシャレにならないですからね(笑)。

ギリギリで乗り込み、定刻通り13:52に名古屋を出発! これから7時間かけて東京へと向かうことになります。

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座席はグループ向き

車内はこのようになっていて、6人がけの掘りごたつがいくつか並んでいます。団体仕様ということで、複数の人が向い合せになって座るので、基本的に大人数で乗れば乗るほど楽しい列車です。逆に1人で乗るとかだとちょっと肩身は狭いかも…? わかりませんが。

車内は決して満席ということはなく、乗車率は半分もあったかどうかくらいだったので、広々と使えました。

写真右側の窓の下にある木の蓋のボックスは荷物がしまえるようになっています。椅子は固定されていない座椅子で、座り心地はまずまず。「グリーン車指定席の座り心地」としては特段快適なわけではないですが、どちらかというと「非日常体験をするために高額なグリーン車としての料金設定になっている」という考え方の方がわかりやすいと思います。

旅客列車・貨物列車を問わずに1日を通して非常に多くの本数が運行されている東海道本線の名古屋~東京駅間ですから、観光列車のように途中徐行運転などはなかなかできません。名古屋~東京駅間で途中ドアを開いて停車するのは東田子の浦のみ。その他は、笠寺、安城西小坂井豊橋、浜松、静岡、沼津、熱海、根府川運転停車をします。

名古屋を出ると、まず車内放送がかかります。しかしその内容は国鉄時代に運行されていた急行〔東海3号〕東京行の再現放送でした。停車駅、時刻、編成について等、まずは今回の「華」ツアーのものではなく急行東海3号のものが流れました。決して今回のツアー列車と同じスジで走っているわけではないのですが、「名古屋を出て東京に向かう在来線列車」の雰囲気を醸し出すためのサプライズ企画だったというわけです! 485系の心地よいモーター音が、急行列車の車内放送とよく合います♪(急行東海が485系で運行されたことがあるかはわかりませんが)。

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前面展望も楽しめる

列車の最前部に行ってみると、前面展望が楽しめるようになっています。ニッポンの大動脈をひた走る485系車両の前面の景色、いや~たまらんです!

少し遅めのお昼ご飯はコンビニ飯で簡単に済ませ、その後は車内でのんびりゆったり過ごします。

豊橋の手前にある西小坂井駅では、何と1番線に入線! これ、珍しいことみたいです。

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浜名湖を渡る

列車は豊橋を通り過ぎ、静岡県へと突入。車窓左側には浜名湖が見えてきました。在来線からも新幹線からも、幾度となく見ている景色ですが、お座敷列車の大きめの窓から見るのはとても新鮮です。

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でっかい茶畑が広がる菊川市を通過

静岡県菊川市付近では、車窓の両側に巨大な茶畑が広がります。いかにも静岡といった風景で、牧之原台地を駆け抜けていることを実感させてくれます。

少しウトウトしつつ、しかし快適に過ごしながら、列車はまもなく静岡駅へと到着します。座椅子なので全体重を委ねると背もたれが折れてしまいそうになりますが、掘りごたつなので程よくリラックスしながら、車内放送に耳を傾けると、鉄道唱歌のチャイムが流れてきました。そして続けて、1964年まで運行されていた特急〔第1こだま〕東京行の静岡駅到着時の再現アナウンスが!!

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隣を爆走するN700Aの姿!

それと同時に、何と東海道新幹線「こだま」が隣を爆速で通過して、静岡駅へと入線していきました! こちらではお座敷列車の車内で第1こだまのアナウンスを聞きながら、隣を新幹線こだま号が通過していく。もうカオスとしか言いようがない状況です(笑)。時空が歪んでおります。

列車は静岡駅の運転停車の後、ぐんぐんと東京駅を目指してさらに東へと進んでいきます。あいにくの曇り空だったので抜群の車窓が広がるというわけではありませんでしたが、名古屋からずっとここまでお座敷列車に乗り続けているというのは何とも不思議な感覚がしました。

長時間の乗車でも特に疲れを感じることはなく、18:02に東田子の浦駅へと到着。ここでは約15分間の停車があり、名古屋~東京駅間の行程の中で唯一ドアが開きホームに出ることができます。

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211系と211系に挟まれる485系

東田子の浦駅は2面3線の駅なので、ここで後続の熱海行を先に通すということのようです。偶然にも上下の普通列車がタイミングよく顔を揃え、JR東海の211系とJR東日本485系「華」が顔を揃えるという奇跡の光景を眺めることができました。

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「ひがしたごのうら」と485系「華」が奇跡のコラボ

もちろん団体列車なのでここでツアーを離脱するということはなく、発車前にまた車内へと戻ります。18:17に定刻通り東田子の浦駅を出発し、引き続き東京駅を目指して上っていきます。車窓がだんだんと薄暗くなってきました。

次なる運転停車は、沼津駅です。沼津駅停車中に披露された3種類目の再現アナウンスは、特急あさぎり8号新宿行でした! あさぎりといえば、現在は「特急ふじさん」に名を改めて(小田急)新宿~御殿場駅間を小田急線経由で運行されていますが、2012年までは(小田急)新宿~沼津駅間で運行されていました。今回の再現アナウンスはすべてクラブツーリズムの担当者の方が行っており、JRのライバルともいえる小田急の車内アナウンスをJRの車内で再現してしまうのは何とも驚きです(笑)。

沼津駅で「ホームライナー浜松3号」ともすれ違い、列車は丹那トンネルを抜けて熱海へと到着。ここから先はいよいよJR東日本区間となり、東京がいよいよ近づいてきたことを実感させられます。それと同時に隣のホームには上野東京ラインの黒磯行が停車しており、名古屋からここまでかなりの距離を走ってきた我々の485系とこれから何時間もかけて終点まで走る東海道線が並んでいるのを実感し、線路はどこまでも続いているんだなぁ…と実感します。

熱海駅出発後、クラブツーリズムの鉄道ツアーの仕掛人・大塚雅士氏より、今回のこのツアーの実現までの経緯のお話がありました。なんでも最初は、東京~大垣駅間を485系「華」で、大垣~米原駅間を313系の臨時列車で、そして米原から四国方面へは「サロンカーなにわ」でつなぐ、東京~四国の壮大な鉄道ツアーを計画していたのだそう。しかし複数の会社を跨ぎ、いくつもの貴重な臨時列車を仕立てるという難題は実現しえず、結果的には東京→大垣駅間のお座敷夜行と、その復路で名古屋→東京駅間のお座敷昼行列車となったのだそう。いやぁこれだけでも本当に凄い事ですよ、485系「華」に名古屋から乗る経験なんて二度とできないでしょうからね。

列車は最後の運転停車となる根府川駅へ到着。ここでは20~30分程度の少し長めの運転停車だったように記憶しています。後続の普通列車を先に通すとともに、ここでは「真っ暗ショー」なるものが行われました。根府川駅に停車している途中1分間だけ、車内の照明を完全に落として非日常感を味わうというものです。

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車内が真っ暗に!?

辺りも真っ暗で、微かに差し込むのはホームの明かりだけ。本来営業列車の車内照明を落とすということは停電でもない限りまずないので、真っ暗な車内の中に留まるというとても貴重な経験ができました。

そして根府川駅停車中には、「団体旅客乗車票」なるものも配られました。これはパッと見た感じは近距離きっぷのようなエド券なのですが、長距離の乗車券を発券した際に「東京(都区内)まで」と書かれている時の”都区内”の役割を果たしてくれるきっぷです。今回は団体旅行ということで乗客一人ひとりに「名古屋(市内)→東京(都区内)」の乗車券が発券されているわけではないので、東京駅でツアーが解散した後も、「東京都区内の任意の駅まで引き続き乗車できる」という本来保持している権利を行使できるように、このきっぷが配られます。東京駅で解散した後、この団体旅客乗車票を持っていれば東京都区内の任意の駅まで引き続き乗車できるというわけです。

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なごや満載弁当(1,080円)

すっかり夜になってしまったので、車内で夕食とします。名古屋駅でツアー開始前に購入した「なごや満載弁当」(1,080円)です。みそかつ、エビフライ、天むすなど名古屋のご当地グルメを一度に味わえる贅沢な駅弁です。いやぁとにかくすごいボリュームでしたが、どれも本当に絶品でした! 東京を目前にして、列車は神奈川県の湘南エリアでラストスパートを迎える中、改めてこの列車の始発駅である名古屋に思いを馳せることができました。

最後の運転停車となった根府川駅を出ると、終点の東京駅まで一切停車しません。サンライズ瀬戸・出雲だって横浜駅には停車しますし、湘南ライナーだって茅ヶ崎や藤沢には停車しますから、今回のような「根府川~東京駅間ノンストップ」の旅客列車は本当に貴重です。外は雨が降ってきていましたが、名古屋からはるばるやってきた我々を出迎えるかのような祝いの雨にすら見えてきます。

見慣れた街の景色を横目に、列車はいよいよ東京都へと突入。新橋駅を通過してから最後の再現アナウンスがかかり、ここでは1991年の急行東海4号東京行が新橋を通過するとかかり始める終着駅へのアナウンスでした。当時と同じタイミングで、さながら長距離急行列車の雰囲気を存分に感じながら、20:43に終着・東京駅へと到着です!

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名古屋から7時間かけて首都東京へ

東京駅では、東海道線上野東京ラインが発着する8番線に到着。ホームで列車を待つ人は珍しそうに「華」の車体を見つめます。7時間乗車し続けたお座敷列車ともここでお別れ。かなり長時間の乗車でしたが、そこまでどっとくるような疲れはありませんでした。まぁこの前日に飯田線上諏訪豊橋行に7時間乗り続けているので、それと比べたらどう考えてもこのお座敷列車の方が断然快適です。

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7時間お疲れ様でした!

485系ということで、もう床下機器は製造からかなりの年月が経っているはずです。同形式の他の車両はほとんど引退をしていますから、もうこの「華」の引退もそう遠くはないはずです。これが最初で最後の乗車となるかもしれませんが、そんな貴重な乗車機会が今回の「名古屋→東京の旅」で本当に良かったなと思います。そして何よりも、今回のツアーの実現のために動いてくださったクラブツーリズムの皆様、JR東日本JR東海の皆様、本当にありがとうございました!!

列車は到着から16分後の20:59に回送列車として品川方面に回送されていきました。

私はこの後自宅へ…帰るのではなく、ここから京急大鳥居駅へと向かいます。そして駅前の「ビーグル東京ホステル&アパートメンツ」に1泊して、翌朝一番のANAで北海道へと渡ったのでした…。

記事の時系列が前後してしまいましたが、北海道4泊5日の旅の模様は全15回のシリーズとして既に投稿しておりますので、まだご覧になっていない方は是非ご覧ください!

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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