わたかわ 鉄道&旅行ブログ

乗り鉄&旅好きの20代男子が全国を巡る!

2020年最新版「日本一長い駅名」に江ノ電まで!? 個性豊かな路面電車「京福電気鉄道」の旅【2020-09京都7】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2020年9月18日(金)~21日(月)で出かけた京都旅行の第7弾記事となります。

いよいよ2日目に突入し、京都市中心部を抜けだして京都府北部方面へと向かっていきますが、その道中も詳しくご紹介していきます!

1日目の夜は烏丸五条にある新感覚のホテル「THE POCKET HOTEL 京都烏丸五条」に宿泊しました。その様子は以下のリンクから是非ご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

2日目 2020年9月19日(土)①

烏丸五条の交差点から、この日まずは路線バスに乗車していきます。

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京都市営バス26系統に乗車して等持院方面へ

京都市内では鉄道やバスが縦横無尽に張り巡らされており、地名が少々難解なこともあって個人的には慣れるまで少々大変という感じがするのですが、裏を返せば使いこなせるととっても便利ということです。これから京都府北部、丹後エリアへと向かっていきますが、ただ京都駅からJRの特急で一本で向かっても面白くないので、いろいろと寄り道をしながら、まずはその玄関口である福知山を目指します。

烏丸五条から乗車するのは、京都市営バス26系統。30分ほど揺られ、京都市内を北西方向に移動して「等持院南町」というバス停で下車しました。

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等持院立命館大学衣笠キャンパス前駅

このバス停から閑静な住宅街を少し歩くと、京福電気鉄道の「等持院立命館大学衣笠キャンパス」という駅があります。何とこの駅名、「日本で一番長い駅名」なのです。

こんな閑静な住宅街に何が…という感じですが、「とうじいんりつめいかんだいがくきぬがさきゃんぱすまえ」と数えてみると、確かに26文字あり日本一であることがわかります。

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2行になっているのは斬新

「日本一長い駅名」というと、これまでは、茨城県鹿島臨海鉄道長者ヶ浜潮騒はまなす公園前」駅と熊本県南阿蘇鉄道南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅が同率22文字で最長でした。しかし2020年3月に、この京福電気鉄道の「等持院駅」が駅名を改称し、駅の北側にある立命館大学のキャンパス名をそのままくっつけてこのような駅名になり、こちらが日本一となりました。

近年、全国各地で「大学名」を駅名にしたり駅名に含めたりするのが流行っているようで、首都圏では数年前に東武スカイツリーラインの「松原団地」駅が「獨協大学前」駅へと改称されました。関西ではその傾向がさらに強いようで、今回の等持院駅の改称もその流れに乗ったということのようです。

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しっかりと発車標もある

京福電気鉄道は、四条大宮~嵐山駅間を結ぶ本線と北野白梅町帷子ノ辻駅間を結ぶ北野線により構成される路面電車です。とはいってもその大部分の区間には専用軌道があり、自動車と並んで走る区間は本線のごく一部に過ぎないのですが、京都で路面電車といえばこの京福電気鉄道(通称”嵐電”)を思い浮かべる方も多いでしょう。社名からもわかる通り、自治体が運営しているのではなく民間による運営ということで、この点は東急世田谷線長崎電気軌道と似ているところかもしれません。

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京福電気鉄道公式HP(https://randen.keifuku.co.jp/train/)より引用

今回のこの「等持院立命館大学衣笠キャンパス前駅」は、北野線の始発駅・北野白梅町駅から1駅進んだところにあり、観光スポットで言うと金閣寺龍安寺などがあるエリアにあたります。まぁこの駅にわざわざ訪問する観光客はそう多くないと思いますが、観光で嵐電に乗る方は多いと思いますから、きっと一度はその駅名の長さにも驚くことでしょう。

ちなみに、長い駅名は往々にしてその一部分を切り取ったり、略したりして呼ばれることが少なくありません。

長者ヶ浜潮騒はまなす公園前はまなす公園前
南阿蘇水の生まれる里白水高原→白水高原
高輪ゲートウェイ→高輪/高ゲ/ゲートウェイ など

同じように、この「等持院立命館大学衣笠キャンパス前」についても旧駅名の「等持院」駅として呼ばれることが多いのでしょう。

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紫色の電車が接近

そうこうしているうちに、北野白梅町方面から列車がやってきたので、これに乗り込み帷子ノ辻へと向かいます。

何と線路は単線ということにも驚きですが、路面電車ですので駅には改札口はなく、降車時に前方ドアにて支払います。運賃は220円均一ということで、短区間の利用だと少し割高な印象ですが長距離利用であれば比較的安く京都市内を移動できそうです。

北野線の途中には「龍安寺」「妙心寺」「御室仁和寺」といったお寺の名前の駅がいくつも連なり京都らしさを感じるほか、「撮影所前」で下車すればあの有名観光地「東映太秦映画村」へもアクセスできます。しかしいちいち降りていては行程が崩壊するので、今回は一気に終点の帷子ノ辻まで乗り通しました(笑)。

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帷子ノ辻もなかなか初見では読めない?

等持院から10分ほどの乗車で、9:22に帷子ノ辻駅へと到着。北野線はここまでなので、これより先は四条大宮方面から来て嵐山方面へと向かう本線の列車に乗車していきます。

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路面電車ターミナル駅

帷子ノ辻駅は主要駅ということで立派なホームがあり、駅員が配置されている有人駅のようです。すなわちこの駅で下車する際は列車内ではなく改札口で運賃を支払うということになっているようです。本線の列車と北野線の列車を乗り継ぐ場合は通しの運賃が適用されるため、列車を降りたらそのまま改札内で待てばOKです。

帷子ノ辻」というのもなかなかの難読駅名ですが、よく考えれば横浜に「帷子川」(かたびらがわ)という川がありますから、それを知っていればすんなり読めそうです。

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え…江ノ電!?

そしてやってきたのは、本線の嵐山行。車両は何と江ノ電カラーです。どうやらこちら、「江ノ電号」として公式にコラボした車両のようで、京都にいながら湘南気分を味わえます。しかし神奈川県民の私が、はるばる京都までやってきて江ノ電に乗っているというのも何だか不思議な気持ちです。

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終点の一つ手前で下車

本線の列車内は多くの観光客で賑わっており、帷子ノ辻からは6分ほどの乗車で「嵐電嵯峨駅」に到着。終点の嵐山の一つ手前の駅ですが、JR嵯峨野線の「嵯峨嵐山駅」や嵯峨野観光鉄道の「トロッコ嵯峨駅」に乗り換えるにはこの駅が便利です。天龍寺渡月橋など、嵐山の主要な観光スポットへは、終点の嵐山駅まで乗車する方がいいでしょう。ちなみに阪急の嵐山駅とはかなり離れていますのでご注意ください。

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嵐山周辺はいろいろとややこしい

嵐山周辺にはJR・阪急・京福・嵯峨野観光の4事業者が乗り入れていますが、それぞれ似たような名前の駅が離れて存在しています。スムーズに乗り換えられるのはJRの「嵯峨嵐山駅」と嵯峨野観光鉄道の「トロッコ嵯峨駅」くらいのもので、あとの各駅間乗り継ぎには街中を歩く必要がでてきます。「嵐山に行きたい」と一口に言っても、具体的にその中でどこに行きたいのか、またどこから嵐山へと出かけるのか(京都?大阪?など)によって利用する路線や駅は様々ですので、よく確認してからご利用ください。

嵐山にせっかくやってきたのなら観光でも…とも思いましたが、以前にも嵐山観光はしたことがあるので今回は割愛します。そしていよいよ、嵯峨野観光鉄道へと乗り換えていきますが、その様子はまた次回ご紹介します!

 

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カプセルでもビジホでもない!? 「THE POCKET HOTEL 京都烏丸五条」オープン初日に宿泊【2020-09京都6】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2020年9月18日(金)~21日(月)に出かけた京都旅行の第6弾記事ということで、1日目の夜に宿泊したホテルについてご紹介していきます。

かなり小間切れにご紹介しておりますがご容赦ください(笑)。

前回の記事は以下のリンクから是非ご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

1日目 2020年9月18日(金)⑥

今回ご紹介がてら宿泊するのは、「THE POCKET HOTEL 京都烏丸五条」。

京都駅から地下鉄烏丸線で1駅進んだ「五条駅」の目の前にあります。

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地下鉄烏丸線で五条へ

京都~五条駅間はその路線名の通り「烏丸通」の真下をまっすぐ北上していくことになります。そこまで遠くはないので、時間がある方は問題なく歩ける区間だと思いますが、私は疲れていたので1駅間だけですが地下鉄を使い五条へと移動しました(笑)。

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到着!

そして五条駅の1番出口を上がると、烏丸通五条通が交差するポイント「烏丸五条」に出てきます。この地下鉄出入口の目の前にあるのが、今回のお宿「THE POCKET HOTEL 京都烏丸五条」です。場所も名前も非常にわかりやすく、五条駅での出口さえ間違えなければ迷わずたどり着けるでしょう。

今回、何と(偶然にも)こちらのオープン初日に宿泊できることになったため、ありがたく泊まらせてもらいます!

「ポケットホテル」という名称からして普通のホテルではないような感じがすると思いますが、では果たしてどのような場所なのか、さっそくチェックインしていきます!

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カードキーをゲット

有人のフロントも一応あるにはあるのですが、基本的にチェックインはすべて機械で行うことになります。氏名を入力し、予約情報を確認してそのまま支払いまで行う様はまさにネットカフェの自動チェックイン機さながら。処理が完了するとカードキーが発行され、ネックストラップを取って宿泊フロアへと向かうことになります。

ちなみに今回はじゃらんからの予約ですが、宿泊料金は何と1,500円。オープン記念価格ということで、そもそもの料金が2,000円(消費税込)とかなり安いわけですが、そこからGoToトラベルが適用され35%OFFの1,300円に。そこに、京都市の宿泊税200円が上乗せとなりますが、それでも1,500円で1泊できるわけです。こりゃすごい。下手なネットカフェよりも断然マシですよね。

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フリースペースも

フロントを通ると、1階にはフリースぺースがあります。ソファ席と窓向きカウンター席がありますが、いずれもコロナ対策はバッチリ。供食設備があるわけではありませんが、コンセントとWi-Fiも完備されているので、作業をするにはもってこいの環境です。

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客室フロアの様子

それでは、エレベータで客室フロアへ。

廊下はどこまでを無駄を省いたシンプルなデザインで、その雰囲気はごく一般的なビジネスホテルと大差ないようにも見えます。

それではカードキーをかざして室内へ。部屋番号は伏せますが、この部屋の宿泊者第一号は私ということになります(笑)。

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新感覚!

部屋へ入ると、まずは足元に靴を脱ぐ玄関のようなスペースがあり、そこから高い段差を上がるとちゃぶ台、クッション、寝具一式が置かれています。ネットカフェの鍵付き個室と比べるとかなり広い印象で、エアコンやカーテンもあり、一人暮らしのワンルームマンションのようにも見えるかもしれませんが、それよりはだいぶ狭いかなという印象です。が、カプセルホテルよりも断然広いのはもちろん、何より部屋に鍵がかかるわけですから、ゲストハウスやホステルと呼ばれる簡易宿泊施設とも異なり、れっきとしたホテルであることに違いはありません。これまでにあまり存在してこなかった宿泊施設といえそうです。

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アメニティも充実

部屋のドアノブにはタオル類と歯ブラシの入ったアメニティバッグが用意され、宿泊者が自由に利用できるタブレット端末まで完備されています。タブレット端末があるホテルというとそこそこの値段がするイメージがありますが、やはりそこは京都という土地柄を考えてのことでしょうか。まぁ今回私は特に必要もなかったので利用しませんでしたが(笑)。

その他のアメニティは、共同のバスルームに完備されており、また館内着もエレベータ前に置いてあるため、これらはすべて宿泊料金に含まれています。この点はさすがホテルの名に恥じない設備といえますが、私も普段よく利用するようなカプセルやゲストハウスのような施設だとアメニティが別途有料だったり、或いは全く用意されていないようなところもあるため、オープン記念価格とはいえ1,500円でアメニティ類込みというのは大変にありがたい話です。長期の旅行でも荷物を少なく抑えられます。

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男性用シャワールーム

館内に大浴場はありませんが、しっかりとシャワールームが完備されています。かなり数も多いので、すべて埋まって入れないということはまず起こりえないと思います。コロナ対策のためか、一部のブースは使用不可となっていましたが、それでも私が行った際には全ブースが空室でした。

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新しくて綺麗

私はホテルを選ぶ時に、なるべく大浴場のあるところを優先的に選びますが、しかし下手に小汚い大浴場よりもこのように新しくて綺麗なシャワールームの方が使っていて気持ちがいいのは言うまでもありません。ネットカフェでシャワーを無料で使えるというところもありますが、だいたい数が少なすぎて自分の入りたい時に入れないということも多いでしょうから、やはり充実しているのはありがたいものです。

シャワーを浴びた後は、部屋へ戻ってゆっくりします。パソコン作業等は、序盤で紹介したラウンジを利用することもできますが、もちろん部屋にもコンセントとWi-Fiが完備されているので、基本的に自分だけの空間の方が快適で作業も捗りそうです。

布団を敷くのがセルフサービスとなっていますが、それも大した手間ではないでしょう。鍵のかかる完全な個室ですから声を出すのも自由ということで、この部屋からYouTubeライブ配信も行ってみました! 是非以下のリンクからご覧になってみてください。

youtu.be

ブログ記事の編集を行っていたこともあり、かなりの夜ふかしとなってしまいましたが、夜はもちろんぐっすりと眠れ、快適に過ごすことができました。今回はしませんでしたが、カプセルホテルやネットカフェの個室とも異なり、部屋内に飲食物を持ち込んでの飲食も可能とのことですから、まさに「痒い所に手が届く」最高の安宿といえそうです。

オープン記念価格がいつまで続くのか、定価はいくらなのかなどはわかりかねますが、ともかくコスパも立地も最強のホテルですから、京都へ行かれた際はみなさんも是非利用してみてください!

公式HPへのリンクは以下の通りです。

pocket-hotel.jp

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!!

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夜の京都駅を徘徊する! 絶品京おばんざいに舌鼓&京都タワーの夜景にうっとり~【2020-09京都5】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2020年9月18日(金)~21日(月)で出かけた京都旅行の第5弾記事です。

前回の記事では大津駅をご紹介し、その後琵琶湖線の列車で京都駅へと戻ってまいりましたので今回はその続きからとなります。

前回の記事は以下のリンクから是非ご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

1日目 2020年9月18日(金)⑤

大津17:52発の琵琶湖線に乗車し、京都駅へと戻ってきました。

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JR西の駅名標もなかなかカッコいい

この日は京都市内へ宿泊しますが、すぐにチェックインしてしまうのももったいないということで、これから夜の京都駅周辺でいろいろと楽しんでいきたいと思います!

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夕ラッシュの京都駅

まずは何といってもこの大ターミナル駅・京都ですが、駅舎が何とも立派ですよね。京都駅は北側が烏丸口、南側が八条口となっていますが、私は一面ガラス張りの烏丸口の方が圧倒的に利用頻度が高いです。平日夕方のラッシュアワーということで、多くの人が行き交いますが、コロナの影響で外国人観光客の姿は皆無といっていいでしょう。以前はこの烏丸口のバスロータリーの辺りなど日本人を探す方が難しかったのですが、この1年でガラッと変わってしまいました。

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駅前一等地にそびえたつ京都のシンボル

京都駅烏丸口といえば、印象的なのは京都タワーです。改札口を出ると目の前にそびえており、京都のランドマーク的存在となっています。実は意外にも京都タワーにまだ一度も上ったことがなかったので、まずは京都タワーからの夜景を楽しみたいと思います!

料金は大人800円となかなかのお値段ですが、駅前一等地という立地を考えれば無理もないかもしれません。なお、以前は営業時間が21:20までだったようですが、現在は新型コロナ対策として19:00までに短縮されているようなのでご注意ください。私も18時過ぎの入場ということで、かなりギリギリの滑り込みでした。

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京都駅および南側の夜景

エレベーターで展望台へと上がると、目の前には京都の素晴らしい夜景が広がります!! 地上100メートルの高さの展望台ということで、だいたい通天閣と同じくらいでしょうか。

言わずもがなですが京都市は全国でも有数の一大都市、かつて長らくこの地に都が置かれていたわけですから、都市として大きく発展しているのは当然の話。たくさんのビルや建物から漏れる光が、美しい光景を織りなしています。

曇り空ということもあって、空が澄んでいたわけではないですが、もしかすると遠く宇治の辺りまでは見渡せていたのかもしれません。

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手前に見えるのは東本願寺かな?

こちらは北側を見渡したものです。中央にまっすぐ明るくのびているのが烏丸通りで、手前やや左側の暗くなっている部分が東本願寺と思われます。奥の方にはエアーズロックかのごとく黒い山並みがそびえておりますが、あの辺りが鞍馬や比叡でしょうか。京都ならではの盆地の地形がよくわかります。

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1人はなかなかしんどい(笑)

金曜の夜ということで、展望台は多くの人で賑わっておりますが、そのほとんどがカップル、夫婦、旅行客グループなどなど。1人で来ている人の姿は見られません(笑)。一人旅でイルミネーションや夜景スポットに行くといつも思うのですが、あぁ…自分にも彼女がいたらなぁ…という…切ない気持ちになります。

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京都に来たらおばんざいを食べよう

そんな切ない気持ちになった時は、美味しいものを食べて気を紛らわしましょう(笑)。京都駅の地下街にある「京のおばんざい料理 味彩や」さんで今夜の夕食とします。

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京のおばんざい御膳(1,265円)

こちらが、最もベーシックな「京のおばんざい御膳」(1,265円)です。「おばんざい」というのは、京都の家庭料理のことで、おひたしや煮物、炊き合わせなどのおかずのことを指します。つまり、「おばんざい」に絶対に入っていなければならない食材があるわけではなく、決まりきった形式があるというわけではないのですが、逆にそれゆえのバリエーションの豊かさが醍醐味の一つでもあります。こちらのお店ではお刺身からおひたしまで計7品のおばんざいとご飯、味噌汁、お漬物がセットになっていました。まぁこれが美味しくないわけがなくて。味の染みたお野菜やお魚はどれもご飯によく合い、海のない京都市内でも美味しいお刺身まで味わえて大満足です! 量が少ないように見えるかもしれませんが全然そんなことはなくて、これは京都に行ったら是非とも一度食べてみてください!

ちなみに、京都鉄道博物館の入館券をもっていた私は食事代5%OFFとなり、1,208円でお会計することができました。そこまで大きな割引額ではないですが、安くなるならありがたい話です。

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京都駅舎は中も広い

そして再び京都駅の駅舎内に戻り、駅に入って右側のエスカレーターで上へと上っていきます。どうやらこの先に屋上庭園らしきものがあるということで、行ってみることにしました。

このエスカレーターがかなりの長さでして、後ろを振り返ると京都駅内部がいかに広いかを実感させられます。この近未来的な京都駅舎は、古都の雰囲気にそぐわないとして批判的な意見もあるようですが、個人的には「今の京都市が大都会」なのですから別に構わないですし、この京都駅は大好きです。

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屋上までの果てしない道のり

それにしても屋上は本当に遠くて、何本も何本ものエスカレーターを乗り継いで上っていくことになります。感覚的には土合駅と似ているかもしれませんね。上っても上っても終わりがみえません。

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屋上庭園に到着

そしてようやく、屋上に到着。あえて光は少なくしてあるようで、夜はかなり暗いですが独特の雰囲気が漂います。

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ここからの夜景も悪くない

こちらからも京都市内を一望することができ、夜は街の明かりが煌々と輝きます。屋根もないので涼しい風に吹かれながら、大切な人との時間を過ごしたりするのもいいでしょうね…まぁ私はここに独りで上がってきたんですけれども(笑)。

しかしまぁ、こんな景色を無料で楽しめるなら、独りで夜の京都を徘徊するのも悪くないなって思ってしまいます。

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アレを見送ります!

少しばかりゆっくりした後は、京都駅の改札口へと向かい、入場券を購入。先日デビューしたばかりの「アノ」列車を見送ります!

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JR京都線の列車に混じって「銀河」の文字が!

そう! 「WEST EXPRESS銀河」です。JR西日本が「新たな長距離列車」として2020年9月11日より運行を開始した特急列車で、当初はみどりの窓口での特急券販売も予定されていましたが、新型コロナの情勢を踏まえ当面の間は旅行商品専用の団体列車として運行されることになっています。9月~11月は京都~出雲市駅間の夜行運行ということで、せっかく京都にいるのなら列車を見送りたいと思いホームへとやってきました。

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乗りませんが

列車は東海道・山陽・伯備・山陰線経由での運行となるため、まずは亀岡方面ではなく大阪方面へと向かうことになるのですが、京都駅の発車番線は31番線ということで、山陰へ行く列車であることをアピールしているのだと思います。

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眩しいぜ…!

そして21:09頃に列車が入線してきました! 紺色の117系6両編成が入ってくると、一斉にカメラが向けられます。その姿はまるで、上野駅13番線に入線してくる往年の寝台特急のようにも見えてきます。前方のライトが、これから進む先を明るく照らします。

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停車時間はわずか

今回は乗車レビューというわけではないので詳しくは取り上げませんが、いつか是非とも乗ってみたい列車です。12月以降は山陽での運行も予定がされていますし、その他のJR西日本管内での運行が設定されることもあるでしょうから、いつか機会があれば…という感じですね。とにかく今は新型コロナの影響もあって旅行商品専用の上、厳しい発売制限がなされているのでかなりのプレミアチケットと化しています。

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行先表示器もカッコいい

そして21:15、列車は定刻通り出雲市へ向けて出発。いつか私も乗れるように、お金と徳を積みたいと思います(笑)。

 

というわけで、今回は夜の京都駅周辺の楽しみ方をご紹介してまいりました。

京都はいろんな楽しみ方ができる場所だと思いますから、是非みなさんも訪れてみてください!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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えっこれが県の中心なの!? 影が薄すぎる県庁所在地駅「大津駅」に行ってみた!【2020-09京都4】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2020年9月18日(金)~21日(月)に出かけた京都旅行の第4弾記事です。

前回は、京都市営地下鉄東西線から京阪京津線に直通する列車についてご紹介しましたので、今回はその続きとなります。

前回の記事は以下のリンクから是非ご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

1日目 2020年9月18日(金)④

京阪の「びわ湖浜大津駅」からJRの「大津駅」までは約1.2km。せっかくなので歩いてみることにしました。

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和の街並み

その道すがら、趣ある通りを見つけたので入ってみることに。コンクリートで舗装された道路とは異なった、石畳の落ち着いた街並みがありました。道の両側には和風の建物が立ち並び、他の通りとは一線を画す風情ある景色です。特にここが何かの観光地というわけではないようで、観光客らしい人の姿も皆無でしたが、何だか京都らしさもあり、人混みに揉まれることもないのでここならゆっくり散策を楽しめます。

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大津駅に到着

そして、今回の主題でもあるJRの大津駅にやってきました。

みなさんは「大津駅」と聞くとどのようなイメージを持つでしょうか?

ちなみに私は神奈川県民なので、大津と聞くと横須賀市にある「京急大津駅」を真っ先に思い浮かべます(笑)。

また、「滋賀県の県庁所在地は?」と尋ねられたらあなたは何と答えるでしょうか?

彦根市草津市米原市?いいえ違います、ここ大津市なのです。

つまり、この大津駅滋賀県の県庁所在地にある、滋賀県で最も中心的な存在の駅(のはず)ということになります。

神奈川県の「横浜駅」や京都府の「京都駅」のように、県庁所在地の代表駅は、その都道府県内で最も存在感のある駅であり、大抵は多くの路線が乗り入れたり多くの利用者数がいたりして、その県内での一大ターミナル駅となっています。

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アーバンネットワークの路線図(https://www.jr-odekake.net/station/pdf/ubn.pdf)で見たら…

しかし、大津駅はどうでしょうか。京都駅から琵琶湖線でわずか2駅という近さにある大津駅ですが、アーバンネットワークの路線図で見てみると…特に文字の大きさは近隣の駅と変わりません。

今回はそんな、影の薄すぎる県庁所在地駅「大津駅」とはいったいどんな駅なのかを見ていきたいと思います!

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駅前はまぁまぁ都会

駅の北口には、大きなバスロータリーのほか、高めのビルやタワマンも建っており、これだけならまぁそれなりに都会かな? という印象です。

しかし、ここで是非とも忘れないでいただきたいのは、ここ大津駅を通る唯一の路線が「東海道本線琵琶湖線)」であるということ。

日本で最も主要な大動脈である東海道本線の途中にある駅は、どの駅でもだいたいそこそこ発展していて、一見ローカルな駅に見えても実はかなりの利用客数がいます。静岡県内の東海道本線は「長大なローカル線」などと揶揄されることもありますが、実はその静岡県内ですら、東海道本線のどの駅にも「JR全線きっぷうりば(みどりの窓口)」があるのです(確かそうだったはず)。

ですから、京都駅からわずか10分のこの大津駅も、ある程度発展しているのは当然といえば当然。

では1日の平均乗降客数ではどうでしょうか?

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オープンポータル(https://opendata-web.site/station/25/)を元に作成

2018年度のデータを元にランキングにすると、1位はまさかの「南草津駅」で約6万人。草津、石山、近江八幡、瀬田と続き、県庁所在地の大津は何と6位でTOP5入りすらならず…。1位の南草津と比べるとおよそ半分程度しか利用されていない計算になります。

南草津駅草津駅がワンツーフィニッシュということで、これは当然草津市大津市を凌いで人口も第1位なのだろう…と思われるかもしれませんが、実は滋賀県内の市町村人口1位は大津市であり、ここは県庁所在地としてのメンツを保っているといえそうです。これは私の勝手な推測ですが、大津市内には前回ご紹介した通りJRのほかに京阪もあり、どちらも京都市内へ直通していますから、利用者がいくつかの駅に分散しているということなのかもしれません。

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北口改札

それでは、駅構内も見ていきましょう。改札口は北口と南口がありますが、北口は見たところごくごく一般的な京阪神地区のJRの改札口と変わらない規模感です。今回南口へは行けなかったのですが、北口には駅ビル「ビエラ大津」があるので、この北口の方がよりメインとなる改札口なのかもしれません。

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改札内コンコース

改札内に入り、コンコースへと進んでいきます。大津駅はホームが高架化されているので、コンコースが1階にのびていますが、特に複雑な構造をしているわけでもなく、北口と南口を結ぶ1本だけ。平日夕方のラッシュ時にちょうどぶつかったため、駅構内は多くの人でごった返していました。

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ん…?

そんな、何の変哲もないただの琵琶湖線の駅にも見えるこの大津駅ですが、実はちょっとしたモニュメントもあるようです。

コンコースには、何やら「N35°」と書かれた青い壁が。

そう、この大津駅は、ちょうど北緯35度線上にある駅らしいのです。

北緯35度自体が何か特別な緯度というわけではありませんが、要はこの大津駅がちょうど5度刻みで区切りの良い緯度の線上にあるということみたいですね。

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ホームは2面4線

さて、ホームに上がってきました。高架ホーム2面4線で、これまたごく一般的な新快速停車駅の構造ですね。1・2番線が米原方面、3・4番線が京阪神方面となっています。京阪神地区でおなじみの複々線区間ですが、新快速と普通でホームを使い分けているかと思いきや、基本的には種別に関わらず2・3番線を利用するようです。何でだぁ…(笑)。

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北緯35度線モニュメント

また、1・2番線の島の京都寄りには、北緯35度線のモニュメントがあり、このモニュメントに朱色で塗られた線がちょうど北緯35度線のようです。赤道直下の国にあるモニュメントを彷彿とさせますが、あちらは線を越えることで北半球と南半球を行き来できるのに対し、こちらは線を越えても特に何かあるわけではありません(笑)。1989年に設置されたようです。

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シノビトレイン?が停車中

お世辞にも県下最大の主要駅…とは言いにくいこの大津駅ですが、実は通過する列車はほとんどなく、この意味では県庁所在地としての威厳を保っているかもしれません。新快速・快速・普通はいずれも停車するほか、朝晩に運行される通勤特急びわこエクスプレスと、京都を越えて草津米原方面へ直通する関空特急〔はるか〕もすべて停車します。今年50周年を迎えたことでおなじみの新快速なら京都・大阪・三ノ宮・姫路方面や米原敦賀方面へ直通で行くことができ、時間帯は限られますが関西空港へも乗り換えなしで行けると思えば、通勤通学から特別なお出かけまで幅広く使える便利な駅なのかもしれません。さらに、柘植方面へ直通する草津線の列車ももちろん停車します。ただサンライズは上りも下りも関西地区の通過時刻が深夜帯にあたるため通過してしまいます。こればっかりは仕方ないですね。

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基本的には3番線から

京都・大阪方面の発車標を見てみても、基本的には3番線からの発車のようです。大津駅を始発・終着とする列車の設定もありませんし、それをするくらいなら草津あたりまでは少なくとも運転するということなのでしょう。

というわけで総括ですが、滋賀県の県庁所在地駅・大津は、「県庁所在地駅としての風格は劣るがそこそこの主要駅ではある」という結論に至りました(笑)。

もちろん大津をディスったりする意図は全くございませんし、琵琶湖のほとりにある街として観光地でもありますので、是非みなさんも一度行ってみてください!

 

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地下鉄から登山電車・路面電車へ直通!? 目まぐるしく景色が変わる「京阪京津線」に乗ってみた【2020-09京都3】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は2020年9月18日(金)~21日(月)に出かけた京都旅行の第3弾記事ということで、京都鉄道博物館をたっぷり堪能した後の続きからとなります。

前回の記事は以下のリンクから是非ご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

1日目 2020年9月18日(金)③

梅小路京都西駅から嵯峨野線に乗り、向かうは2つ先の主要駅「二条」です。

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ホームドアの駅に221系は新鮮?

関西ではロープ式の乗降ゲートなんかも多い中で、れっきとしたホームドアの駅に221系が入線するシーンはなかなか新鮮かもしれません。梅小路京都西から4分ほどの乗車で、二条駅に到着。天橋立城崎温泉方面へ向かう特急も停車する大きな駅です。

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なんとかアリーナみたいな形の二条駅

京都には「○条」という駅名が多いですが、これは碁盤の目になっている京都の道路のうち、東西方向にのびる道路が北から順に一条、二条、三条…と続くことから由来します。「一条」という駅はありませんが、ここ「二条」駅の他にも京阪本線の「三条」および地下鉄東西線の「三条京阪」、京福嵐山本線の「四条大宮」や地下鉄烏丸線の「四条」に加え京阪本線の「祇園四条」まで、実にさまざまな組み合わせで漢数字を用いた「○条」の駅が南へと続いていきます。この流れは京都駅の南側で「十条」まで続いており、わかりやすいといえばわかりやすいのですが、慣れるまでには少し時間のかかる京都独特の概念です。

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地下鉄東西線に乗り換え

この二条駅で、地下鉄東西線に乗り換え。その名の通り、概ね二条~三条付近をくねくねしながら線路が東西にのびている地下鉄路線です。

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京都市営地下鉄路線図(Wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%B8%82%E5%96%B6%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E9%89%84%E6%9D%B1%E8%A5%BF%E7%B7%9A)より引用)

京都市内には「東西線」と「烏丸線」という2つの地下鉄路線があり、両者は途中の烏丸御池駅で交差しています。今回は二条駅から地下鉄東西線に乗車し、途中の御陵駅より先は京阪京津線という路線に直通する列車に乗車していきます。ご存じの方も多いかもしれませんが、この「京都市営地下鉄東西線・京阪京津線直通列車」、実はとんでもなく車窓が変化する路線なのです…!

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京阪京津線直通は「びわ浜大津行」

それでは二条駅から、16:24発の「びわ浜大津行」に乗車していきます。地下鉄東西線内で完結する列車は六地蔵行ですが、合間にちょこちょこ「びわ浜大津行」というのがあるのでそれを選んで乗車していきます。

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青い京阪の車両

やってきたのは、京阪800系の水色塗装車両。地下鉄東西線では、東京メトロ南北線のようにフルスクリーンホームドアが設置されているため駅であまりうまく撮影することはできませんが、とりあえずこれに乗り込んでいきます。

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(当然だが)地下区間を走行

二条を出発すると、列車は二条城前、烏丸御池京都市役所前…と各駅に停車していきます。地下鉄なので駅間距離は短めですが、まっすぐのびる暗いトンネルの中をひたすらに進んでいきます。

二条駅を出てから15分ほどで、御陵駅に到着。

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御陵と書いて「みささぎ」と読む

この御陵駅より先も引き続き地下鉄東西線六地蔵方面へとのびていきますが、びわ浜大津行はこれより地下鉄を離れ、京阪京津線へと入っていきます。京都市交通局から京阪への乗務員交代が行われ、わずかな停車時間ののちに御陵駅を出発していきます。

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地上へと上がっていく

御陵駅のホームは地下にありますが、京阪京津線に入ると列車は緩やかな坂を上っていき、地上に出ることになります。と、ここまでは他のいろいろな地下鉄-私鉄直通路線でよく見る光景なのですが…。

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前面展望だとわかりにくいのですが…

何とただの地上鉄道ではなく、勾配の激しい”登山鉄道”状態となるのです! 地上に出たらあとは平たんな道のり、ということではなく、地上に出てからも引き続きアップダウンの激しい区間を走り抜けていきます。

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京阪京津線は山岳地帯を越える

これはどういうことかというと、京都と大津の間にある「逢坂山」という山が関係しています。京都・大津はどちらも主要都市ですが、その間を険しい山が隔てており、昔から京都の直前で立ちはだかる難所として知られてきました。現在京都府滋賀県を繋ぐ鉄道路線はJRの琵琶湖線湖西線東海道新幹線、そしてこの京阪京津線の4つがありますが、JRの3路線はいずれも長いトンネルでこの山を突っ切っています。しかし京阪京津線だけはトンネルを掘ることなく、なるべくなだらかな部分を選んで蛇行するように地面に沿って線路が敷かれています。

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ケーブルカーかと思うくらいわかりやすく斜めに停車

駅によっては急斜面に無理やりホームが設置されているため、あからさまにホームと平行とはいえない傾き方で停車している駅もあります。京阪京津線が旅客案内上で「登山鉄道」という言葉を用いて案内されることはまずありませんが、実際に乗車してみると明らかに登山鉄道ばりの難所に線路が敷かれていることがよくわかります。

上がったり下がったりを繰り返しながらも、びわ浜大津の一つ手前・上栄町を過ぎ、だんだんと列車は大津の市街地へと入っていきます。

ここまで地下鉄、登山鉄道という2種類の運行形態をとってやってきたわけですが、終点到着直前になって3種類目の運行形態が登場します!

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道路の上を走っている…!

おわかりいただけますでしょうか、そう! 京阪京津線は最後、路面電車へと変貌を遂げるのです!!

区間としては上栄町びわ湖浜大津駅間の数分間のみですが、確かに電車が道路の上を走っています。先ほどまで地下鉄として走り、その後登山鉄道として逢坂山を越えた列車が、今度はそのまま路面電車になっているのです。

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終点が見えてきた

そして前方に目を向けると、まもなく終点のびわ湖浜大津駅が迫ってきました。大きく右にカーブを描いて入線し、この駅で坂本比叡山口方面からやってくる京阪石山坂本線と合流します。このびわ湖浜大津駅でも、線路と道路が同じ高さにあり、橋上駅舎が上から被さるような構造になっているので、やはり普通の私鉄の駅とは少し異なる印象です。

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昔は「浜大津駅」だった

そして16:55、列車は終点のびわ湖浜大津駅に到着。狭いホームに入線し、一気に乗客を掃き出すやいなや、回送列車として島ノ関方面へ抜けていきました。

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京阪では最も大津市の中心部に位置する

京阪京津線と京阪石山坂本線が乗り入れるこのびわ湖浜大津駅は、2018年3月まで単に「浜大津」という駅名でしたが改称され現在に至ります。JRの大津駅からはやや離れた位置にあり、徒歩も可能ですが多くの場合はバスが便利でしょう(私は今回歩きましたが)。

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フツーの電車が路面を走る違和感(笑)

改めて、駅の外に出てきて見てみることにしました。先ほどの列車がいったん引込線に入った後、数分後に折り返し太秦天神川行としてびわ浜大津を発車していくのを見ると、カーブの角度といい路面を走る電車といい、本当に不思議な感覚です。地下鉄、登山鉄道、路面電車の3形態で走れるようにするため、この車両はとても高性能に造られているらしく、それゆえ製造コストが莫大なのだとか。大阪・淀屋橋~京都・河原町間をメインで結ぶ京阪にとってこの京津線はドル箱路線というよりあくまでも支線的な扱いの事業かと思いますが、それなのに高額車両を製造してまで運行するのは本当に凄いことですよね。

ちなみに二条~びわ湖浜大津駅間の運賃は、何と500円。いやぁ御陵で一度運賃がリセットされて初乗りが取られているのでどうしても割高になってしまいますね(笑)。ちなみにJRで二条~大津駅間を移動すると(京都乗り換え)、240円で所要時間約20分です。出発駅や目的とする駅によってうまく使い分けられるとよさそうですね!

というわけで、今回は地下鉄・登山鉄道・路面電車の3つの顔をもつ「地下鉄東西線・京阪京津線」についてご紹介しました。

 

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念願の「京都鉄道博物館」をたっぷり堪能! 鉄道戦後史を味わい尽くす【2020-09京都2】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回は、2020年9月18日(金)~21日(月)で出かけた京都旅行の第2弾記事ということで、念願だった「京都鉄道博物館」をご紹介していきます!

前回は1日目の午前中、横浜方面から新幹線で京都に移動し、嵯峨野線に乗り換えて梅小路京都西駅にやってきたので、その様子は以下のリンクから是非ご覧ください!

watakawa.hatenablog.com

 

1日目 2020年9月18日(金)②

というわけで、今回は日本を代表する鉄道博物館の一つ、京都市下京区にある「京都鉄道博物館」にやってまいりました!!

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奇抜すぎるエントランスゥゥゥゥ

鉄道ファンならご存じの方も多いとは思いますが、この京都鉄道博物館は2016年4月に開業したばかりの比較的新しい鉄道博物館です。2015年8月をもって閉館した「梅小路蒸気機関車館」の跡地にオープンし、梅小路時代の収蔵物はもちろんのこと、2014年4月で閉館した大阪の「交通科学博物館」の収蔵物をここに一部集約し、今や京都の新たな観光スポット・鉄道スポットになりました。ただしこの博物館がある梅小路公園付近には鉄道の駅がなく、長らくバスでのアクセスが主流でしたが、前回の記事でもご紹介した通り、2019年に梅小路京都西駅が開業したことで京都鉄道博物館へのアクセスも格段に向上しました。改札口を出て道を1本渡ると、目の前が京都鉄博のエントランスになっています。あまりにも奇抜なフォルムのエントランスは、古風な京都のイメージとは一線を画すデザインです。

入館料金は、一般1,200円、大学生・高校生1,000円、中学生・小学生500円、幼児200円となっています。大宮の鉄道博物館と概ね同水準といったところでしょうか。他の観光施設とのセット料金やフリーパス提示で10%引となる割引制度も多数存在するようですが、今回はあんまり調べずに行ったので大学生として1,000円で入館しました。

エントランスでは、他の人との間隔を保って並ぶよう案内がありますが、平日ということで全然混雑していませんでした。

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わぁぁぁ0系もある!

検温と消毒を済ませ、エントランスをくぐると、いったん「プロムナード」と呼ばれるエリアになり、屋外に出てきます。その屋外の展示スペースでまず目に飛び込んでくるのは、「SL C62」「86形」「0系新幹線の豪華3車両です!! いやぁどれをとっても貴重な車両ですが、屋根つきとはいえ屋外に展示されているのが本当に凄いなと思います。雨は凌げるにしても、風を存分に浴びますからね。古い車両だと劣化しないか心配ですが、とても綺麗な状態で保存されていました。

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普通車、グリーン車、食堂車まで!

個人的にこの中でとっても感動したのは、やはり0系新幹線ですかね。私が鉄道に興味を持ち始めたころにはとっくに引退し、その姿を一度も生で見たことがなかったのでこれは感激です! 車両の内部には入れませんが、外からじっくり覗いて見てみます。普通車は2+3列、グリーン車は2+2列というのはまさに今の東海道新幹線と全く同じですが、やはり座席のデザインは今とは大きく違います。確かに当時の座席もふかふかそうではありますが、横に長い大きな窓もあいまって、やはり国鉄在来線特急のような雰囲気が強いなという印象です。また編成中には食堂車も連結されており、窓を向いたカウンター席があるのがよくわかります。新幹線の食堂車、一度利用してみたかった…!

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京都鉄博のシンボル!

プロムナードを抜けて本館に入っていくと、まず目の前に飛び込んでくるのは京都鉄博のシンボル500系新幹線」「581系寝台電車」「489系特急電車」の豪華3列車です! 500系は今も現役ですが、後の2つはもう営業運転の姿を見ることはできない貴重な車両です。

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雷鳥とか昼夜兼行車両とかアツすぎる

どちらも車内へ入ることはできないものの、懐かしの方向幕や座席の様子は外からでもしっかりと確認できます。首都圏で生まれ育った私としては、関西の鉄道に詳しくなったのはここ最近のことでしで、特急〔雷鳥〕が現役で走っていた時代を全く知らないのですが、当時活躍していた姿に思いを馳せることができます。また、昼は座席車、夜は寝台車として運用されていた581系も一度でいいから乗ってみたかったですねぇ…(笑)。

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一つひとつが凄すぎる

豪華絢爛な展示車両の脇には、ヨーロッパで鉄道が初めて開業してから日本にその技術が入り、第二次世界大戦を乗り越え大きく発展してきた鉄道史コーナーがあります。開放感のある車両展示スペースと比べるとだいぶ影の薄い場所にあるのですが、正直このコーナーだけでもかなり情報が濃密でとても興味深いものばかり。「富士」「へいわ」「つばめ」などなど、戦前・戦後に登場し日本を駆け抜けた数々の名列車のヘッドマークも展示されており、とても見応えがあります。

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紹介しきれないくらいすごいものばかり

その他にも、本館を入ってすぐ左手の大きな壁には数々のヘッドマークが飾られていたり、奥の方に入っていくと100系新幹線をはじめ国鉄時代に活躍した電車・機関車・貨車などがずらり。車両の下に潜って機関車を下から見上げられるコーナーもあり、もうとにかく面白すぎます!! 一つひとつ丁寧に紹介していると永遠に終わりが見えないくらい激アツ展示車両がたくさん並んでいるので、詳しく知りたい方は是非実際に足を運んでみていただきたいです!

本館の奥の方には、鉄道車両の仕組みを学ぶコーナーなどが多く、正直私はそこまで詳しくないな…なんて思いつつ、2階へ上がろうとした次の瞬間、何やら見覚えのある車両が視界に入ってきたのでそちらを見てみると…!

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こんな奥の方にトワイライトエクスプレスが!!

何と、本館の一番奥に「トワイライトエクスプレス」の車両が保存されていたのです!! 全編成ではなく数両程度ですが、その深い緑色の輝きは現役当時そのもの。鉄道ファンからも非常に人気の高い列車のはずですが、一番奥に追いやられており、展示スペースというよりは半分ただの車庫みたいなエリアで人もほとんどおらず、半ば放置されているといった様子でした…(笑)。いやぁこれは堂々と目立つところに搬入したらいいのに!! と思いましたがここに置かれているのにもまぁ何か理由があるのでしょう。

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2013年7月 京都駅にて

トワイライトエクスプレスといえば、私は一度も乗ることはできませんでしたが、実は一度だけ、しかもここ京都で営業運転する姿を見たことがあります。今から7年前、2013年の夏に初めて京都に来た際に、入場券を買って在来線ホームに入ってくる関西の車両を片っ端から撮っていると、突如大阪行のトワイライトエクスプレスが入線してきたのです。既に辺りが暗くなり始めてくる夕方の時間帯でしたが、どうやら定刻12:18発予定のところ何と約5時間遅れだったようで。理由はわかりませんが、もしかしたら東北日本海側で風が強かったりして遅延でもしていたのでしょうか。当時はトワイライトエクスプレスがどこからどこまでを走る列車かさえもわからず、とりあえず珍しそうだから記録したという程度だったのですが、自分にとってはこれがトワイライトエクスプレスを生で見る最初で最後の機会となりました。2015年に廃止されてから早5年、今でも根強いファンの多い人気寝台特急です。

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ただの会議室(笑)

さて、話題を京都鉄道博物館に戻し、そろそろお昼ご飯としたいと思います。館内にはレストランもありますが、今回は京都駅にて事前に駅弁を購入し館内で食べることに。館内のレストランは持ち込み飲食も可能ということだったのですが、現在はコロナ対策で混雑防止のためそれが禁止されているということで、代わりに3階にあるこちらの休憩室(飲食可能)にて食事を取ることとします。博物館の中とは思えない、ただの会議室です(笑)

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牛すき膳

いただくのは、「牛すき膳」。定価でも880円とかなり安い商品ですが、さらにセールでいくらか安くなっていました(いくらだったかは忘れました)。紐を解き蓋を開けると、斜めに仕切りの入った正方形の容器の半分はお肉とごぼう、しらたきがのったすき焼き風のご飯、もう半分には煮物などのおかずが入っています。これがまた本当に美味しいわけですよ。まぁ見ればすぐわかると思いますが。ご飯にもしっかり味が染みているので、かなり大きなお弁当ですがペロリと食べられちゃいます。牛肉系の駅弁というと1,000円超が珍しくないですが、おかずが入って1,000円を切るということでかなりコスパもいいと思います。是非みなさんも京都へ行かれた際は食べてみてください!

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2階も面白い展示がたくさん

さていったん2階に戻り、引き続き館内を見て回ります。1階はとにかく貴重な車両が所狭しと展示されていてテンション爆上げでしたが、2階は落ち着いた雰囲気の展示が展開されています。黄色と白を基調としたこの展示エリアでは、時代とともに変化・多様化するニーズに即したさまざまなサービスの提供について紹介されていました。

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自分で操作できる!!

個人的に面白かったのは、通称「パタパタ」と呼ばれる、フラップ式発車標を実際に操作できるコーナー。現在は電光掲示が主流となった駅の発車標ですが、昔はベストテンのように行先や時刻がパタパタと回転して表示されるアナログスタイルでした。ここでは発車標のみならず、その操作盤も置いてあり、操作方法を見ながら実際に表示を様々にいじることができます。慣れないと凄く大変な作業ですが、いやしかしこれの面白いのなんの。他の人の迷惑になるため譲り合っての利用ということで1行だけ表示を変えましたが、これは何時間でもここにいていじっていたいなぁ…とそういう気持ちになりました(笑)。一家に一台、おもちゃとして置いておいてもいいかもしれません。

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いろいろな時代の改札口

また、駅の改札口付近を時代ごとに比較できるコーナーもありました。当たり前ですがこうして比べると驚くべき進歩を遂げているわけで。自動改札機の導入や電光掲示の発車標の導入など、むしろ共通点を探す方が難しいかもしれません。ただそうはいっても、JR西日本の都市部の駅は今では一番右の写真のような駅がほとんどですが、地方のローカル私鉄の駅なんかに行くと今でも一番左のような駅もあったりしますよね。

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時代ごとの世相を反映した時刻表やポスター

それ以外にも館内には実に様々なコーナーがあり、見るだけでなく実際に動かしたり体験したりして学べるような様々な工夫が施されているのですが、やはり1人で来るとどうしてもその辺りの楽しみ方には限界があるというか、なかなか一つ残らずすべて体験するというわけにはいかなかったので、次回来る際は是非とも鉄道好きの方と一緒に複数人で来れたらより楽しめそうだなと思いました!

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京都駅方面(東)を望む

再び3階へ上がると、広大な京都貨物駅を見渡せるデッキがあります。数多の線路越しに東の方角を望むと京都タワーが見え、あちらが京都駅方面であることがよくわかります。この日は1日を通して雨が降ったりやんだりの不安定な天気でしたが、たまたま雨のやみ間に出ることができ、曇り空ながら素晴らしい景色を楽しむことができました。

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東寺越しの221系はいかにも京都な光景

南東方向に視点を変えると、貨物のコンテナ越しに京阪間を結ぶ旅客線が見えます。奥の方には東寺の五重塔もあり、いかにも京都らしい光景で首都圏民の私はテンション爆上げです(笑)。

個人的には、京都鉄道博物館というと西園寺さんが度々動画で取り上げられていらっしゃるイメージがとっても強く、鉄道用語禁止ゲームの際にここで繰り広げられた盛大なオチが忘れられません(笑)。ネタバレになるといけないので(もう半分バラしてるようなものですが)、気になった方は是非見てみてください!

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梅小路の象徴といえる大きな機関庫

たっぷり本館を楽しんだ後は、再び屋外へ。順路通り進んでいくと、「梅小路蒸気機関」があります。梅小路蒸気機関車館時代にはこの大きな機関庫がその象徴的施設で、京都鉄道博物館にリニューアルされる際も取り壊されたりせず綺麗に残されました。梅小路蒸気機関車館時代には一度も来訪できなかったのですが、きっと当時と変わらぬ、そして現役時代から変わらぬ迫力ある光景を今でも見ることができます。曇り空だったので写真が暗く見えづらいのですが、機関庫にはしっかりと何両も蒸気機関車が入庫され保存されています。国鉄最後の日にはここでSLの汽笛によるオーケストラ公演も開かれたようで、今も昔も梅小路の、いや京都の鉄道施設の象徴的存在であることは間違いないでしょう。

このまま順路通り進んでいくと出口になるのですが、最後にまだ見れていなかった屋外展示があるので、それを見に行きました。先ほど見ようと思っていた時は雨が降っていたのですが、もうすっかり雨もやんでいました。

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これを見ずには帰れない!

駅のホームをイメージした「トワイライトプラザ」には、「日本海」と「トワイライトエクスプレス」という、日本海側を走った看板特急が停車中。日本海ブルートレインの客車、トワイライトエクスプレスは深緑色の専用客車ということで、この2本が同じホームに並ぶ光景が現役時代に見れたのかどうかはわかりませんが、どちらにせよ貴重な景色です。穴場スポットなのか人は全然おらず、この贅沢な空間を独り占めできました(笑)。

日本海に連結されていた今はなき「開放A寝台」や、トワイライトエクスプレスに連結されていた「食堂車」を、車両の外からですが覗き見することができます。どちらも現役時代の様子そのままに保存されていて、これは今でも走れるのでは…?と思う反面、やっぱり設備の古さは否めないというところもありそうです。

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出口は旧二条駅改札口

さて、たっぷり楽しめたところで、出口へと向かいます。実は最後の最後まで楽しめるポイントということで、何とこの京都鉄道博物館の出口は二条駅が使われています。おそらく再現だとは思いますが有人改札口が出口のゲートになっていて、最後まで飽きさせず「また来たい」と思える粋な計らいですね~。

出口のゲートをくぐった後、この旧二条駅舎内にミュージアムショップがあるため、京都鉄道博物館に入館せずミュージアムショップだけ楽しむということもできるようです。

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約3時間本当に楽しめました!

趣ある旧二条駅舎を出て、約3時間かけ見て回った京都鉄道博物館はこれにて終了。いやぁ本当にボリュームのある博物館でした! これは西園寺さんが企画をいろいろ撮りたくなるのも無理はないなぁと実感させてくれます。

今回は割愛しましたが、子ども向けの屋外SLコースやさまざまな子ども向け展示も多数存在し、本当に子どもから大人まで楽しめ、そして学びや気づきを得られる素晴らしい博物館だったと思います。これを大学生1,000円で楽しめるなら本当に安いものです。

というわけで、今回のブログはここまで!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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京都鉄博の最寄り駅「梅小路京都西駅」をご紹介! 鉄道の要衝に新駅を設置する苦労とは【2020-09京都1】

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みなさんこんにちは! わたかわです。

今回から新シリーズ【2020-09京都】と題しまして、3泊4日京都旅の様子をご紹介していきます。

出かけた日程としては2020年9月18日(金)~21日(月)の4日間で、京都旅とはいっても京都市中心部よりはだいぶ北部の「丹後エリア」を中心とした旅になっていますので、このシリーズもどうぞご期待ください!

 

1日目 2020年9月18日(金)①

旅のスタートは、いつもの新横浜駅。ここから東海道新幹線を利用し、まずは京都へと向かっていきます。

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すっかり元通りのダイヤになったようですね

今回の旅のメインは京都丹後鉄道の路線が展開される宮津舞鶴、京丹後等の「丹後エリア」ですが、1日目のこの日はまだ京都府北部までは行かず、京都市近郊で過ごし京都市内に宿泊します。1日目の行程としては、新幹線で新横浜~京都駅間を移動する以外は大きな移動はないため、そこまでがっちり時間を決めたりせずに「適当にやってきたのぞみに乗る」という感じで新横浜へとやってきました。

九州方面から新横浜へ、新幹線で帰ってきてわずか4日後のことですから、もはや東海道新幹線もそこまで珍しいものではないような気もしますが、しかしあんな16両編成の高速鉄道が数分おきにやってくるのを発車標で実感すると、やっぱり東海道新幹線の凄まじさを感じずにはいられません。

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のぞみ23号で京都へ!

とりあえずまぁひかりでは時間がかかるだろうということで、自由席特急券を片手に新横浜10:29発の〔のぞみ23号〕博多行へと乗り込みます。車両はもちろんN700A。後継のN700Sがデビューしたとはいえ、まだまだ本数は少ないですからそう運良く乗れたりはしません。まぁそのうちどんどんN700AがN700Sに置き換えられていって、気が付けばN700Aはこだま運用でしか乗れない…なんていう日も遠くないのかもしれませんが。

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めっちゃ混んでる

3号車付近から乗り込み、定刻通り新横浜を出発。次は名古屋までとまりません。静岡県内は颯爽と通過していきます。

何といっても驚いたのは、車内の混雑具合です。この日の翌19日から世間では怒涛の4連休がスタートしたわけですが、コロナ禍でまだ一般の人は旅行を控えるのかな…と思っていました。しかし何とその予想は華麗に裏切られ、私が乗車した18日のこの午前の下りのぞみ号も旅行客と思われる乗客で自由席はかなり混雑していました。連休前日とはいえ、平日なのだから世の中の多くの人は会社や学校があるのでは…とは思いましたが、動ける人は動けるようで(まぁそういう私は大学の夏休み期間だったためこんな平日でも新幹線に乗れているわけですが)。家族連れやスーツケースを持った客等、車内は明らかに行楽列車の様相です。ほとんどすべての区画に人がおり、何とか窓側の席を探しながら歩き回っていると、1号車の前方に辛うじて1ヵ所、誰もいない区画を奇跡的に発見できました(笑)。まさかこんなに着席に苦労するとは。こういうことがあると新幹線は東京駅から乗りたくなりますね。

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日本の大動脈を爆走

混雑しているとはいえ、私の区画に他の人が来る気配はありませんでしたから、車内ではのんびりくつろぎながら、ブログを編集したり、YouTubeを観たり…。Wi-Fiとコンセントがあるのはホントに快適だなぁとつくづく実感します。

そして気が付けば名古屋を発車。車窓左側には太閤通口のビル群を望みながら、さらに西を目指します。

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一大ターミナル駅に到着

そして新横浜を出てから約2時間、12:21に京都駅へと到着!

私が中学生の頃は新横浜~京都駅間というと2時間きっかりというイメージでしたが、現在では東海道新幹線内で700系が引退したことにより表定速度が引き上げられ、2時間を切るのが当たり前になりました。今回も1時間52分での到着ということで、わずかな差に聞こえるかもしれませんが、心理的にも速くなったと感じるものです。

今さら紹介するまでもないと思いますが、京都駅は東海道新幹線のほか、JR京都線琵琶湖線湖西線嵯峨野線奈良線近鉄京都線地下鉄烏丸線が乗り入れる一大ターミナル駅です。私自身、今までに何度も何度も利用してきました。こうして新幹線でホームに降り立つのも今回が3回目になるでしょうか。

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ホームが多すぎる?

京都駅からは嵯峨野線に乗り換え、京都鉄道博物館へと向かいます!

嵯峨野線というのは、山陰本線のうち京都~園部駅間に与えられた路線愛称で、その起点となる京都駅では基本的に31~33番線から発車するようです。これを聞くと「そんなにホーム多いの!?」と思うかもしれませんが、決してそういうことではありません。いや、確かにターミナル駅なので京都駅にはたくさんのホームがあるのですが、嵯峨野線以外の在来線は0~10,30~34(1,9は欠番)、新幹線は11~14番線が割り当てられていて、15~29番線は欠番となっています。これはもう単なる欠番ではなく確信犯なわけですが、関西の超大物鉄道系YouTuber・西園寺さんによれば、どうやら「山陰」=「31」という語呂合わせで31番線とそれに続く番線を嵯峨野線山陰本線)用のホームにしたそうな…。何だかものすごく強引ですが、まぁ確かにわかりやすいかもしれません。

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普通に乗車

かつてはこの京都駅から、山陰本線経由で鳥取・島根方面へ直通する列車も数多く運行されていたはずですが、現在では関西~山陰のメインルートが智頭急行線経由や伯備線経由となっているため、この京都駅からあまり遠くへ行く列車は発着していません。普通・快速列車は亀岡や園部まで、特急でも城崎温泉までとなっています。

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大好きな221系

それでは、12:42発の嵯峨野線 亀岡行に乗り込み1つ隣の「梅小路京都西駅」へと向かいます! 221系が4両編成で運用に入っていました。これ、私が関西のJRで最も好きな車両と言っても過言ではないくらい好きなんですが、その理由が内装・外装とも落ち着くデザインで、なめらかな乗り心地(というイメージがある)からなんですよ。最近じゃ東でも西でも、車体の塗装は少な目で銀ピカのボディの通勤車両が主流ですが、221系は車体全体が白と薄茶色の落ち着きあるなめらかな塗装で、本当に大好きです。

そんなことを考えている間に、列車は定刻通り発車。関西ならではの転換クロスシートに腰掛けたい気持ちもありますが、わずか1駅なので流石に座りません。

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すぐに到着

3分ほどの乗車で、あっという間に「梅小路京都西駅」に到着。ここが京都鉄道博物館の最寄り駅となります。

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ホームドアもしっかり設置済み

この梅小路京都西駅は、2019年3月に開業したばかりの新駅で、長らく京都を出るとまずはじめの駅は「丹波口」でした。しかし、梅小路公園へのアクセス向上を目的としてここに駅が誕生。関西のJRの駅にしては珍しく、しっかりとホームドアも設置されています。

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無人駅?

もちろん京都市中心部にある駅なので自動改札機が設置されていますが、私が行った際には駅員さんらしき方の姿はありませんでした。常時無人駅なのかこの時だけ不在だったのかはわかりませんが、当然ながらみどりの窓口もないようなので、有人対応目当てで行かれる方はご注意ください。改札口付近には近隣の有人駅の駅員さん(?)に繋がるインターホンがあり、何かあった際にはそこから連絡することができます。

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レスポンスより引用(https://response.jp/article/2015/02/28/245384.html

さて、この梅小路京都西駅がある梅小路エリアは、たくさんの線路が集まる交通の要衝となっています。ちょうど東海道本線JR京都線)と山陰本線嵯峨野線)が枝分かれするポイントに「京都鉄道博物館」(旧梅小路蒸気機関車館)があるわけですが、ここには「京都貨物駅」(梅小路駅)と呼ばれる貨物のターミナルもあり、広大な鉄道用地が確保されています。

京都貨物駅東海道本線上に今も存在する貨物駅ですが、かつてこの京都貨物駅からは、山陰本線丹波口方面へとつながる支線があり、これが「山陰連絡線」として存在していました。しかし、梅小路京都西駅の建設構想が持ち上がると、この新駅設置予定地がちょうど山陰連絡線と合流する位置となり、新駅建設に支障があるということで、2016年にこの山陰連絡線は廃止されたというわけです。

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左が東海道本線方面(京都貨物駅)、右が山陰本線方面(丹波口駅

4年前に廃止された山陰連絡線ですが、高架線は今もしっかりと残されています。京都鉄道博物館などがある梅小路公園では、その様子をしっかりと確認することができます。

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京都貨物駅方面から丹波口駅方面を望む

線路があった跡は、現在遊歩道として整備されており、屋根がついていて歩くことができます。上の写真で見るとわかる通り、遊歩道のすぐ右側の白いうろこのような構造物が梅小路京都西駅であり、まさに駅は山陰連絡線とちょうど接近する位置に設けられていることがよくわかります。また遊歩道の幅からみて、この山陰連絡線はおそらく単線だったということでしょう。遊歩道の先へと歩いていくと「ホテルエミオン京都」へとつながっています。

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何やらイベントが

また、その廃線跡の一部区間を使って、何やら屋台が展開され、イベントのようなものが行われていました。今年の夏はコロナの影響でお祭りやイベントは中止・縮小傾向にありましたから、そうした中でもこのようにイベントが開催されているのを見ると勇気が湧いてきます。

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画面奥が丹波口方面。合流地点がよくわかる

ホーム上の少し出っ張った部分から見ると、山陰本線と山陰連絡線の合流地点はこのようになっています。対向式2面2線のホームということで、丹波口方面のホームの外壁が山陰連絡線の合流を阻むように建設されており、これを見れば新駅設置のために山陰連絡線を廃止せざるを得なかったという事情がよく理解できます。

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隣の丹波口駅が見える!

元々京都~丹波口駅間はそこまで長い駅間というわけではなかったのに、その間に「梅小路京都西駅」というのを設置したため、この駅は京都からも丹波口からも非常に近い距離にあります。京都~梅小路京都西駅間は大きくカーブしますが、梅小路京都西~丹波口駅間はまっすぐ直線のため、ホームの先端へ行くとはっきりと丹波口駅が見えます。両駅間はわずか800mしかないそうで、歩いても10分程度でしょうか。ちなみに丹波口よりさらに先の二条駅については、緩やかなカーブがあるため梅小路京都西駅からは見えませんでした。

さて、この後はいよいよ京都鉄道博物館を実際に楽しんできますが、その様子はまた次回ご紹介していきます!

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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