みなさんこんにちは。わたかわです。
今日は、ちょっとタイムリーな話題を交えてお届けしていきます。
ご存じの方も多いと思いますが、先ほどJR北海道で、札沼線の北海道医療大学~新十津川駅間がラストランを迎えることとなりましたね。
当初の予定では、ゴールデンウィークが終わる5月6日(水)まで運行とのことでしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策としてラストランを4月24日(金)とする旨が一昨日4月15日(水)にJR北海道より発表されました(地元民限定のラストランは4月27日(月))。
しかし、翌4月16日(木)つまり昨日の夜、当該区間のラストランが本日4月17日(金)となることが急に発表された、というわけで。
緊急事態宣言が7都府県対象から全都道府県対象に拡大されたことを受けての、苦渋の決断だったようです。
運行最終日となった今日は、増発や増結等も行われなかったようで、いつも通り新十津川10:00発の石狩当別行をもって85年の歴史に幕を下ろしたようです。
しかしこれは、誰が悪いということではないと思うんです。コロナウイルスという見えない敵と戦っているわけですから。
誰も嬉しくないけど、誰も傷つかないようにするため、こうするしかなかったということだと思います。
私も一度だけですが、札沼線には乗車しました。昨年の9月10日ですから、もう既に廃止が決まっていた頃です。私は北海道フリーパスの行程中で行ったのですが、9月10日ということで青春18きっぷ夏の期間最終日でもあったため、列車は多くの鉄道ファンで賑わっていました。
新十津川駅前にはお土産屋さん等が少し出店されていたのですが、その時印象的だったのは、観光協会の方をはじめ地元のみなさんが華々しく札沼線のラストを飾ろう、見送ろう、と積極的におもてなしをしてくださったことなんです。
普通、鉄道のラストランというのは、悲しいはずです。無念なはずです。その地に暮らす人にはその鉄道に何かしらの思い入れがあると思います。心の底では、本当は廃線になってほしくないはずなんです。
でも、それを表には出さず、この廃線まで1年をきったタイミングで現地を訪れる私のような観光客や鉄道ファンを、盛大に出迎え、そしておもてなしをしてくださる。そうして、歴史ある札沼線が華々しいラストを飾れるように、思いっきり盛り上げてくださる。これは本当に凄いことだな、とその時感じたのを今でも覚えています。
ただ、だからこそ突然ラストランを迎えなければならなくなった今、現地の方々はなおさら無念な思いでいらっしゃるかもしれません。
正式な廃止日は以前から変わらず5月7日(木)で、それまでの間は「休止」の扱いになるものと思われますが、85年間本当にお疲れ様でした。
700系のラストランといい、今回の札沼線といい、どうしても残念な終わり方が続いてしまっていますが、新型コロナウイルスが落ち着いたらまたどこかへ出かけたいものです。