わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

東武最新特急「Revaty」&最古参「きりふり」を乗り継いで会津野岩東武を乗り通す旅【2019夏の新潟&南東北7】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2019年8月11日~13日に出かけた新潟&南東北の旅の最終回、第7弾記事となります!

旅は3日目、前回までに大内宿の観光を終えて、会津鉄道湯野上温泉駅から浅草方面へと進んでいきます。

 

2019年8月13日(火)②

大内宿からのバスが湯野上温泉駅に12:10頃到着したので、そのまま12:34発の列車で引き続き南下していきます。

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湯野上温泉12:34発 快速〔リレー132号〕 会津田島

国鉄会津線JR東日本会津線の流れを汲む現在の会津鉄道は、只見線と分岐する西若松駅から野岩鉄道に接続する会津高原尾瀬口駅までを結ぶ路線ですが、途中の会津田島という駅を境に路線の特性が異なります。西若松会津田島駅間は非電化路線のため気動車のみでの運行ですが、会津田島会津高原尾瀬口駅間は電化されているので浅草方面からの電車特急が会津田島駅まで乗り入れています。電車特急は会津田島以北へは乗り入れられないので、会津若松会津田島駅間は特急と接続する気動車の快速列車を設定しようということで運行されているのがこの「快速リレー号」です。号数は会津田島駅で接続する特急の号数をそのまま反映させたものですが、快速リレー号は全車自由席で、特別料金等は必要ありません。湯野上温泉12:34発快速〔リレー132号〕会津田島行に乗車して、終点の会津田島まで向かいます。

快速リレー号は2両編成で、会津若松会津田島駅間の停車駅はお座トロ展望列車と同じです。湯野上温泉を出ると塔のへつり会津下郷に停車します。心地よい気動車の走行音で眠気を誘われ、かなりウトウトしていたのであまり乗車中の記憶はないのですが、湯野上温泉から20分ちょっとで会津田島駅に到着です。

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会津田島で最新の特急に乗り換え!

12:58に快速〔リレー132号〕が会津田島駅に到着すると、構内踏切で反対側のホームに渡り、特急〔リバティ会津132号〕浅草行が13:02に発車します。対面乗り換えでもないのに乗り換え4分というのはちょっとキツいなぁ…というのが正直なところですが、何とか乗り換えは成功しました。定刻通り、始発駅のこの会津田島を出発します。

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洗練されたデザインの内装

この特急車両「Revaty」(500系)は、2017年に運行を開始した東武鉄道最新の特急車両となっています。運行エリアは多岐に渡るためここでは割愛しますが、中でも最長距離の運用に就くのがこの浅草~会津田島駅間直通の特急〔リバティ会津です。浅草~東武動物公園駅間は東武スカイツリーライン、その先東武動物公園下今市駅間は東武日光線下今市新藤原駅間は東武鬼怒川線、新藤原~会津高原尾瀬口駅間は野岩鉄道会津鬼怒川線会津高原尾瀬口会津田島駅間は会津鉄道会津線と、非常に多くの路線に跨って運行されます。リバティ会津としての運用は1日4往復で、浅草~会津田島駅間の総距離は190.7kmとなっています。

リバティが運行を開始するよりも前の2017年以前は、浅草~会津田島駅間で特別料金不要の「区間快速」が直通運行をしていました。本数も現在の〔リバティ会津〕より多く、地方私鉄感の強い6050型が都心まで乗り入れる姿は圧巻でした。しかしリバティ会津の運行開始に伴ってこの浅草~会津田島駅間の区間快速は廃止となってしまったのです。

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方向幕も最新式

特急〔リバティ会津〕は全車指定席ですが、下今市会津田島駅間の各駅相互間のみを利用する場合に限り、乗車券のみで空席を利用することができます。今回はこの特例を使って、まずは会津田島から龍王峡まで乗車していきます。

車内にはフリーWi-Fiやコンセントもあり、非常に便利。座席の指定を受けた人が乗ってくるかもしれないので、各停車駅ごとに少し辺りを見回しますが、かなり座席には余裕があります。特急〔リバティ会津〕は列車により停車駅が多少異なりますが、我々が乗っている「132号」は会津田島を出ると会津高原尾瀬口上三依塩原温泉口中三依温泉湯西川温泉、川治湯元、川治温泉龍王峡、新藤原、鬼怒川公園、鬼怒川温泉東武ワールドスクウェア、小佐越、新高徳、大桑、大谷向、下今市新鹿沼、栃木、春日部、北千住、とうきょうスカイツリーの順に停車して終点が浅草となります。下今市まで実質ほぼ各駅停車となっているのが大きな特徴です。また途中には前日の陸羽東線のように「温泉」とつく駅名が非常に多いので、今度温泉めぐりなんかもしてみたいものです。

列車は会津高原尾瀬口を発車して、野岩鉄道へと入ります。特急だけでなく普通列車もこの会津高原尾瀬口を跨いでの運行が日常的に行われているので、あまり路線の切れ目を意識することはないかもしれません。冬の時期にリバティを使用して運行される団体臨時夜行「スノーパル23:55」の運行区間はこの会津高原尾瀬口までとなります。

数多の温泉地を通り抜けて、会津田島から50分ほどで龍王峡駅に到着。ここで下車します。

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龍王峡駅はトンネルにホームが突っ込んでいる

駅名からもわかる通り、この龍王峡駅の目の前には「龍王」という渓谷があり、観光客で賑わっています。龍王峡駅周辺に1時間ほど滞在して、この渓谷を見に行ってみました!

駅を出て歩いてすぐのところに、渓谷へと降りる階段があるので、そこを進んでいきます。入場料等はかかりません。

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とんでもねぇ景色だ…

橋の真ん中に立ってみると、その壮大さがとてもよくわかります。切り立った岩の間を流れる鬼怒川と、その水の流れで自然に削られた岩場が創り出す絶景は、本当に美しいものです。日本ではないような景色が広がりますが、この龍王峡は浅草・北千住から直通の特急で約2時間半の龍王峡駅から徒歩数分でたどり着くことができます。お金もかからないのでお手軽観光スポットです。

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龍王峡駅周辺には土産物屋や飲食店が並ぶ

そして駅前に戻ってきました。駅周辺には、お土産物屋さんやご飯屋さんがいくつも立ち並びます。栃木県日光市ということで、名産のゆばを使った「日光ゆばソフト」(350円)を食べてみました!

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日光ゆばソフト(350円)

ソフトクリームとはいうものの、とてもずっしりとしたアイスで、ゆばの風味が存分に味わえてとても美味しかったです。炎天下で食べるソフトクリームが美味しくないわけありません。

さて、龍王峡からは再び列車で移動していきます。続いて乗車するのは、龍王峡14:52発の快速〔AIZUマウントエクスプレス6号〕東武日光会津若松東武日光駅間を4社跨ぎで運行する料金不要の優等列車です。

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龍王峡14:52発 快速〔AIZUマウントエクスプレス6号〕東武日光

ただの快速列車と侮るなかれ。何とこれ、特急顔負けのリクライニングシートを備えているのです。まぁ混雑していたので座れませんでしたが。外から見たらただのローカル線の普通列車だな~ぐらいにしか思わない外観ですが、車内は完全に有料特急の雰囲気。たぶんその気になれば座席指定列車として走らせることもできそうなくらいの勢いです。びっくりしました。

旅もそろそろ終わりへと近づいてきたので、最後は締めに温泉にでも入りたいと思います。この列車に12分ほど乗車して、下車したのは「鬼怒川温泉駅」。

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鬼怒川温泉に到着したものの…

云わずと知れた栃木県最大級の温泉地・鬼怒川です。駅周辺には温泉旅館やホテルが立ち並びます。この中の1カ所で日帰り入浴ができるとの情報を得ていたので、向かったのですが…。何と悲しいことに、お盆の期間は日帰り入浴を受け付けていないということでした。

近辺で何とか日帰り入浴ができる場所がないか探し、隣の「東武ワールドスクウェア駅」から少し歩いたところにならあるとわかったので、そこまで1駅だけ特急〔リバティ会津140号〕に乗車しました。

そして温泉でゆっくりした後は、東武ワールドスクウェア駅から普通列車下今市行に乗車。下今市駅には17:30に到着です。

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最後は一気に浅草へ!

そしてこの旅で最後に乗車するのは、下今市17:36発の臨時特急〔きりふり64号〕浅草行です! 東武日光方面からやってくる列車で、この列車に終点の浅草まで乗車していきたいと思います!

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下今市17:36発 特急〔きりふり64号〕浅草行

使用される車両は、350型という特急車両。東武鉄道の特急車両の中でも特に古い部類に属します。ヘッドマークが壊れていて、「きりふり」と表示されるはずが白幕になっています。全車指定席なので、あらかじめ購入しておいた指定席券を傍らに持ちながら、乗り込んでいきます。

列車は定刻通り下今市駅を発車。下今市を出ると、新鹿沼、新栃木、栃木、春日部、北千住、とうきょうスカイツリーに停車して、終点の浅草に到着します。列車は4両編成ですが、この日は一部の号車の冷房が壊れていたようで、車掌さんが車内放送で平謝りしていました。

また、シートピッチも狭く、座席もリクライニングしません。本当にこれは特急なのか!?と目を疑いたくなるような光景ですが、それもそのはず、元々は東武に存在していた有料の「急行列車」用に造られた車両なのです。その後急行が特急に格上げされたことで、この車両も特急車両として扱われるようになりましたが、さすがに他の車両と比べると設備で劣る部分が大きいだろうということで、他の特急よりは数百円安い特急料金が設定されています。下今市~浅草駅間は、通常土休日の特急料金だと1.,440円ですが、この特急〔きりふり〕の特急料金は1,030円となっています。

車内は日光から都心に帰る中高年の人が多いですが、リクライニングもしない揺れの大きなこの列車で体痛くならないんですかね…リバティとかを使われた方がいいのではないでしょうか…と思いつつ、気づけば辺りも暗くなってきました。

会津若松駅売店で購入したままどおるがまだ残っていたので、車内で食べます。春日部駅到着前に「日比谷線」「半蔵門線」というワードが聞こえてきて、いよいよ東京はすぐそこだと実感してきました。

北千住で多くの人が降り、また意味もなくとうきょうスカイツリーに停車し、終点の浅草には19:36の到着です。

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ようやく浅草に到着!

会津若松から使用してきた4社連絡片道乗車券はここで役目を果たしました。記念に無効印を入れてもらい、改札を出ます。JR東日本会津若松駅みどりの窓口で発券してもらったマルス券を東武鉄道有人改札で見せるというのは何とも不思議な感じでしたが、問題なく無効印を押してもらえました。

 

こうして、終点の浅草に到着し、2泊3日の旅が完結です!

初めて乗る列車や路線に、楽しい観光スポット等が充実していて、大満足の3日間となりました。

このシリーズで紹介した列車の中には、「きらきらうえつ」「リゾートみのり」等、今はもう運行されていない列車も数多くありますが、この旅行記を見て、少しでも旅行した気分になっていただいたり、みなさんが旅行プランを立てる際の参考にしてもらえたら幸いです。

最後に、この2泊3日の全行程を掲載しておきます。

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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